半ぐれ行政書士の徒然日記-Ⅱ

信州は小諸の半ぐれ行政書士
仕事のこと、地域のこと、様々な出来事を徒然なるままに書き記します

“わざと”と“わざと”

2005年08月23日 | 行政書士の仕事
 私が訪問すると必ず豆を挽いてコーヒーを入れてくださる建設会社があります。
 先日仕事でお邪魔した際、日頃美味しいコーヒーを頂戴しているので、感謝の意を表すために(とはいえ、あまり大げさにならず、また嫌味にならないように)、コーヒー豆を買っていきました。
 コーヒー豆を渡す際、「いつも美味しいコーヒーを頂いているので、“わざと”ですが、豆を買ってきましたので、どうぞ。」と申し添えました。
 すると会社の社長さんが「先生は、美しい日本語をよく知っておられる。」とお褒めの言葉をいただきました。
 私は、両親が人にモノを差し上げるときに、よくこの“わざと”という言葉を添えていたので、私もあまり意識せずに使ったので恐縮してしまいました。
 勿論、意識しないとはいえ私もこの“わざと”という言葉を使うときには、「わざわざ」という恩着せがましい意味で使ったことはなく、「少しばかりですが・・・」とか「(取るに足らないモノで)恥ずかしいのですが・・・」というような意味で使っていて、この地方独特の方言なのかな(?)程度の認識しかありませんでした。
 しかし、その社長さんによれば広辞苑に出ている立派な日本語であるとのこと。「さぞ親御さんは貴方を立派に育てたのでしょう。」とさらに褒めていただき、お尻のあたりがむずがゆくなりました。
 そこで、早速事務所に帰って広辞苑をみると確かに「⑤心ばかり。少しばかり」とありました。今回は、たまたま正しい使い方をしていたので恥をかかずに済みましたが、言葉というのは本当の意味を知らずに使ったり、使い方を間違えると全く逆の意味に取られてしまう恐れがあるのだなとつくづく反省しました。
 本当に日本語って難しいものですね。

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