こたじろうのブログ-太郎(初代)、小太郎(二代)、次郎(三代)、小次郎(四代)ー

◇シェルティの小次郎が散歩中に見かけた草花と日常の生活を紹介。
◇初代~三代は「物語」としてふり返る。

小次郎と秋の草花-ゲッカビジン(月下美人) つぼみ(蕾)から開花まで-

2024-11-03 11:09:30 | 秋の草花

今回は、月下美人の「つぼみ(蕾)から開花」までを取り上げる。月下美人の花は、「①葉に花芽出来る」「②花芽は下向きに伸び先端の蕾が大きくなる」「③花芽(花茎)は上を向き蕾も大きくなる」「④水平を向くと開花」と言われている。うむ、ホントかな? 観察した結果を示そう。

まずは、小次郎とのコラボ。

◇花芽に気づいて7日後の様子。小次郎はこれなに? 食べられるのか?といって雰囲気。月下美人の花は食べられるとのことだが、蕾はどうなんだろう。ま、開花まで待った方が良いと思うよ、小次郎クン!

【2024年10月14日 14:00】葉から花芽。

◇花芽はいつ出来たのだろう? 数日前かな?

【2024年10月21日 11:00】花芽が曲がり始める。

【2024年10月22日 11:00】上向き始める。

◇おー、だいぶ上向いてきた。蕾も大きくなった気がする。

【2024年10月24日 20:40】蕾と花茎の大きさ。

◇大きさを測ってみた。蕾は長さ10㎝、太さ3.5㎝。花茎は、曲がっているので………。20~30㎝(推定)かな?

【2024年10月25日 7:45】上向きから横向きになる。 ※ 今夜開花を期待!

◇花茎は、水平(★)になっている。巻き付いている花柄(かへい)も広がる雰囲気

 ★ 水平なのは、受粉を仲介するコウモリがホバリングするのに丁度良いかららしい。

【2024年10月25日 13:10と16:20】変化があまり、ない!

◇13:10 昼間はあまり変化しないのかな?

◇16:10 13:10と殆ど変わらない。※ 開花前の準備中?

【2024年10月25日 18:10】今夜咲くか!?

◇「通常、夜8時頃から開花」らしいが、この状態ではどうなんだろう?

【2024年10月25日 20:10】咲いた!!

◇開花は一瞬? その瞬間は見ていない。

 ※ ヨルガオは、一瞬(1分)程度で開花する。

ヨルガオの開花はこちら リンク先 → 小次郎とヨルガオ(夜顔)-パッと開花するヨルガオ-

【2024年10月25日 20:40】ほぼ満開

◇ほぼ満開。小次郎とのコラボもしっかり!

◇真ん中~突き出ていてタコの足のようなのが雌しべで、それを取り囲むように黄色の花粉が付いているのが雄しべ。

 ※月下美人は、他家受粉(たかじゅふん)でないとダメらしい

改めて、月下美人の勉強をしておこう

【ゲッカビジン(月下美人)】Wikipedia、他

◇ サボテン科クジャクサボテン属の常緑多肉植物。「ナイトクイーン」という別名があり、夜の間だけ咲く。

  ※ 写真は原産地から導入された原種。

◇ 原産地はメキシコの熱帯雨林地帯。日本へは大正時代末期に渡来したと言われる。

◇ 蕾は“葉状茎”の丈が1~2mに達すると形成される。蕾は初期は垂れ下がるが開花の数日前には上を向いて膨らみ、開花の夕方には水平になり芳香を漂わせはじめる。蕾の形成から10~14日で開花する。

◇ 開花期は6月~10月頃。花は、夜に咲き始め翌朝までの一晩でしぼむ。花は大輪の白色で強い芳香をもち、径12cm、長さ20~30cm、花糸、花柱ともに白色。 夜中の22時頃から開花し午前0時過ぎに満開、明け方の朝日が上がるとほぼ同時に萎む。

【由来】

透き通るように美しい花を女性に例えたことにある。昭和天皇が皇太子の頃、台湾を訪問した際に月下美人を目撃し、当時の台湾総督府の長官に名前を訪ねたところ「月下の美人です」と答えたことに由来している。

【俗説】

月下美人にはその美しさのためや珍奇植物として好奇の目にさらされていた時代が長かったせいか、いろいろな言い伝えや俗説が流布しているが意外に間違いが多い。

「同一株から分かれたため同じ日に咲く」「1年に1度しか咲かない」「満月の夜にしか咲かない」などはいずれも間違い。

お終い

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小次郎と秋の草花-ゲッカビジン(月下美人)-

2024-10-30 14:32:59 | 秋の草花

今回は、ゲッカビジン(月下美人)だ。春に頂いた(挿し木?)に “1輪だけ咲いた。とても嬉しい!!。月下美人は サボテン科クジャクサボテン属。花は、夜に咲き始め翌朝までの一晩でしぼむ。花は大輪の白色で強い芳香をもち、径12cm、長さ20~30cm、花糸、花柱ともに白色。 夜中の22時頃から開花し午前0時過ぎに満開、明け方の朝日が上がるとほぼ同時に萎む。「ナイトクイーン」という別名があり、夜の間だけ咲くという性質がある(Wikipedia、他)

<2024年10月25日>自宅

◇開花は10月25日20時頃。予想していた22時よりは早い。開花の様子から、20時より少し早めに開花し始めていたのかもしれない。

【18時10分】

◇18時10分でこの程度だったので、開花は(一般的な)午後10時頃と思っていた。

小次郎とのコラボから

◇小次郎クン、月下美人だよ、すごいねえ! ん? ボク、わかんない! 花を中心に撮影していいよ。

【20時10分】開花直後

【21時20分】開花1時間30分後

◇ 正面からだと、ボチボチ満開かな?  ここで、月下美人について勉強しておこう。

【ゲッカビジン(月下美人)】Wikipedia、他

◇ サボテン科クジャクサボテン属の常緑多肉植物。「ナイトクイーン」という別名があり、夜の間だけ咲く。

  ※ 写真は原産地から導入された原種。

◇ 原産地はメキシコの熱帯雨林地帯。日本へは大正時代末期に渡来したと言われる。

◇ 蕾は“葉状茎”の丈が1~2mに達すると形成される。蕾は初期は垂れ下がるが開花の数日前には上を向いて膨らみ、開花の夕方には水平になり芳香を漂わせはじめる。蕾の形成から10~14日で開花する。

◇ 開花期は6月~10月頃。花は、夜に咲き始め翌朝までの一晩でしぼむ。花は大輪の白色で強い芳香をもち、径12cm、長さ20~30cm、花糸、花柱ともに白色。 夜中の22時頃から開花し午前0時過ぎに満開、明け方の朝日が上がるとほぼ同時に萎む。

【由来】

透き通るように美しい花を女性に例えたことにある。昭和天皇が皇太子の頃、台湾を訪問した際に月下美人を目撃し、当時の台湾総督府の長官に名前を訪ねたところ「月下の美人です」と答えたことに由来している。

【俗説】

月下美人にはその美しさのためや珍奇植物として好奇の目にさらされていた時代が長かったせいか、いろいろな言い伝えや俗説が流布しているが意外に間違いが多い。

「同一株から分かれたため同じ日に咲く」「1年に1度しか咲かない」「満月の夜にしか咲かない」などはいずれも間違い。

21:00 以降を見てみよう

【22時40分】開花2時間50分後

◇ 花びらが、心なしか、縮まっているように見える。うーむ、3時間近く経つしなあ。

【00時00分】開花後、約4時間

◇ 花はしっかりしているように見えるが、よく見ると、花の茎は弱って下がってきており、花は下の葉に支えられてい、かろうじて持っている状況だ。うむ「開花は4時間程度」の通りのように見える。

そういえば、同じサボテン属のサボテンの花も同様だった。 

サボテンはこちら リンク先 → 小次郎と夏の草花-サボテン(仙人掌)-

【7時00分】翌朝

◇ 翌朝には、花はぐたーっとしている。もう終わりのようだ。特に長さが20~3㎝の花の茎が力を失って支えられなくなっている。

 ※Wikipediaには「雌しべに他家受粉が起きなければ散ってしまう」とある。因みに、原産地で授粉するのはコウモリという。

お終い 

※「蕾から開花まで」「開花から萎むまで」は別途取り上げる(予定)

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小次郎と秋の草花-ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)-

2024-10-23 21:34:52 | 秋の草花

今回は、ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)。学名はストレチア。うーん、極楽って意味深げだよね。ニューギニア島に生息する風鳥(ふうちょう)の別名「極楽鳥」に花姿が似ていることに由来する。学名のストレチア(Strelitzia)は植物愛好家であったジョージ3世の王妃シャーロットの旧姓に由来するという。(Wikipedia)

<2024年10月5日> 美咲が丘

全景から見ていこう

◇お家から、ゆめ咲公園へ向かっていく途中に咲いている。

◇花を撮影していると、小次郎クンはドンドン進んでいく。

◇おーい、小次郎クン! 花を鑑賞しようよ。小次郎クンは、すぐ先の左の「ゆめ咲公園」がお目当てだ。因みに、まっすぐ下っていくとJR美咲が丘駅。

小次郎クンにバックしてもらって、花とコラボの撮影をおねがいした。

◇ このお家は、色んな植物を植えている。ここ「アルストメリア」「マンネングサ」、等をを取り上げたところだよ、覚えているかな? 

アルストメリアはこちら Link先 → 小次郎と夏の草花-アルストメリア-

マンネングサはこちら Link先 → 小次郎と春の草花-マンネングサ(万年草)-

◇特徴的な花だね。ちょっと勉強しておこう

【ゴクラクチョウカ(極楽鳥花】

◇ ゴクラクチョウカ科ゴクラクチョウカ属の単子葉植物。園芸ではストレチア。漢字では極楽鳥花と書く。葉が美しく観葉植物としても栽培される

◇ 原産地は、南アフリカ。日本へは明治の初期に渡来。因みに、米国・ロサンゼルスの市花となっている。

◇ 開花期:5月~10月。

◇ 花は、花茎の先端に2~3輪の花をつける。青い花とオレンジ色の苞が特徴的。花の構造はネットを参考

【由来】

◇ 学名の「ストレチア」は植物愛好家であったイギリス国王ジョージ3世の王妃シャーロットの旧姓に由来

◇ 「極楽鳥花」は、主にニューギニア島に生息する鳥の風鳥(フウチョウ。 別名は極楽鳥(ゴクラクチョウ) / オスの華やかな飾り羽が特徴)に花姿が似ていることに由来する。

※ネットより

【なぜ極楽鳥】

 16世紀に西洋人がはじめて見た風鳥は剥製で足をとってあったものだった。で、この鳥は「生涯枝に止まることなく風にのって飛んでいるという聖書の『天国の鳥』であると考えられた」ことに由来する。

