ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

誕生日の相談

2016-11-23 | 家族
今日は仕事はお休みでした。


今日は父の90歳の誕生日です。
三日前、私は父にバースデーカードを送りました。
来年の正月、家族で食事に行こう…と書きましたが、父は喜んでくれたそうです。


そんな中、今日は母と姉と恒例の食事券をしました。
父は家で兄とお留守番です。


正月の食事会の話になり、今の父は車椅子でなければ外出は難しい…という評価が出ました。

父の今の要介護度では、介護保険内で車椅子を借りることが出来ません。
でも話を聞く限り、父の体の状態なら区分変更申請をすれば要介護度は上がりそうです。
そうすれば正月に車椅子を使って外出が出来ます。
それだけでなく、車いすがあれば何かと外出しやすくなります。

でも母には、父のケアマネさんにその件を伝えるのがちょっと難しそうです。
私は店の紙ナプキンにケアマネさん宛ての簡単なメモを書いて母に渡しました。

それと、父のデイサービスを今の週一回から二回に増やしたらどうか…という提案が姉からありました。

確かに、家にいてもほとんど一日ベッドで寝ているだけで、どんどん筋力が落ちてしまいます。
食欲も上がらないし、黙ってテレビを見ているだけでは認知力にも良くないでしょう。

でもデイサービスに行けば、立ったり介助歩行する機会が増える。
入浴も増やせるし、他人と交流することで刺激も増える。
介護士や看護士の目を通した心身状態のチェックもこまめになります。

良いことが多いのですが、母はなかなか首をタテに振らない。

学校教育をあまり受けずに育ち、父と結婚してからは根性でガムシャラに三人の子供を育ててきた…と自負する母は、反面、介護保険のような社会的制度を使うことに不安と気後れがあるようです。
「身内の恥を他人に出来るだけ明かしたくない」という、母世代に共通した感性もある。
あまり無理に勧めても葛藤を強めるので、帰ってから母が父にデイサービスの回数を増やしたいか確認する事になりました。


食事会の後、私はスポーツクラブに行きました。
帰って来ると、スマホに母からの伝言メモが残っていることに気付きました。

再生してみると「デイサービスの事業者に電話して、父の車椅子と介護保険の再申請の件を相談したら、大丈夫ですよ、ケアマネさんに伝えておきます…と言ってくれたよ」という内容でした。
母の声は嬉しそうで、ホッとした気持ちも伝わって来ました。
デイサービスの回数に関しては触れていませんでしたが、それはゆっくりで良いでしょう。


父の誕生日に有意義な話が出来たことに、私も嬉しく思いました。