昨日、決算変更届の資料を取りに佐久市のある建設業者さんに伺いました。
すると経営者の奥様が開口一番「ここのところ、小諸市はいろいろと新聞を賑わせているけど、一体小諸の市民は何考えてんだい?」と私に問いかけてきました。
「えっ、何ですか!?」と私。
「最近でいえば、小諸駅のトイレだよ。何でも60平米のトイレを4000万円かけて作ったんだって。」と奥様。
―これは7月13日の信濃毎日新聞で報道された小諸駅北側に12日から利用が始まった市で建設したトイレの話だ。記事によると駅舎に併設されたこれまでのトイレの老朽化が進んだため、これに代わるトイレが必要となり、駅周辺の「通称・大手の杜」公園の整備の一環で建設されたものだという。―
「単純に計算しても坪200万以上だよ。民家であればよっぽど贅沢に作ったってそんなにはしないよ。このトイレは金箔か大理石でできてんのかね。よく市民が怒らないとある意味感心してるんだよ。」歯に衣着せぬ意見が続く。
―新聞によれば「改善された」との声があがる一方で、建設費に疑問を持ったり、デザインに違和感を感じる市民がいるとのこと。問題はトイレの検討は市の内部で進められ、ほぼ計画が固まった後、市民に示されたようで、市民への説明は必ずしも十分でなかったとのこと。―
「でもね。半ぐれさん、どんなに素晴らしいトイレを作ったって、最初のうちはいいかもしれないけど、汚くすれば何の価値もないじゃないの。むしろどんなトイレでもきれいに利用できる環境を整えることの方が大切じゃないのかな」と奥様。
「ごもっともですね」と私。
私自身、未だこのトイレを使用したこともないので、金箔や大理石でできているのか知りません。しかし、常日頃何かにつけ市民からの要望に対して、市長はじめ市職員の皆さんは二言目には「おカネが無い」といって取りつく島もない態度をするわりには今回のトイレの大盤振る舞いはどうしても解せません。
建設費の問題や建設に至った経緯など、まず議会でしっかり追及して欲しいと思います。
そして何よりこの奥様がいわれたとおり“汚いトイレ=仏作って魂いれず”なんてことにならないように、市が責任をもって先頭にたって行くことは勿論、地域住民も少なからず協力していかねばならないように思います(しかし、記事のとおりだとすれば市民への説明不足であったことが後々影響するかもしれませんね。また、これまでのトイレのような利用の仕方では時間の問題ですので、何らかの方法で利用する側のモラルの改善も図れれば良いのですが)。
実際のところかなりハードルは高いと思いますが、様々な意味で話題となったトイレを通じて、これらをクリアしていければ小諸も他から笑われたり後ろ指さされたりされることもなくなると思います。
いつの日か“日本で一番きれいな公衆トイレ”といわれることを期待して・・・。
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