以下は2022年。

<2022年11月4日> 

◇ まずは、ボク(小次郎)アップ。後のオレンジ色の花がゴクラクチョウカだよ。

◇ ボクのお家の方向

◇美咲が丘駅の方向。まっすぐ下っていくとJR美咲が丘駅。すぐ先の左はゆめ咲公園だ。

ゴクラクチョウカをしっかり見ていこう

10日後の様子。

開花時期は5月~10月だが、11月中旬でも咲いている。ま、環境や育て方によっては冬に咲くこともあるそうな。

<2022年11月14日>

お終い

 

 

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小次郎と秋の草花ーヒャクニチソウ(百日草)ー

2024-10-19 11:25:26 | 秋の草花

今回は、ヒャクニチソウ(百日草)。学名はジニア。キク科で、夏~秋までの百日という長い間咲き続けるという。昔ながらの「盆花(ぼんばな)、供花」としても知られる。花の寿命が長いことからウラシマソウ(浦島草)やチョウキュウソウ(長久草)の別名もある。因みに、今では、品種改良されて5月~11月と、百日どころではない長い期間花が咲き続ける花となっている。そう言えば「ニチニチソウ(日々草)」というのもあった。名前は似ているが、ニチニチソウはキョウチクトウ科で、初夏から秋にかけて次々に新しい花を咲かせる様子が由来になっている。

<2024年10月1日>美咲が丘三丁目

(似ている?)ニチニチソウ(日々草)はどんなだっけ?。

ニチニチソウはこちら リンク先 → 小次郎と秋の草花-ニチニチソウ(日々草)-

百日草を全景から見ていこう

◇入口の階段の下に設置したポストの周りに寄せ植えのように植えている。いいアイデアだね。郵便屋さんや新聞配達のひとにも好評だとおもうよ。

◇いい雰囲気だね。近寄って見よう

◇上から見ると花がよく見える。小次郎クンはわかんないかも知れないね。

◇ボク(小次郎)は、もういいから、花を鑑賞しなよ! そうだね。

◇白、赤、黄色、白と赤の複合色を鑑賞できるのもいいね。ここで、「ヒャクニチソウ(百日草)」と「盆花」について勉強をしておこう

【ヒャクニチソウ(百日草)】

◇ キク科ヒャクニチソウ(ジニア)属の一年草。

 ※ 花の寿命が長いことからウラシマソウ(浦島草)やチョウキュウソウ(長久草)の別名もある

◇ 原産地はメキシコ。日本へは江戸末期にアメリカから渡来したと言われる。

◇ 草丈は30~90cm。茎の先端には単独の頭状花序をつける。

 ※ 花をよく見ると、外側の舌状花弁の根元に雌しべが、中央に管状の花が見られる。

◇ 開花期は5月中旬~11月上旬。鮮やかな花弁の色は、白・ピンク・赤・オレンジ・黄色・褐色、等がある。気温が少しずつ下がってくる時期には、花弁の色が鮮やかに変化するのも特徴の一つ。

 ※ 百日草は、花弁が丈夫で色あせしにくいのも特徴。長く色あせない(若々しい)ことから「Youth-and-old-age(若さと老年)」とも呼ばれる。

【由来】

◇ 百日草:開花期間が長いことに由来する。

◇ ジニア:ドイツの植物学者の名前に由来する。

【盆花(ぼんばな)】

◇ 盆に供える花。「菊」「リンドウ」「キンセンカ」「ミソハギ」「キキョウ」「スターチス」「カーネーション」「グラジオラス」「ホオズキ」「センニチコウ」「鶏頭」など。なお、これ以外がダメというわけではない。

  ※ 田舎では旧盆用の供花として畑に百日草を植えていた農家が多かった記憶がある。

◇ 古くは盆の 10日前後に山からとってきた花のこと。その行事を盆花迎えという。盆の精霊が盆花を依代 (よりしろ) として,山から家々へ迎えられるとされる。

以下は、2020年。

<2020年11月10日>美咲が丘4丁目

◇ 花の形は、“菊”のイメージだよね。で、お家の方に、雛菊みたいに、“なんとか菊”というのですかね? と、聞くと。これ、百日草ですよ、との回答。うむ、笑われそうだね。

ズームアウトしてみる。

◇ ここは、美咲が丘のとあるお家の前。丹精を込めて育てておられて、毎年、きれいに咲いている。

花をよく見てみよう。

他の色もある。逆方向から眺めてみる

◇ 白色の前で撮影

◇ 白の百日草。ん? お友達でもいるのかな? 小次郎君!

◇ ん? 下方の白っぽいのは? うむ、ボク(小次郎)のシッポだよ。

◇ 白もいいねえ。

◇ オレンジ色も!

以前の写真は? あった、あった!

<2017年11月11日>(同じ場所)

◇ 3年前で、ボクもずいぶん若いんだけど………。区別出来るかな?

◇ 花に至っては、2017年でも2020年でも全く違いが分からない! ま、当然だわな!

お終い。

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小次郎とヒガンバナ(彼岸花) - 自宅(2024年)-

2024-10-14 21:07:23 | 小次郎とヒガンバナ(彼岸花)

今回は、ヒガンバナ(彼岸花)だ。ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。別名は曼珠沙華(マンジュシャゲ)、カミソリバナ、シビトバナ、トウロウバナなど。学名からリコリス・ラジアータとも呼ばれる。名前は、秋の彼岸(9月)頃に開花する事に由来する。なお、これを食べた後は「彼岸(死)」しかない、という説もある。地下の鱗茎(球根)に強い毒性を有する有毒植物で、水田の畦(あぜ)や墓地に多く見られる。学名のリコリスは、ギリシャ神話の女神・海の精のるリュコーリアス から。ラジアータは「放射状」の意味で、花が完全に開いた時に放射状に大きく広がっている様子にちなむ、という。(Wikipedia、他)

<2024年10月3日>自宅

◇我が家では、平年は「9月13日頃に芽をだし、23日頃には満開」なのだが、今年は、猛暑で、10日ほど遅れている。

【発芽】9月25日

◇例年は、満開になっている9月25日にやっと目を出している。うーん、彼岸(9/19~9/25)の花とは言えないねえ。

【満開】10月3日

うーん、発芽から満開までも短いような気がする。

◇おーい、小次郎クンヒガンバナの所を通りすぎているよ。

◇ん? これが、ヒガンバナ? でも、毒があるんだよね。ぼく、食べないよ。

ボク(小次郎)はいいから、花を観賞しなよ!

上から見てみよう

◇学名の「ラジアータ」の由来になっている『花が完全に開いた時に放射状に大きく広がっている様子』の通りだね

◇ 放射状の開花状態がよく分かるね。改めて、彼岸花の勉強をしておこう。

【ヒガンバナ(彼岸花)】

◇ ヒガンバナ科・彼岸花属の多年草。リコリス、曼珠沙華(マンジュシャゲorマンジュシャカ)とも呼ばれる。

◇ 原産地:中国の長江下流域。渡来時期は不明。一説には稲が伝わった頃と同じとも言われる。

◇ 開花時期:9月中旬。赤色が一般的だが白がある。また、黄色はショウキズイセン(鍾馗水仙)とも呼ばれる。

 【特徴】

 有毒で球根にアルカロイドを多く含む。食べると吐き気や下痢を起こし、ひどい場合には死に至ることもある。

 ※ 致死量は10g。彼岸花の球根700個分で、間違って食べる事はなさそう。

 ※ 一部分にあるのではなく、花、葉っぱ、茎、球根の全てに含まれている。なお、彼岸花の毒は普通に触る程度では問題はなく、食べるときには毒抜きを行う必要がある。なお、球根は適切に用いれば薬になる。また水にさらして毒を除去して救荒食(飢饉に備えて備蓄した食べ物)にもしていた。

 ※ 彼岸花の球根は正確には鱗茎(りんけい)。ユリ,タマネギ,チューリップ、ニンニク、ラッキョウも鱗茎である。

 水田の畦(あぜ)や墓地に多く見られるが、目的は、畦の場合はネズミ、モグラ、虫など田を荒らす動物がその鱗茎の毒を嫌って避ける(忌避)ように。また、墓地の場合は虫除け及び土葬後、死体が動物によって掘り荒されるのを防ぐためとされる。

 【名前の由来】

◇ 秋の彼岸の頃に咲くことから。なお、毒があり食べると「彼岸(死)」しかない、からの説もある

◇「曼珠沙華」は、法華経の仏典「まんじゅしゃか」からで、「天上の花」の意味。

 【異名】

死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、捨子花(すてごばな)、など、その数は1000以上にのぼる。

以下は、2021年。

今年(2021年)もヒガンバナ(彼岸花)が咲いた。今年は、9月16日には満開となった。例年より7日~10日ほど早い。雨が多かったからかな?

<2021年9月12日> 自宅

開花が始まっている。

◇ まだ、つぼみが多い。

<9月13日>

◇ 1日毎に開花進む。

<9月14日>

◇ つぼみは殆どなくなった。

<9月16日>

満開!

 

 【名前の由来】

◇ 秋の彼岸の頃に咲くことから。なお、毒があり食べると「彼岸(死)」しかない、からの説もある

◇「曼珠沙華」は、法華経の仏典「まんじゅしゃか」からで、「天上の花」の意味。

 以下は、2020年。

今年(2020年)も彼岸花が咲いた。満開は9月23日頃。毎年、この月日(9/20~9/25)が満開。あまりズレがない。すごいねえ!

<2020年9月23日>

◇ つぼみが2、3輪ある。 逆方向から撮ってみる。

◇ 小次郎は10才だよ。

◇1輪に着目してみる。ヒゲのように広がるのも見事。

以下は、2019年以前だよ

-------

今は、彼岸(2019年は9/20~9/26)の時期だし、彼岸花を取り上げよう。ま、既に「糸島三坂」「自宅」「白色と黄色」編を取り上げているが、今回は「自宅(2019)」編となる。

<2019年9月20日>

◇ まずは、小次郎とのコラボから。これ、必須だ。だって、タイトルは「小次郎とヒガンバナ(彼岸花)」だしな!

◇ まだ、つぼみもあるので、9/23日頃が満開? が、9/22の台風17号の影響でかなり倒れてしまった。

開花までを観察してみよう。そう、朝顔の観察日記みたいなものだ。

<9月13日>

◇ わずかに、赤い蕾の様なものが見える。

<9月15日>

◇ 一つのつぼみと思ったら、複数のつぼみだった。

<9月18日>

◇ 一つだけ、開花! 数個が開きかけている。

<9月20日>

◇ 満開に近い。まだ、つぼみも結構あるので、満開は9月23日頃と推定。 が、22日の深夜の台風17号で、かなりがダウンしてしまった。残念!!

植えたのは2015年。毎年の咲く時期を見てみよう。

<2015年9月20日>

◇ 左はしだれ梅。植えたばかりだ。

◇ 9月20日頃が満開。

<2016年9月23日>

◇ 9月23日頃が満開!

<2017年9月23日>

◇9月23日頃が満開

<2018年9月24日>

◇9月24日頃が満開。

うーん、我が家の庭では、毎年9月23日頃が満開! ほぼ、同じ時期! すごい!

【写真一覧】

◇ 小次郎とヒガンバナ(彼岸花)-自宅(2019)ー

◇ 小次郎とヒガンバナ(彼岸花)-白色と黄色-

◇ 小次郎とヒガンバナ(彼岸花)-自宅ー

◇ 小次郎とヒガンバナ(彼岸花)-糸島市三坂-

小次郎とヒガンバナ(彼岸花) - 白色と黄色 -

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小次郎と秋の七草 ー フジバカマ(藤袴)-

2024-10-10 10:12:12 | 秋の七草

今回は、フジバカマ(藤袴)だ。キク科フジバカマ属の多年生植物。秋の七草の一つに数えられ、花の色が藤色を帯び、花弁の形が袴(はかま)のようであることから「藤袴」の名前が生まれたと言われる。また、フヂバナカフクミグサ(藤花香含草)の意味とも、クンハカマ(薫袴)の意味から来ているともされている(Wikipedia)。クズは田んぼ道にあったが、フジバカマは美咲が丘の住宅地にあったよ。

<2018年10月19日>美咲が丘3丁目

全景から見ていこう

◇ガードレールの向こうは宮地岳だよ。

◇ 藤色の花には白い毛のようなものも見える。

◇ うーん、こんな形をしているんだ。これ、頭状花(とうじょうか)といい、花軸の先にちいさな花が集まったもの。 ちょっと勉強をしておこう。 白い糸のようなのは雄しべらしい。

【フジバカマ(藤袴)】※Wikipedia、他

◇ キク科フジバカマ属の多年草。別称は、コメバナ、ウサギノサトーグサ(青森県)、モチバナ(福島県)、スケホコリ(石川県)などの地方名がある。外国名(中国名)は、「蘭草」「香草」「香水蘭」とも表記される

古くは「」とよばれ、『日本書紀』の允恭天皇記における「蘭」の字が、日本で初めて記されたフジバカマの名であるという。

◇ 原産地:日本、東アジア

◇ 開花時期:晩夏から秋(9~11月)に茎の先端部分に散房状に淡い紫紅色(藤色)を帯びた白っぽい小さな花を群がり咲かせる。

◇ 名前の由来は、藤色で花の形が「袴」に似ているからと言われる。

 ※ 藤色(ふじ色)って? (ネットより引用)

※袴(はかま)って? (イラスト:素材ラボより)

◇ 確かに、似ているね。

改めて見てみよう

◇ 結構咲いているね。 ボク(小次郎)がじゃま?

◇ 別な角度で眺めてみよう

◇ 真上から見るとこんな感じ。

「フジバカマがきれいですね!」というと「切って差し上げますので、お持ち帰りください!」と頂いたので、自宅で花瓶に活けてみた。

◇花瓶のフジバカマもいいね! ん? かわいい花瓶だね。

別な年を見てみよう

<2021年11月1日>美咲が丘3丁目

お終い

【写真一覧】

◇ フジバカマ(藤袴) 福岡県糸島市 2018年10月19日撮影
◇ クズ(葛)福岡県糸島市 2018年9月11日撮影

小次郎と秋の七草 ー フジバカマ(藤袴)-

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小次郎と秋の七草 - クズ(葛) -

2024-10-06 10:57:43 | 秋の七草

今回は、クズ(葛)だ。根を用いて食材の葛󠄀粉や漢方薬が作られ、花は万葉の昔から秋の七草の一つに数えられている。なお、あちこちでつるを伸ばして、他のものに巻きつくか、地面を這って、一夏で10m 以上に伸びることもあり、強い繁殖力を持つ厄介な雑草でもあるという。因みに、「くず粉」はクズの根から抽出したデンプンを生成したもので葛切りや葛餅などの和菓子にも用いられる。薬効は、古くから、風邪や胃腸不良の民間治療薬であったという。

<2018年9月11日> 田んぼ道(宮地岳の麓) ボク(小次郎のお気に入りの散歩道)

全景から見ていこう

◇ボクの好きな散歩コースの田んぼ道だ。左側が宮地岳側。ん? どれがクズ? うむ、矢印で示そう。

◇ ここは、何かの低木があって、それに巻き付いているみたい。クズは、生命力が強く、周りの木々などをつるで覆ってしまう。一夏で10m位育つというから、すごいねえ。

◇ボクは、もういいから、クズの花を鑑賞しなよ!

◇ こんな花なんだ。ちょっと、クズの勉強をしておこう。

【クズ(葛)】
◇ マメ科クズ属のつる性の多年草。
  根を用いて食材のくず粉や漢方薬の葛根(かっこん)が作られ、万葉の昔から秋の七草の一つに数えられている。
◇ 原産地:日本、中国。


◇ 開花時期:8~9月 ※画像はネットより


【名前の由来】※Wikipedia、他
かっての大和国(奈良県)吉野川上流の国栖(くず)という地域がくず粉の産地であったことに由来する。漢字の「葛」は漢名からで,中国植物名は“葛(かつ)”という。

※ 別名の「裏見草(うらみぐさ)」は、葉が風にひるがえると裏の白さが目立つことから。平安時代には「裏見」を「恨み」に掛けた和歌も多く詠まれた。

【補足】

くず粉の材料になるが、丈夫で蔓延り(はびこり)やすく多の植物の生育を妨げ駆除も大変なので、近年は有害植物とされる。“雑草の帝王” “難雑草”と呼ぶ人もいる。また、地上部を刈り取り除草しても地下茎が残っていると、本質的な解決にならず、駆除に苦労している自治体も多いらしい。

改めて、見てみよう。

◇ 花は下の方から咲くらしいが、上の方も咲いていた。ボチボチ終わり? でも、葉が日焼けしているなあ。今年の猛暑のせいかも。

◇ 地面の近くにも咲いている。

◇ 食べられるそうだから、食べてみようかな? ん? 食べるのは根だって?

