女装子愛好クラブ

女装小説、女装ビデオ、女装動画、女装記事などを紹介していきます。

女装小説『ウェスティンの聖夜』②

2021年12月19日 | 女装小説
 ベルボ ーイに案内された部屋は20階のエグゼクティブ・ダブルだった。内装はヨーロピアンクラシックで、日本 のホテルとは一味違うテイストを醸し出している。バスルームは大きなバスタブと独立したシャワーブースがあり、そしてタオル地のフカフカのバスローブが2つかけられている。お化粧好きな悠希には三面鏡付の化粧台がうれしい。
そして何よりも素晴らしいのは夜景だ。ガーデンプレイスを光で包むバカラのシャンデリア、六本 木ヒルズ、遠くにあるレインボ ーブリッジ、TOKYOというディナーテーブルの灯されたキャンドルのような東京タワー....。凌と悠希は飽かずに光の絨毯のような東京の夜景に見入っていた。
「うれしい.....」
 悠希はそっと凌の肩にもたれかかった。凌はやさしく悠希を抱きしめると唇を近づけてきた。悠希は目 を瞑って凌の唇を受け止めた。このライト・キスが凌と悠希の聖夜の幕開けだった。

 ホテルの最上階にあるレストラン「ビクターズ」でコンチネンタル料理のディナーとイタリアワインを楽しんで部屋に戻ってきた時には10時を過ぎていた。美味しい赤ワインは2人の理性をほんのちょっぴり奪っていたが、凌はそれなりに大人である。悠希が支度を整えるのに時間がいることはわかっているようだった。
「僕はもうすこしここでスコッチを飲んでいるから、お先にシャワーをどうぞ」
「ありがとう...。じゃ、すこし待っててね」
 凌は冷蔵庫からスコッチを取り出すと、窓際に向かってソファに座った。悠希はお礼をいいながら、クローゼットでバスローブに着替えると、悠希は広いバスルームに向かった。
 ウェスティンホテルのバスルームも豪華で、そして広い。壁一面にはめ込まれた鏡の前で悠希はバスローブを脱いだ。そこには19才の少年ではなく、19才の少女のシルエットが写っていた。

<ちっちゃくてもいいから、バストが欲しい>
 10月のある日、こう切実に願っていた悠希はインターネットでD社のサプリメントのことを知った。このサプリメントは植物性女性ホルモンを主成分にしていて、豊胸に効果があるということだった。医師の処方が必要な女性ホルモンの錠剤はネットで手に入るらしいが、何か怖い感じがした。しかし、これは健康食品として普通に売られているものだから、すこしは安心だと思ったのだ。説明書きには「1日3粒を飲む」という指示があったが、自分は男の子だし、できるだけ早くバストが欲しいこともあり、悠希は2倍 の6粒を飲み続けた。
 その夜から、悠希は自宅で入浴するたびに胸をマッサージしていたが、効果は1ヶ月後にやってきた。胸に脂肪がつきだし、乳首は以前より大きくなり、その位置も身体の中心線に近づいてきているようだった。そして入浴時や寒い時などには乳首が堅くなった。そして2ヶ月経つと、身体も心も女性に近づいていくのがはっきりと感じられた。湯上りに姿見で見ると身体全体が丸みを帯びて女性的になっている。バストも思春期の少女くらいに膨らんでいる。Aカップのブラでがちょうどよくなった。腕や脚の体毛も細く柔らかくなっている。

<やったぁ♪>
 こうして少女の身体に変身した悠希は、可愛いブラやショーツを思う存分買うことができた。そして、今夜ヴィトンのバックに入れてきたのはホワイトの3/4カップブラとレースをぜいたくに使ったビキニショーツのセットだ。ショーツのサイドはリボ ンになっている。白を選んだのは、悠希のピュアな気持ちからだ。ナイロン・ポリウレタンのピタッとした素材は悠希の女性化した肌にとけていく快感を与えてくれる。

 白の勝負下着を丁寧にたたみ、悠希はシャワーキャップをかぶり、シャワーブースに入った。ウェスティンは高級ソープを備え付けている。その甘い香りが悠希を包む。こうしてシャワーを浴びていることに悠希はいいようもない幸福感を感じていた。それはこれから始まる愛の交歓の予感からに他ならなかった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする