女装子愛好クラブ

女装子をこよなく愛するコーイチローのブログです。女装小説、女装ビデオ、女装動画、女装記事などを紹介していきます。

一貫寺邦子と藤野登志子は札幌のホテルで熱く甘く燃える(梶山季之著『苦い旋律』から)

2020年08月03日 | 女装小説
ホテルという連想で思い出しました。
大学生の夏、北海道を周遊券を使って旅しました。
札幌について、さてどこに泊まろうかと安宿を探していたとき目に飛び込んできたのは中島公園の札幌Pホテル。
堂々としたシティホテル。
学生の自分に泊まれるホテルではありません。
「いつか、ここにとまろう」なんて、立身出世物語のようなことは考えませんでしたけどね。

ここを舞台にしたラブアフェアを描いているのが梶山季之先生の『苦い旋律』です。

若い美人OL一貫寺邦子と生け花の師匠藤野登志子は同性愛関係です。
登志子はレズビアン。弟子となった邦子を強引に恋人にして、逢瀬を重ねます。
邦子はレズビアン愛に夢中となり、登志子なしでも生きられないくらいに想いを募らせるのです。

二人は札幌に旅をします。
羽田発札幌行きのフライトは新婚旅行のカップルで満席。
「私たちも新婚旅行ね」
登志子は邦子の耳元で囁きます。
愛する登志子から「新婚旅行」といわれたことで邦子の心は燃え上がります。
そして、札幌のホテルにチェックインした二人は観光に行かず、部屋のなかで愛し合うのです。
このホテルはPホテルだと思います。

 豊平川と中島公園とに挟まれたホテルでは、結婚式でもあるのか、モーニングや、振袖姿の男女が、ロビーを右往左往していた。
 ボーイに二つのトランクを持たせて、エレベーターに乗った二人は、お互いの眼と眼とで、あることを確かめ合った。
 早く二人きりになりたいわね、と二人の眼は語っていたのである。

 ボーイにチップをやり、浴衣とお茶を運んで来た客室係の女性に、またチップを与えると、あとはもう訪う者もない。
 窓にカーテンをおろし、ドアの把手のボタンをロックすると、最早、二人だけの世界であった。

「ねえ、ブラジャーと、ストッキングだけは、はずさないで」
 洋服を脱ぎながら、藤野登志子は命令した。
「あら、どうして?」
 邦子は問い返す。
「その方が、興奮するのよ……」
 登志子は、ちょっと怒ったような表情を泛べる。それは彼女が、照れている時の癖なのだった。
 邦子は云われた通りにした。

 「会いたかった?」
 藤野登志子は、ゆっくり唇を吸いつけながら、そんな判り切ったことを、ささやいてくるのだ。
 「ええ、とっても!」

 邦子は、目を閉じながら、
 「お姉さまは、三鬼さんがいらっしやるから、淋しくないでしょうけれど」
  と、つい皮肉まじりの怨み言を云っている。
 「莫迦ねえ....ヤキモチ焼いてるの?」        1
  登志子の手は、ブラジャーの上から、ゆっくり邦子の乳房を、揉みしだいている。
 「ああ....感じるわ……」
  邦子は背筋を震わせた。

このブログのレギュレーションだと、皆さんにお読みいただけるのは、ここまでかなぁ?
続きは梶山季之先生の著書『苦い旋律』をお買いになってお読みください。
この本、レズビアンだけではなく、ゲイ・バイ・トランスジェンダーの方にも興味深くお読みいただけるはずです。

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振袖で女装外出

2020年07月05日 | 女装小説
2016年1月12日の書き込みです。
本ブログで最近閲覧数が伸びているようなので、再掲出しますね。
いまは7月ですから、和装となれば浴衣でしょうか。


ラジオを聞いていたら、女子アナが「レンタル着物で浅草寺に初もうでしました」という話をしていました。
「女装で初詣、いいね」と思い、検索したら『男と女の間で』(川崎涼さん作)という小説のなかに、このようなシチュエーションがありました。