以前を示す。こっちは多久川沿いだ。

<2016年9月17日> みず咲公園の多久川沿い

まずは、場所を見ておこう。

◇これ、桜の頃(4/3)の写真。みず咲公園(左)と多久川(右)の間は、歩けるスペースがあるけど、夏は、葛などが多久川沿いに繁茂してすごい事になる。ま、除草もされるけど………。

◇ 夏の間に葛がすごく伸びている。葉が沢山しげり、花が目立たない。よく見ると、

お終い

【写真一覧】

◇ 小次郎と秋の草花 - クズ(葛) - 福岡県糸島市 2018年9月11日撮影

小次郎と秋の七草 - クズ(葛) -

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小次郎と秋の七草 ー キキョウ(桔梗)-

2024-10-01 22:21:51 | 秋の七草

今回は、キキョウ(桔梗)だ。秋の七草の一つだが、桔梗の開花時期は春から秋まで季節をまたぐという。見つけたのは6月と7月だから夏の花といってもいいかも?。桔梗は『春から秋まで季節の様々な草花と上手に共演する。主張しすぎない姿は大和なでしこを連想する』とも言われる。花は、蕾が徐々に風船が膨らむように大きくなり、緑から青紫に変わり、裂けて星型の花を咲かせる。そのため英語では「balloon flower(風船花)」と呼ばれる。

<2018年6月20日~23日>南風コミュニティセンター(旧 南風公民館)

全景から見ていこう

◇ 南風コミュニティセンターの入り口  南風は「みなかぜ」と読む、因みに糸島には「東風」もある。こちらは「はるかぜ」と読む。

外側から桔梗をみると

再び、内側から

◇ ボクはもういいから、花を観賞しなよ!

◇ つぼみ~開花までの状況を見てみよう。

 ①蕾らしき 

 ②膨らんできたがまだ緑色 

 ③紫色の風船みたい。

 ④裂けて星形の花になった。

◇ 花をよく見てみる。星型をしている。 ちょっとキキョウについて勉強しておこう。

【キキョウ(桔梗)】

◇ キキョウ科キキョウ属の多年草。宿根草 秋の七草の一つ
◇ 原産地:日本、東アジア
◇ 開花時期:6月中旬~9月
   秋の花のイメージだが、実際は6月中旬の梅雨頃から夏を通じて初秋の九月頃までさく。蕾では花びら同士が風船のようにぴたりと繋がり、"balloon flower(風船花)" の英名を持つ。
つぼみが徐々に緑から青紫にかわり裂けて星型の花を咲かせる
◇ 花の色:紫、白、ピンク 

【名前の由来】
① 中国では漢字の「桔梗」を「キチコウ」と呼ばれていたことに由来。
② 昔の儀式で神に吉凶を占って貰うときに桔梗をお供えした。その時の「吉凶」がそのまま桔梗を「ききょう」と呼ぶようになった、という説もある。
   ※ 因みに自生株は絶滅危惧種

【秋の七草】

ハギ(萩)、ススキ(芒)、クズ(葛)、ナデシコ(撫子)、オミナエシ(女郎花) 、フジバカマ(藤袴)、キキョウ(桔梗)の7種類の植物を指す。

改めて見てみよう

◇ 紫色の風船状の状態。キキョウは、「小さな蕾」 → 「膨らんできたがまだ緑色」 → 「紫色の風船みたい」 → 「裂けて星形の花」と変化していく。 蕾の状態で開けると水が出てくるというが………。確認はしていない

◇別な角度で見てみる。

<2023年7月25日> ラポール(糸島市男女共同参画センター)

ラポールの玄関の受付の花瓶に活けられていた。うむ、小次郎は出てこない。ここ、いつも季節の花が活けられている。うむ、キンモクセイ(金木犀)もあった。

金木犀はこちら Link先 → 小次郎と秋の草花-キンモクセイ(金木犀)-

◇ この蕾を開けたら、水が出るのかなあ?

お終い

【写真一覧】

◇ ④キキョウ(桔梗)福岡県糸島市 2018年6月20日撮影
◇ ③ハギ(萩)福岡県糸島市 2018年10月29日撮影
◇ ②フジバカマ(藤袴) 福岡県糸島市 2018年10月19日撮影
◇ ①クズ(葛)福岡県糸島市 2018年9月11日撮影

小次郎と秋の七草 ー キキョウ(桔梗)-

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小次郎と秋の七草 ー ススキ(芒)-

2024-09-26 10:51:18 | 秋の七草

今回は、ススキ(芒)だ。秋の七草の一つのススキ(芒)で、野原に生息し、ごく普通に見られる。古くはススキの穂を動物の尾に見立てて尾花(おばな)と呼んだ。また、振袖草(ふりそでぐさ)の異名もある。パパは「ススキって花なの?」「赤っぽい“花穂(かすい)”だけでキレイとは…!」とも思うよねえ、でもさ、日本では昔から慣れ親しんでいる花だそうだよ、と、ボク(小次郎)に話しかけてくる。因みに、ススキは、北米では「侵略的外来種」となって猛威を振るっている。北米からのセイタカアワダチソウが日本に侵略して猛威を振るっているのと逆のパターンらしい。

<2018年10月20日>散歩の田んぼコース(宮地岳の麓)

