半ぐれ行政書士の徒然日記-Ⅱ

信州は小諸の半ぐれ行政書士
仕事のこと、地域のこと、様々な出来事を徒然なるままに書き記します

受験勉強考(3)~時間短縮をして過去問を解く

2005年08月19日 | 行政書士試験
 お盆休みも終わり、信州・小諸はめっきり朝・夕が涼しくなりました。窓を開けて寝ていると布団や毛布無しでは風邪をひいてしまいます。皆さんがお住まいの処はいかがでしょうか。

 いよいよ10月23日の行政書士試験まで2ヶ月となりました。受験生の皆さんは、これからがいよいよ正念場ですので、お身体にご自愛され、是非この試験を勝ち抜いていただきたいと思います。
 さて、前回は過去問分析の重要性について書きましたが、今回もまた過去問について書きたいと思います。
 「しっかり過去問は分析をすればそれで終わりだよ。」とか「過去問の分析をしていれば問題を見ただけで答えがわかるから無駄だよ。」と思われている受験生はいらっしゃいませんか?
 実は過去問は分析すればそれで利用価値がなくなるものではなく、さらに本番で実力を発揮するための大変重要な道具となります。
 これからの時期、一番大切なことは、これまで勉強で培ってきた実力を如何に本番で出しきれるようにするかですが、そのためにこれからお話しするような過去問の利用をされることを是非お勧めしたいと思います。
 私が司法試験の受験生であった頃、参加していたゼミの仲間で短答式試験の過去問を本来3時間で解答するところを2時間30分又は2時間で解答する訓練を行いました。
 この訓練で重要なのは、仮に答えを覚えていた問題があっても、問題文・選択肢をしっかりと読み、頭の中で論理的に考え解答に導くことと、本番と同じようにその時間中は何があっても中断をしない環境で行うことです。
 実際に昨年度の試験問題を2時間(又は1時間30分)で全て解答してみて下さい。過去問分析をしっかりやったと自信をお持ちの方でも、時間内で全て解答することは難しいでしょうし、満点はおろか80%の正解をすることすら危ういと思います。
 これから本番まで毎週1~2回(例えば週末に)、時間短縮で過去数年分を解く訓練を続けてください。可能であれば2回目はさらに時間短縮してチャレンジしてみてください。
 この訓練を繰り返すことで長時間にわたり継続して集中することができるようになり、速読や一読での読み下しする力も身につきます。また問題の難易にあわせて適切な時間配分ができるようになりますし、本番で時間的な余裕が生じ優位に試験を進める効果や、正確な知識や法的思考力が定着します。
 マラソンの選手は、本番で42.195kmを走り抜くため、毎日倍の距離の走り込みを行うことは有名です。何故でしょうか?私なりに解釈すれば、精神的にも肉体的にも極限状態となる本番で十分に実力を発揮するため、練習段階で多くの負荷をかけてどのような状況にも対応できるタフな精神力と体力をつくるためだからです。これは受験勉強でも同じです。