涼は、元旦の午後4時頃に美香の家に行った。美香と涼のツーショットは、初めてであった。
しかし、何も起こりそうになかった。二人とも、期待もしていなかったし、美香も危険は感じていなかった。
「美香さんの料理って、旨いですね」
「ありがとう。料理って、基本の味付け覚えれば、後はどうにかなるものよ。
 やっぱり経験かな。何度も失敗して、その繰り返しで上手になっていくのよ。
 仕事と同じよ」
涼も、社会人になって、アルコールも少しは飲めるようになってきた。正月なので、日本酒を二人で飲んだ。

「涼ちゃん、明日の初詣、着物着てみない」
「女性ものの着物ですか」
「振袖よ。涼ちゃん、絶対に似合うと思うけどな。私が若い頃に着ていた物だけど」
「僕が、着たら、美香さんはどうするんですか」
「私は、違うの持ってるけど、明日は止めとく。加奈子は、着てくると思うけど。二人並んだらきれいだろうな」
「加奈子さんが着てくるなら、僕も着てみます」
振袖を着たら、どうなるか。自分でも着てみたかった。
「明日、10時頃には、加奈子来るはず。ちょっと、早い目に起きて、用意しようね。
 今日は、早く寝ましょう。涼ちゃん、何着て寝る。ネグリジェがいい」
「今日は、パジャマ持って着ましたから」

朝7時に起きて、準備に掛かった。まず、頭から作り始めた。
涼の男性にしては、長めの髪をアップにまとめ、付け毛を足して、お団子を作った。
又、襟足がきれいに見えるように無駄毛を剃った。それだけで、すごく色っぽくなった。
その次に、化粧に取り掛かった。着物と髪型にあう化粧をした。
そして、最後に美香の着物を着せていった。帯を締め終わって、
「さあ出来た。涼ちゃんにも晴れ姿みせてあげるわね」といって、鏡の前に連れて行った。
涼は、自分の姿を見て、おんなの格好をするたびに驚かされるが、今度が一番驚かされた。
今までは、美人になった自分に驚かされたのであったが、さらに、色っぽさが追加したのである。

美香の持っている鏡は、全身が映るばかりでなく、三面鏡になっていて、後姿も角度を変えれば、見れるようになっていた。
涼は、飽くことなくずっと自分の振袖姿を見ていた。又、かつらではなく、自分の髪であるのも気に入っていた。
その間に、美香が着替え終わり、加奈子もやって着た。
「おめでとうございます」
「おめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
 あれ、加奈子、着物じゃないの」
「美容院の予約、取れなかったの。自分でアップにしてみたんだけど、気に入らなくて。
 美香に頼もうと思ったんだけど、今回は涼子がいるから、洋服にしたの。
 ところで、涼子は?」
「隣の部屋で、自己陶酔にはいってます。涼ちゃん、加奈子来たわよ」
隣の部屋から、恥ずかしそうに現れて、
「あけまして、おめでとうございます。本年もよろしくお願いします」
と頭を下げた。加奈子は、あまりの色っぽさに、しばらく言葉が出なかった。
男でもこんなに色っぽくなるんだ、着物を着てこなくて良かった、比較されたら負けてるかも、と思った。
「涼ちゃん、加奈子は洋服だって、残念でした」
涼はおもわず、言葉が出てしまった。
「そんなの、ずるいわ」
自然と、女言葉になってしまっていた。
加奈子と美香は、お互い顔を見合してしまった。

「涼子は、何をお願いしたの」
本人を前にして、加奈子さんと結ばれますようにとお願いした、とは言えなかった。
ましてや、振袖を着ていては、まったく説得力がなかった。
「加奈子さんと美香さんと、仲良くやっていけますように、とお願いしました」
「ほんと、言うこともかわいいわね、涼ちゃんは」
3人は混雑した神社で、お賽銭を入れて、それぞれが今年の願い事を言い合った。
2人とも、恋人が出来ますように、とのお願いごとだった。
(僕がいるじゃない。僕は蚊帳の外か)と落ち込む涼であった。
(僕は男と思われてないんだ。もう、おんなの格好なんて、絶対にしない)と思った。
「これから、私の勤めているお店のオーナーの家に行かない。気さくな人だし、年始の挨拶もしておきたいし」
「私は、いいわよ。知らない人でもないし」
「えー、こんな格好で行くんですか。人と会うの嫌だな」
「大丈夫よ。何もしゃべらずに、ちょこんと座ってりゃいいから」
と言って、強引に連れて行かれた。