全景から見ていこう

◇田んぼ道横の小川沿いに生えている。確かに、野原に普通に見かけるね。北米では「侵略的外来種」というが、逆に北米からの「侵略的外来種」になっている「セイタカアワダチソウ(背高泡立草)」も見ておこう

背高泡立草はこちら リンク先 → 

小次郎と秋の草花 -セイタカアワダチソウ(背高泡立草)ー

◇ 田んぼのススキだ。このコースは、ボクの散歩のお気に入りのルートだ。

◇ 寄ってよく見てみた。 稲穂のように見えるのが「雄花」で、花びらはないという。そして、白っぽくなったススキは、花が咲き終わり「実」になった状態らしい。ま、イネ科だから、稲(米)に似ていても不思議じゃないね。ちょっと、勉強しておこう。

【ススキ(芒)】

◇ イネ科ススキ属の多年草。
◇ 原産地:日本、中国、朝鮮半島、台湾
◇ 開花時期:9月~10月 ※ 観賞期は5月~11月
◇ 花:白色。花の形状は花穂(かすい)。穂の銀色に光る毛は芒(のぎ)と呼ばれ部分で、これが風に乗ってタネが飛んでいく。 ※ 花穂(かすい):短い花が一本の軸に群がり付いている形状。

【名前の由来】(諸説ある)
①「スス」は、笹(ササ)又は細(ささ)の変形。「キ」は「木」「茎」「草」から。
② スクスク育つ木(草)の意味から。
③ 稲に似た草の「ススケ」が語源、等。

【日本文化とススキ】

ススキは秋を象徴する植物として日本文化の中で重要な植物。例えば、「十五夜の月見での飾り」「花鳥画や、蒔絵(まきえ)などの秋草紋様」「薄(ススキ)ミミズクなどの郷土玩具」などがある。また、かっては屋根ふく萱(かや)の材料として重要であった。 ススキの穂は動物の尾に見立て尾花(おばな)と呼ばれる。

※ 馬の尾花栗毛(おばなくりげ)は、鬣(たてがみ)や尾の長毛が白色のものを指すが、これは、その特徴を秋のススキの穂になぞられて呼ばれたものという。

【秋の七草】

ハギ(萩)、ススキ(芒)、クズ(葛)、ナデシコ(撫子)、オミナエシ(女郎花) 、フジバカマ(藤袴)、キキョウ(桔梗)の7種類の植物を指す。

改めて見てみよう

◇ ススキ(芒)はヨシ(葦)と似ている。花穂だけでの区別は難しいという。因みに、判断ポイントは“株”としてまとまっているか? という。“株”としてまとまっていればススキという。

◇ 確かに“株”で固まっているようだ。 

田んぼコースの散歩の途中に南風コミュニティセンターがある。

◇ 南風コミュニティセンター近くで宮地岳を望んでみる。うむ、とても風流だね。

◇セイタカアワダチソウ(背高泡立草)がちょっとジャマだが、こちらは北米からの侵略種。ま、ススキが北米を侵略しているというから、どっちもどっちというところかな。

【宮地岳】

宮地岳は高さ118m、頂上には「伊都國・宮地嶽神社」がある。「古代国家の伊都国はこの山から夜明けを拝した」と言われる。因みに字は、山は「宮地岳」、神社は「宮地嶽」だよ。

<2014年10月31日>泉川の土手沿い。

◇ここは、ハマボウ(黄槿)の群落があるところだよ

ハマボウはこちら Link先 → 小次郎とハマボウ(黄槿)-泉川(雷山川)群落-

◇ 後ろのなだらかな山は「可也山」。「糸島富士」「筑紫富士」「小富士」と呼び名が多くある。きれいなやまだよ。ママのお気に入りの山だ。

◇ 同じく泉川の土手。川と反対方向を望む。ススキの向こうの建物は「糸島消防署」。その後ろは「糸島農業高校」。

◇ 同じく、美咲が丘方面を望む。手前の山が「雷山」、その向こうが「背振山系」

【雷山(らいざん)】

背振(せぶり)山系に属し、糸島市と佐賀市の境にある標高954mの山。雷神の鎮座する霊山と言われ、故に「雷山」の名を持つ。頂上には雷神社の上宮がある。また、神功皇后の伝説がある「層々岐野(そそぎの)」と呼ばれる野原があり、これに因んで「層々岐岳(そそぎだけ)」の別名を持つ。

 ※ 中腹に「雷山千如寺大悲王院」があり、樹齢400年の大楓(おおかえで)の紅葉見事!

ヨシ(葦)】

泉川を眺めると「ヨシ(葦)」と思われる群生があった。ホントにヨシ? うーん、多分、ヨシ、だと思う。

◇ 下流は海(加布里湾)につながる汽水域(海と川の水が混ざる場所)だから、ヨシの生育にはピッタシかもね。

◇いまは、満潮にちかいので、水の中だ。

◇空には、鳥が飛んでいる。

◇ 泉川にも鳥が遊んでいる。何の鳥だろう? うむ、ヨシに戻ろう、ススキとのちがいは?

