このブログを継続して読んでいただいている方からすれば、毎回様々なテーマで書いているので、非常に読みづらいと思います。
書いている本人からすれば、一度始めた話を完結しなくても、最終的に整合性があれば良いので書きやすく、それこそがブログの良さと考えています。何しろタイトルをクリックすればそのタイトルに関する記事が一覧で現れるシステムになっているのだから整合性があるわけです。
しかし、このタイトルで前回政治の話を始めてしまったものだから、タイトルから少々外れてしまった。あまり読者を混乱させないようにするため、このタイトルの話をある程度完結させる方向で話を進めていこうと思います(政治の話はいろいろとネタも多く、是非紹介したいこともあるので、後日、項を別することにします。)。
そこで今回は(2)の続きから始めます。
お蔭様で私の場合、開業してから今まで仕事が一度も切れたことがありません(収入の多寡は別として)。しかしながら、現実はそう甘くは無いものです。開業したからといって事務所を維持するに必要な仕事量の確保(例えば継続性のある建設業のお客様が増えるなど)が難しく生活も大変でした。
都会ではどうか知りませんが、田舎ではそれまでの繋がり(信頼・信用)を大切にすることが多いため、今まで別の行政書士に頼んでいたものを簡単に私に乗り換えてくれることはほとんど無いのが現実でした。
そこで今となれば笑い話にもならないのですが、開業当時は時間があるものだから、行政書士名簿で自分の業務エリアの諸先輩の方々の平均年齢などを調べ、いったい何時になれば自分の出番が回ってくるのかを考えたりもしました。
また、法律分野については自信があったもののその周辺分野になるとド素人であったため、例えば最初に相続の仕事をした際にはお客様から「ウチの場合、相続税はいくらになるのか。」と聞かれても、「それはまず5000万円の基礎控除があって、相続人一人につき1000万円が加算されますから、・・・相続税はかかりません。」などと即答する芸当ができず、「調べてから回答します。」というしかなく、『実務』とはなるほど厳しいものか、と自分の知識の甘さにホトホト嫌気がさしていました。
そんなこんなで、益々悶々とし何もかもが行き詰ってしまった平成9年の秋、知り合いから、たまたまFP(ファイナンシャルプランナー)という民間資格があるが勉強しないかと持ちかけられたことが大きな転換点となりました。
“この資格を勉強することで自分がやってきた法律分野の周辺領域が埋められる。”また“それにより自分の得意分野を商品として自信をもって売り出すことで大きな柱がひとつできる。”とそれまで行き詰っていたものからようやく開放されるきっかけができたように思えたのです。
そして、さらにそのように前向きに考えたことで、ようやく大切なことに気がついたのです。
“振り返れば自分はこれまで明確な目的や目標をもって物事に取り組んで走ってきたのに、行政書士になってその明確な目的がないではないか。”と。
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