コーイチローも着物を着た女装子さんと新宿・花園神社に初詣にいってみたいですね。
そのあとは当然、秘めはじめ....うふふ

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「ぼくを、きみの奴隷にしてくれないだろうかね?」嘩道征四郎は赧い顔で、早口に告げた。

2020年03月01日 | 女装小説
「『苦い旋律』の最終場面ですごく昂奮しました」
梶山季之先生の愛読者だった方からコメントをいただきました。
主人公の一貫寺邦子はレズビアンの恋人・藤野登志子を交通事故で失います。
その傷心の邦子に対して、上司(社長)であり女装愛好者の曄道征四郎が社長室で愛を告白し、プロポーズするのです。


「ぼくを、きみの奴隷にしてくれないだろうかね?」嘩道征四郎は赧い顔で、早口に告げた。
「奴隷?」
「そうなんだ......。僕も努力するけれど、なんとか正常な結婚生活がしたいんだよ……」
彼はそう云って、邦子を凝視するのだ。火のように燃え上った瞳の色であった。
<まあ..... 結婚だなんて……〉
邦子は、まるで他人事のように、嘩道征四郎の言葉をきいた。
「はっきり云って、僕は、きみの脚に恋している。きみの脚を、愛しているんだ.......」
「まあ......私の脚を?」
「うん。女装して、きみの脚に、思いきりじゃれつきたい……」
嘩道征四郎は、邦子の手をつかんで、
「邦子さん。お互いに登志子の思い出を胸に秘めたまま、結婚しないかい?」
と強く揺さぶるのだ。
「もう少し……考えさせて……」
一貫寺邦子は呟いた。
「お通夜は、熱海のホテルだったね?」
嘩道は腕時計をちらッと眺め、不意に脆くと、邦子の膝頭に接吻した。
ナイロン・ストッキングを通して、男の熱い唇の感触が、なまなましく伝わってくる。
邦子は、ぞくりと背筋を頗わせた。
「ああ........女王さま!」
征四郎は低く呻いた。
「もし、登志子が、こんな綺麗な脚の持ち主だったら、弘は彼女と別れようなどとは、思わなかったろうに」
彼は狂おしく、邦子の両脚をかき庖いた。邦子は、またもや背筋を震わせる。
「奴隷に……なりたいのね?」
邦子はふッと泪ぐみながら呟く。
「奴隷にさせて……」
征四郎は、邦子を見挙げる。
その瞳は妖しく燃えていた。
「いいわ。奴隷にしてあげる」
「じゃあ----」
征四郎が声を歓喜で震わせるのに、邦子は冷たく、
「女におなり!」
と叫んだ。
「女装しろと、仰有るのね?」
嘩道征四郎は声を弾ませる。

 『苦い旋律』(梶山季之著)集英社文庫から引用

この小説は1970年に書かれました。
ですからいま生きていれば、曄道征四郎は80代、邦子は70代後半です。
このカップルはどのような道を歩んできたのでしょうか......。

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声色を使いながら、女装した彼は、額に脂汗を浮かせ、顔面蒼白となりながら、恥しい音と共に、みるみる紙オシメを........梶山季之著『青い旋律』から

2020年02月03日 | 女装小説
承前です。
作家の梶山季之氏のことはほとんどの方がお知りでないでしょう。
昭和30年代から社会派小説の先駆者であり、性を真摯に取りあげた作家です。
ポルノ小説家と言われていますが、それだけではなかった梶山季之氏の幅広い活動はこちらをお読みください→★

以前にこのブログで金髪人妻のミシェルが浣腸で苦しむ小説をアップしました・
いまは非掲載にしていますが、もうひとつ梶山季之氏氏は「青い旋律」(梶山季之)でゴムフェチストの長浜昭彦の行動を書いています。

長浜昭彦は、新しい楽しみを得た。
一つは、むかしのように、オムッをあて、その上にいろいろと重ねて、用心のため女学生のブルーマーを穿き、散歩に出かけることである。ヱンパィャ・ステート・ビルの満員のエレベーターの中とか、レストランの中などで、素知らぬ顔をして小さい方を漏らすのである。

最初それを試みた時は、ドキドキした。
息を詰め、ちょっと力を入れて、チョロチョロッと漏らしはじめた時の、あの犯罪者のようなスリルよ!
昭彦は、その素晴しさに恍惚となり、ポーッとなってしまうのだった。
オムツを当て、重武装しているから、大丈夫だとは思うものの、ズボンにまで沁み出すのではないか......と考えると、はらはらもする。
しかし一度、漏らしはじめたものは、もう止まらない。生暖かいものが、次第に尻のほうへと伝わってゆく。オムツが吸い取ってゆく濡れた面積がわかる。
<音が問えないかな?>
<匂わないかな?>
 と周囲の人々を見廻す。
 腰のまわりが濡れてゆく。
 歩きだすと、生暖かいものが、遂に漏れて、太腿を伝わりはじめる....。
 その時の感触が、たまらないのだった。

 昭彦は、次第に大胆になる。
 ティファニーの女店員と、ショーケースを間にして会話しながら、チョロチョロと漏らし   てみたり、地下鉄に乗って、わざと白人娘の前に佇み、彼女の顔を注視しながら、お漏らししたこともあった。

 雨の日――それはゴム・マニアの彼には楽しい日である。
 レインコートや、ゴム長靴を堂々と身につけられるからである。
 ナイロン・パンティの上に、パンティ・ストッキングを穿き、ゴムズロースとブルーマーを穿く。
 そして、たとえばバスの停留所で傘をさしながら、バスを待つ女性に話しかけながら、ゆっくり漏らす。
 それはパンティからストッキングを伝わって、ゴム長靴の中へと流れ込んでゆく。雨の日だから、少し位、ズボンが濡れていても、人々は気づかないのである。
 アパートに帰り、鏡の前に立つ。
「まあ、どうしたの? こんなにジュクジユクに濡らしちゃって!」
「また、我慢できなくて、お漏らしをしたのね! いけない子!」
などと、鏡の中の自分に話しかけながら、異臭のするものを、一枚一枚、剥いでゆく時…彼は必らずエレクトしたのだった。

 もうーつの愉しみとは何か?
 ――浣腸である。
 昭彦は、その指揮者のように、浣腸して外出する勇気はなかった。
 あと始末が大変だからである。
 その代り彼は、自分でーつの、マゾヒステイツクな遊びを考案したのだった。
 それは貴婦人が、浣腸され、立ったまま我慢し切れなくなって、
「ああ、もう漏れるわ!」
などと口走りながら、遂に漏らしてしまう...という構想になっている。
 彼は、女装するための道具を買い、アパートの壁に十字架をつくった。
 鏡に向かって化粧し、カツラをかぶる。
 そして浣腸する。
 紙オシメ、生理帯、ゴムズロース、ブルーマーなどを穿いたあと、踊り子の穿くような網目のストッキングをつける。
 ブラジャーをつけ、 スリップを着て、ハイヒールを履いたあと、彼は十字架の裾にとりつけた鉄鎖で、足枷を施すのだ。
 そのあと、十字架の横木に両腕を廻し、仕掛けのある革手錠で、両手首を固定するわけである。

 ..間もなく激痛が襲ってくる。
 はじめは、しばらく時なおいて、じわーッと痛みが押し寄せる。
「お前たち....侯爵夫人である私を、こんな恥しい目に遭わせてよいのかい!」
 彼は、声色を使って、辱しめられている貴婦人を演ずるのた。
「ああ....お願い。お金なら、いくらでもあげる。トイレに行かせとくれ!」
 痛みは、間断なく訪れだす。
「ウーム、苦しいわ.....。お前たち、主人の私に、こんな苦しみ、辱しめを!」
「痛いわ。辛抱できない! 誰か! 誰か来て!」
「助けてくれたら、私の貞操だって上げるわ! お願い、トイレに行かせて!」
「ああ、もう駄目!」
「あたし、死んじゃうから!」
「ああ、神様!」
 声色を使いながら、女装した彼は、額に脂汗を浮かせ、顔面蒼白となりながら、恥しい音と共に、みるみる紙オシメを濡らしてゆくわけである。
自分で、自分を虐める、いかにも芸術家らしい浣腸プレイではないか.......。
 
