今回は、月下美人の「つぼみ(蕾)から開花」までを取り上げる。月下美人の花は、「①葉に花芽出来る」「②花芽は下向きに伸び先端の蕾が大きくなる」「③花芽(花茎)は上を向き蕾も大きくなる」「④水平を向くと開花」と言われている。うむ、ホントかな? 観察した結果を示そう。
まずは、小次郎とのコラボ。
◇花芽に気づいて7日後の様子。小次郎はこれなに? 食べられるのか?といって雰囲気。月下美人の花は食べられるとのことだが、蕾はどうなんだろう。ま、開花まで待った方が良いと思うよ、小次郎クン!
【2024年10月14日 14:00】葉から花芽。
◇花芽はいつ出来たのだろう? 数日前かな?
【2024年10月21日 11:00】花芽が曲がり始める。
【2024年10月22日 11:00】上向き始める。
◇おー、だいぶ上向いてきた。蕾も大きくなった気がする。
【2024年10月24日 20:40】蕾と花茎の大きさ。
◇大きさを測ってみた。蕾は長さ10㎝、太さ3.5㎝。花茎は、曲がっているので………。20~30㎝(推定)かな?
【2024年10月25日 7:45】上向きから横向きになる。 ※ 今夜開花を期待!
◇花茎は、水平(★)になっている。巻き付いている花柄(かへい)も広がる雰囲気
★ 水平なのは、受粉を仲介するコウモリがホバリングするのに丁度良いかららしい。
【2024年10月25日 13:10と16:20】変化があまり、ない!
◇13:10 昼間はあまり変化しないのかな?
◇16:10 13:10と殆ど変わらない。※ 開花前の準備中?
【2024年10月25日 18:10】今夜咲くか!?
◇「通常、夜8時頃から開花」らしいが、この状態ではどうなんだろう?
【2024年10月25日 20:10】咲いた!!
◇開花は一瞬? その瞬間は見ていない。
※ ヨルガオは、一瞬(1分)程度で開花する。
ヨルガオの開花はこちら リンク先 → 小次郎とヨルガオ(夜顔)-パッと開花するヨルガオ-
【2024年10月25日 20:40】ほぼ満開
◇ほぼ満開。小次郎とのコラボもしっかり!
◇真ん中~突き出ていてタコの足のようなのが雌しべで、それを取り囲むように黄色の花粉が付いているのが雄しべ。
※月下美人は、他家受粉(たかじゅふん)でないとダメらしい。
改めて、月下美人の勉強をしておこう
【ゲッカビジン(月下美人)】Wikipedia、他
◇ サボテン科クジャクサボテン属の常緑多肉植物。「ナイトクイーン」という別名があり、夜の間だけ咲く。
※ 写真は原産地から導入された原種。
◇ 原産地はメキシコの熱帯雨林地帯。日本へは大正時代末期に渡来したと言われる。
◇ 蕾は“葉状茎”の丈が1~2mに達すると形成される。蕾は初期は垂れ下がるが開花の数日前には上を向いて膨らみ、開花の夕方には水平になり芳香を漂わせはじめる。蕾の形成から10~14日で開花する。
◇ 開花期は6月~10月頃。花は、夜に咲き始め翌朝までの一晩でしぼむ。花は大輪の白色で強い芳香をもち、径12cm、長さ20~30cm、花糸、花柱ともに白色。 夜中の22時頃から開花し午前0時過ぎに満開、明け方の朝日が上がるとほぼ同時に萎む。
【由来】
透き通るように美しい花を女性に例えたことにある。昭和天皇が皇太子の頃、台湾を訪問した際に月下美人を目撃し、当時の台湾総督府の長官に名前を訪ねたところ「月下の美人です」と答えたことに由来している。
【俗説】
月下美人にはその美しさのためや珍奇植物として好奇の目にさらされていた時代が長かったせいか、いろいろな言い伝えや俗説が流布しているが意外に間違いが多い。
「同一株から分かれたため同じ日に咲く」「1年に1度しか咲かない」「満月の夜にしか咲かない」などはいずれも間違い。
お終い