【ススキとヨシの違い】

 ところで、ススキとヨシはどう違うのだろう? 調べてみると、オギというのもあるらしい。各々調べた。花穂だけでの区別は、難しいようだ。因みに、ススキの判断ポイントは、“株”として固まっていることだそうな。

◇ ススキ(芒)

ススキ(芒、薄)は、イネ科ススキ属の植物。尾花ともいい、また、かや(茅、萱)とも呼ばれる有用植物の主要な一種。 野原に生息し、普通に見られる多年生草本である。 夏から秋にかけて20~30cm程度の花穂をつける。花穂は赤っぽいが、種子(正しくは穎果(えいか))には白い毛が生えて、穂全体が白っぽくなる。種子は風によって飛ぶ。

 ※ 北米では、ススキは侵略的外来種として猛威をふるっている。(日本にセイタカアワダチソウが侵入したのと逆の経路で伝播)。

※ ススキの穂は、動物の尾に見立てて尾花(おばな)と呼ぶことがある。「尾花」はススキおよびススキの穂を意味する古名。

※ 華やかとは言えないススキに趣を見出すのは日本人ならではの感覚。十五夜の月見には、ハギ(萩)とともにススキを飾ることが多い。

 ◇ ヨシ(葦)

ヨシまたはアシ(葦、芦、蘆、葭)はイネ科ヨシ属の多年草。 正しくは「アシ」。和名は、「アシ」が「悪し」に通じるのを忌んで(忌み言葉)、逆の意味の「良し」と言い替えたのが定着したものである。主に河川の下流域から汽水域上部、あるいは干潟の陸側に広大な茂み(ヨシ原)を作る。根本は水につかるが、干潟では干潮時には干上がる。

 ◇ オギ(荻)

 イネ科ススキ属の植物の一種である。河川敷などの湿地に群落を作る多年草である。ススキに良く似ているが、オギは地下茎で広がるために、株にならない。また、ススキが生える乾燥した場所には生育しないが、ヨシよりは乾燥した場所を好む。穂はススキよりも毛が長くて白く、柔らかい。かつては茅葺(かやぶき)の屋根の材料として広く用いられていた。

お終い

【写真一覧】

◇ ⑤ススキ(芒) 福岡県糸島市 2018年10月20日、2014年10月31日
◇ ④キキョウ(桔梗)福岡県糸島市 2018年6月20日撮影
◇ ③ハギ(萩)福岡県糸島市 2018年10月29日撮影
◇ ②フジバカマ(藤袴) 福岡県糸島市 2018年10月19日撮影
◇ ①クズ(葛)福岡県糸島市 2018年9月11日撮影

小次郎と秋の七草 ー ススキ(芒)-

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小次郎と秋の七草-シロバナハギ(白花萩)-

2024-09-21 11:04:14 | 秋の七草

今回は、シロバナハギ(白花萩)だ。秋の七草の一つの「ハギ」といえば、一般的な “紅紫色のヤマハギ(山萩)”を指す。今回、見かけた“白色の萩”は、ミヤギノハギ(宮城野萩)の変種という。因みに、ハギ(萩)という名前の植物は存在せず、マメ科ハギ属の総称で、〇〇ハギというように多くある。ちょっと、ややこしいね。

<2021年9月16日> 美咲が丘4丁目

ズームアウトして、全景から眺めていこう

◇ こんな感じで咲いている。 

◇右側の空き区画は、コマツヨイグサを2016年に見つけたところだよ。家はいつ建つのかな?

コマツヨイグサはこちら リンク先 → 小次郎と秋の草花-コマツヨイグサ(小待宵草)-

◇ ここ、お友達のワンちゃんちだよ。「この木、急速に生い茂るので剪定が大変!」とは、お家の方の弁。

ズームインしていこう。

「秋の七草」「ハギ(萩)」「シロバナハギ(白花萩)」の勉強をしておく。

【秋の七草】

「① 萩(はぎ)」「② 尾花(おばな)」「③ 葛(くず)」「④ 撫子(なでしこ)」「⑤ 女郎花(おみなえし)」「⑥ 藤袴(ふじばかま)」「⑦桔梗(ききょう)」

春の七草は食べるが、秋の七草は見て楽しむ(鑑賞)。

【ハギ(萩) 】

◇ マメ科ハギ属の落葉低木。

  古くから日本人に親しまれてきた植物の一つ。別名として「庭見草(にわみぐさ)」、 「野守草(のもりぐさ)」、「初見草(はつみぐさ)」などがある。

◇ 原産地:日本。日本各地の山野でごく普通に見られる。多く見かけるのは「ヤマハギ(山萩)」と「ミヤギノハギ(宮城野萩)」である。

◇ 開花時期:7月~10月にかけて多数の赤紫色の花を咲かせる。花は豆のような蝶形花。

 【由来】

◇ 毎年古い株から芽を出すので「ハエキ(生芽)」の意味。

◇ 茎が這うように伸びることから「ハエクキ(延茎)」の意味。

◇ 葉が早く黄色になることから「ハキ(葉黄)」の意味。

等、諸説ある。

【シロバナハギ(白花萩)】

◇ 今回のシロバナハギは「ミヤギノハギの変種」で、花の白いものをいう。

◇ 7月~9月頃、枝垂れる枝の葉腋から長い総状花序をだして白い蝶形花をいっぱいに咲かせる。

【蝶形花】

◇ 蝶に似た形なので「蝶形花」という。

※ フジ(藤)の花も蝶形花。

◇ 花びらは5枚で各々「旗弁」「(黄色の)蜜標」「翼弁」「舟弁」の名前が付いている。

◇ 昆虫は蜜標を目印にしてもぐりこむとき脚で翼弁と舟弁を押し下げる。

◇ すると舟弁の中に隠されていた雌しべと雄しべが出てきて昆虫と花粉の授受を行う。昆虫が飛び去ると翼弁と舟弁は元の位置にもどる。

「白花萩」を改めて見てみよう

紅紫色のヤマハギ(山萩)=一般的な、いわゆるハギ(萩)の方も、改めて見ておこう。

<2021年9月22日> 美咲が丘2丁目

お終い。

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