      梶山季之「青い旋律」(集英社文庫刊)から引用




あれぇ、電子ブック化されていなんかなぁ?
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「お姉ちやん、はじめてハイヒール履いたのかよぉ。がに股だぜ!」と冷やかされた時には、ぞくぞくッと肩先が震えたものであった。

2019年07月21日 | 女装小説
女装子さんの歩き方について書きました。

「はて、このこと、前に書いたことがあるよな」と気づきました。
昨年の6月、『苦い旋律』について書いた記事のなかに、こんなセリフがありました。

 流石に照れ臭いので、薄暗くなってアパートを出たのだが、すれ違った職人風の男に、「お姉ちやん、はじめてハイヒール履いたのかよぉ。がに股だぜ!」 と冷やかされた時には、ぞくぞくッと肩先が震えたものであった。


以下、去年6月の記事の再掲です。


梶山季之著『苦い旋律』(1968)を本棚からひばり出して再読しています。

下着メーカーの社長・嘩道征四郎はゲイであり、異性装者です。
その嘩道征四郎のパートナーは性転換したMTFのマルーセル・佐紀です。
そう、このモデルはこの時に性転換手術を受けて女性になったカルーセル麻紀さんです。

いまから50年前に、このような小説が書かれていることに驚きます。
以下の部分は、マルーセル・佐紀の半生が描かれているところの引用です。


……マルセール・佐紀はこのところ、いつにない幸福感に浸っていた。

 それは嘩道征四郎の出現によって、訪れたものである。
 やっと、女になれた-という実感が、彼女の鉢に、そして精神面にあるのだった。これは性転換の手術をした人間でないと、ちょっとわからない。

 子供の頃から、女姉妹のなかで育ち、女の美しい着物や、化粧に憧れつづけてきた佐紀であった。
 姉のいない時、そっと着物をだして着てみたり、母親にかくれて化粧してみたりしたことも幾度か。
 あるときは、母親にみつかり、泣いて叱られたこともある。そのとき母親は、中学三年生の佐紀に、「男の癖に、なぜ、そんな浅間しい恰好をするのです……。そんなに女になりたかったら、お母さんが化粧してあげるから、これっきり止めて頂戴!」
 と云い、自分の手で、佐紀を鏡台の前に坐らせ、入念に化粧を施してくれ、自分の嫁入り衣裳をつけさせてくれたのだった。
 その姿は、母親が惚れ惚れする位、あでやかなものだったのだ:・・・。
 むろん、それ一度っきりで、佐紀の病いは癒らなかった。
 
かえって、火に油を注いだようなものである。
 佐紀は、女になりたい一心から、高校を中退して、ゲイ・ボーイになったのであった。
 天下晴れて、化粧をし、女物の下着や、ストッキングを穿き、スーツを身に纏ったときの嬉しさ。
 そして憧れの、踵の高い婦人靴を履き、アパートから店へ通うときの、胸の弾みよう。

 流石に照れ臭いので、薄暗くなってアパートを出たのだが、すれ違った職人風の男に、「お姉ちやん、はじめてハイヒール履いたのかよぉ。がに股だぜ!」 と冷やかされた時には、ぞくぞくッと肩先が震えたものであった。


>むすれ違った職人風の男に、「お姉ちやん、はじめてハイヒール履いたのかよぉ。がに股だぜ!」
>と冷やかされた時には、ぞくぞくッと肩先が震えたものであった。
こんなセリフは本人から取材しないと出てこないですよね。
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シティホテルは12月になると1階のロビーに豪華なクリスマスツリーを飾り、ホテルは華やいだ雰囲気に包まれる。

2018年12月16日 | 女装小説
寒さが厳しくなりました。

街はクリスマス。

どのホテルもロビーに大きなクリスマスツリーを飾っています。
コーイチローは、この季節の女装小説を書いていました。
『ウェスティンの聖夜』です。
大学生の悠希クンは精一杯のおしゃれをして、恵比寿のウェスティン東京に向かったのです。

 ウェスティン東京は12月になると1階のロビーに豪華なクリスマスツリーを飾り、ホテルは華やいだ雰囲気に包まれる。見上げるような大きなツリーの下で、多くのOLや女子大生がおしゃれに着飾った姿で待ち合わせしている。これから始まるであろう楽しい時間を期待して皆ニコニコしている。

 悠希もクリスマスツリーから少し離れたところで待っていた。足元にはルイヴィトンのボストンバックがある。セミロングの髪にレディスのフェイクレザーのジャケットを羽織り、ピンクの起毛のタートルセーターとミディアムグレーのストレッチパンツをコーディネートしている。身長も163cmだし、スタイルもほっそりしているから、その姿はほとんど女性としか見えない。事実、周りのOLやホテルのベルボーイたちも全く悠希のことを気に留めてもいない。これは大学に入学以来、授業よりも女装のほうを学んできた成果だろう。携帯を見ると、約束の7時を5分過ぎている。すこし不安になりかけたころ、正面のドアが開いて、すこし小走りでやって来た凌の姿を見つけると、悠希はようやくほっとした。

  続きはこちらで→★★



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作家・松本侑子は、男と女装者の燃えるような恋愛を描いていました

2018年04月09日 | 女装小説
松本侑子氏は、作家・翻訳家です。

プロフィール
島根県出雲市生まれ、筑波大学卒、政治学専攻。
テレビ朝日勤務を経て、1987年、『巨食症の明けない夜明け』(集英社)で、第11回すばる文学賞受賞。
シェイクスピア劇など英米文学と聖書からの膨大な引用を解明した日本初の全文訳・訳注つき『赤毛のアン』
シリーズ(集英社文庫)で、脚光を浴びる。
2008年には、NHK教育テレビ「3か月トピック英会話『赤毛のアン』への旅」番組講師として出演し、
番組台本も担当。全文を執筆した番組テキスト3冊は、歴代売上部数ベストスリーの大好評を得る。
英語小説の翻訳、小説の執筆のほかに、十代から愛読してきた世界の名作文学50作品以上の舞台と
作者の家を訪ねて、全世界を旅する文学紀行も、多数刊行。
2010年には、評伝小説『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』(光文社)で、第29回新田次郎文学賞受賞。
出所:松本侑子ホームページ

多くの文学賞を受賞した松本さんが女装をテーマにした短編小説を書いていることはあまり知られていません。
これが『女装七変化』です。 単行本『性遍歴』(2001年・幻冬舎)所収です。



編集者の山田健二はふとしたきっかけで女装にのめりこむ。
マミとして新宿を遊びまわるが、そんなとき偶然にも八王子の呉服問屋の若旦那・Kと出会う。
ふたりは心を惹かれあい、Kがマミにデートを申し込み、男と女装者の恋愛が始まった...


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あなたは夢の中で愛人になっていた

2013年04月01日 | 女装小説
あなたは夢を見た。
夢の中で愛人になっていた。

相手は引退した相談役だった。
80歳近くになるのにまだまだ元気だ。
「パパ」と呼ぶといつも喜んでくれる。
お金持ちで優しくてエッチだった。

「ゴルフにいく」と奥様にウソをついて、あなたを温泉に連れてきてくれた。
海辺の道路をレクサスでドライブして、静かな温泉宿についた。
個室の温泉がついている特別室だった。

夜、部屋の明かりを全て消して、パパとお風呂に入った。
夜空には満天の星空。
そのとき、パパがあなたをそっと抱きしめて、唇を合わせてきた。
あなたは身も心もおんなになって、パパの舌を受け入れた。
不倫の愛が絡み合う。

あなたは女の業がわかったような気がした。




youtubeで温泉宿の動画を見て、
想像を膨らませました。

不倫相手とお忍びで温泉へ。
いけないことが女を燃え上がらせるのでしょうねぇ。
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