勉強の必要性を感じ、先週26日に御代田町のエコールみよたで開催されたセミナーに出席してきました。
現在、小諸市・軽井沢町・御代田町の一市二町は、共同でごみ処理場建設の検討をしていますが、このセミナーは市民に対してごみ処理を取り巻く問題について周知・啓蒙するために行われたようです。
平日の午後にもかかわらず会場は満杯で、乳飲み子を連れた母親から高齢者までごみ処理問題に関心ある熱心な一般市民、市・町議会議員、職員の約300名が参加しました。
講師は、一市二町のごみ処理共同事業のアドバイザーとしてご活躍されている(財)日本環境衛生センター理事の藤吉秀昭さんでした。
まず藤吉先生からごみ処理をめぐる諸問題について解説があり、その後会場からの質疑応答がありましたが、それらを私なりに要約すれば、以下のとおりとなります。
①古い施設を使用すれば、ダイオキシン類の対策が万全とはいえず、また維持管理するために膨大なコストがかかる。
②ごみ処理施設は市町村毎ではなくより広域的に処理すべきであり、また循環型社会の形成が必要。
③(講師個人としては)処理方法として最適なのはガス化溶融炉であり、この方式は健康面、環境面で安心感があり、循環型社会形成に資する。この点について周辺の環境に影響(煤塵などにより周囲の森林が枯れるなど)が出ているとの指摘があるが、(講師はその現場について調査未確認ではあるが・・・)旧式の炉を使用した事例ではないかとのこと。また爆発事故が多発しているとの指摘もあるが、財団で調査した結果は、全て人的な問題で発生したものであり、構造的な問題はないこと。
④ダイオキシン類の放出量は年々減少し続けている。人が摂取するダイオキシン類の量の95%が食品(食品のうち特に魚介類が85%以上)からであり、施設周辺だからといってリスクが高いわけではない。
⑤現在施設建設を検討している御代田町苗畑地区の地盤が脆弱であること、また水源地が多く、それらを汚染する危険があるとの指摘については、東京湾の埋立地に多くのビルが建設されているように、現在の技術力を用いれば問題はクリアできること。また計画している施設の排水は敷地外へ放出する予定はなく、適正に処理されるため汚染の危険はないとのこと。
⑥施設建設の合意形成には、③のような技術面からのアプローチや、イメージアップの試みが重要であること。
この問題については、私自身の勉強不足や不明の点も多くありますので、今回のセミナーに対する感想・コメントは控えたいと思いますが、以下の点だけは述べておきたいと思います。
小諸市ではかつて南ヶ原地区に「浅麓クリーンセンター」というごみ焼却施設がありました。この施設は15年間の稼動期間を経て廃止されましたが、この施設建設にあたっては、南ヶ原地区を中心に地域のコミュニティが崩壊するという悲しい歴史がありました。
今回の施設設置にあたって行政は、この悲惨な歴史を教訓にして、是非とも“歴史を繰り返さない”最大限の努力をして欲しいと思います。
ごみ処理施設の問題について、私たちは自分たちの生活に一番身近な問題として捉えることが必要ですし、クリアしなければならない問題も多々あるので、今後もしっかりと勉強していかねばなりません。また、私自身は、この問題に対する小諸市の対応についても注視していかねばならないと思っています。
ごみ処理問題については、また別の機会に書きたいと思います。
現在、小諸市・軽井沢町・御代田町の一市二町は、共同でごみ処理場建設の検討をしていますが、このセミナーは市民に対してごみ処理を取り巻く問題について周知・啓蒙するために行われたようです。
平日の午後にもかかわらず会場は満杯で、乳飲み子を連れた母親から高齢者までごみ処理問題に関心ある熱心な一般市民、市・町議会議員、職員の約300名が参加しました。
講師は、一市二町のごみ処理共同事業のアドバイザーとしてご活躍されている(財)日本環境衛生センター理事の藤吉秀昭さんでした。
まず藤吉先生からごみ処理をめぐる諸問題について解説があり、その後会場からの質疑応答がありましたが、それらを私なりに要約すれば、以下のとおりとなります。
①古い施設を使用すれば、ダイオキシン類の対策が万全とはいえず、また維持管理するために膨大なコストがかかる。
②ごみ処理施設は市町村毎ではなくより広域的に処理すべきであり、また循環型社会の形成が必要。
③(講師個人としては)処理方法として最適なのはガス化溶融炉であり、この方式は健康面、環境面で安心感があり、循環型社会形成に資する。この点について周辺の環境に影響(煤塵などにより周囲の森林が枯れるなど)が出ているとの指摘があるが、(講師はその現場について調査未確認ではあるが・・・)旧式の炉を使用した事例ではないかとのこと。また爆発事故が多発しているとの指摘もあるが、財団で調査した結果は、全て人的な問題で発生したものであり、構造的な問題はないこと。
④ダイオキシン類の放出量は年々減少し続けている。人が摂取するダイオキシン類の量の95%が食品(食品のうち特に魚介類が85%以上)からであり、施設周辺だからといってリスクが高いわけではない。
⑤現在施設建設を検討している御代田町苗畑地区の地盤が脆弱であること、また水源地が多く、それらを汚染する危険があるとの指摘については、東京湾の埋立地に多くのビルが建設されているように、現在の技術力を用いれば問題はクリアできること。また計画している施設の排水は敷地外へ放出する予定はなく、適正に処理されるため汚染の危険はないとのこと。
⑥施設建設の合意形成には、③のような技術面からのアプローチや、イメージアップの試みが重要であること。
この問題については、私自身の勉強不足や不明の点も多くありますので、今回のセミナーに対する感想・コメントは控えたいと思いますが、以下の点だけは述べておきたいと思います。
小諸市ではかつて南ヶ原地区に「浅麓クリーンセンター」というごみ焼却施設がありました。この施設は15年間の稼動期間を経て廃止されましたが、この施設建設にあたっては、南ヶ原地区を中心に地域のコミュニティが崩壊するという悲しい歴史がありました。
今回の施設設置にあたって行政は、この悲惨な歴史を教訓にして、是非とも“歴史を繰り返さない”最大限の努力をして欲しいと思います。
ごみ処理施設の問題について、私たちは自分たちの生活に一番身近な問題として捉えることが必要ですし、クリアしなければならない問題も多々あるので、今後もしっかりと勉強していかねばなりません。また、私自身は、この問題に対する小諸市の対応についても注視していかねばならないと思っています。
ごみ処理問題については、また別の機会に書きたいと思います。