ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

正しいルート

2016-11-27 | ほとほと日記
今日もお休みでした。



昨日のブログに書いたように、自転車の後輪のスポークのところが破損して外れて、漕げなくなってしまいました。
自転車無しでは生活できないので、20分くらいゴロゴロ転がして、環状八号線沿いににある大きなサイクルショップに持っていきました。

今まで、パンクとかサドルの破損など、自転車の修理が必要な時は、徒歩7、8分にある「中古自転車修理専門店」で直してもらっていました。
60歳くらいの、ちょっと怪しげなおじさんが一人でやっている店です。
(怪しげだなア…)とは思うのですが、ホームセンターで買った安いママチャリを自転車専門店に持っていくのが何となく恥ずかしかったのです。

繁華街のキレイな封切館より、地味な街の二番館で映画を観るのを好む…というイジけた性癖が若い頃にはありましたが、その気性の名残りかも知れません。

でも今回の故障はオジサンの店では直せないような気がして、正規のお店に持って行ったのです。



お店は広く明るく、新品の自転車や自転車グッズがたくさん置いてあります。
店員さんは三十歳前後の男性ばかりで、テキパキと働いています。
その一人に「少し時間が掛かりますので、店内でお待ち下さい」と言われました。

店内は、家族ずれやカップルが何組もいます。
私の後からも、パンク修理などで自転車を持ち込むが何組か続きました。
(世間の人は、臆せずこうやって持ち込むのだなア…)と「世間の常識」に私は感心しました。

そうやって待つこと40分くらい。
壊れた部分はすっかり直され、自転車を拭いてくれました。

担当した青年は「ボルトが折れて外れいたたので、交換してギアの調整もしました」と言いました。
値段を尋ねると、何と540円!
部品代はほとんど掛からないといっても、40分の工賃があるでしょう。
ここで買った自転車でもないのに…。

私は何だか申し訳ない気持ちになったこともあり、自転車のカゴを覆う雨カバーを買ってしまいました。
(前から欲しかったのですが…)



今朝のこの一件で、私は一日とても良い気持ちになりました。
まだ、日本も捨てたものでもない、とすら感じました。
そして、(何事もイジけてないで、正規のルートを当ろう)と、思いました。