**************************
静岡大学の吉村仁教授の学説では、かつて12年周期や15年周期のように素数以外の周期をもったセミがいたものの、成虫になる年が一緒になった時に交雑が起こり、徐々に数を減らしていったとのことです。下図を見てください。(ゴメン、省きます。カイロじじい)周期ゼミの発生周期を比較すると、12年、15年周期のセミは300年間に7回他の周期のセミと発生が一緒になります。しかし、13年、17年周期のセミは3回です。つまり13年、17年周期のセミの方が、交雑が起こりにくく、結果的に素数ゼミだけが残ったのです。
千石正一監修 斉藤勝司著 『群れるいきもの』より 宝島社
************************
聞いたことはあった。
アメリカのある州で規則的に10何年かごとにセミの大発生があって、その度にテレビなどで報道されている。
それが素数年であることの理由が上の記述だ。
いきものの世界に素数という数学が組み込まれているのが面白い。
少数の生き物というのは、どんなに奇怪な形状をしたものであっても、よくよく観察すれば、どこかに愛嬌があるものである。
まあ、たまにはかなりの慣れを必要とする者もいるが。
それが大量に群れだすと、ある集団は不気味なものとなり、ある集団は脅威あるものとなる。その集団形成にしかるべき理由があったとしてもだ。
この『群れるいきもの』最終章は人間。
60億を超える人間の群がこの地球上を闊歩している。
他のいきものにとって、こんなに不気味で、恐ろしく、理不尽な生き物はないということだ。
カイロジジイのHPは
http://www6.ocn.ne.jp/~tokuch/
それと、なんでもブログのランキングというものがあるそうで、ここをクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。
にほんブログ村
にほんブログ村
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます