ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

診察券

2016-11-16 | ほとほと日記
今日は仕事はお休みでした。


定期通院の日で、午後から新宿の大学病院分室に通風検査受診をした後、地元の歯科で定期検診を受けました。
どちらも、まずは問題ない結果でした。
この他、精神科と眼科にも定期受診をしているし、皮膚科にもときどき係ります。
風邪気味のときには掛かり付けの内科と耳鼻咽喉科があるし、カード入れには診察券がたくさん入っています。


ホームに入居される方にも、たくさん診察券をもちこまれる方がよくいらっしゃいます。
でもホームでは基本的に往診医が診て、外部受診は単独受診か家族対応になるので、ほとんどの場合持ち込まれた診察券は使われません。
私だったら、いくら年を取っても、慣れた先生に診て欲しいと思うでしょう。
特に慢性疾患は、馴染みの医者に相談することの心理的な安心効果が大きいから。
でも、ホームの人員配置から言って、受診同行をするのは容易ではありません。
だから、往診医に馴染めなくて「○○先生に診てもらいたいなあ…」と、以前の掛かり付け医を懐かしむ方もしばしばいらっしゃいます。


この先、高齢者の在宅訪問診療はどんどん盛んになると思うので、その中で自分に合う医者を探しておくと良いと思います。
仮に老人ホームに入居しても、在宅時代のお医者さんに継続して入ってもらえる場合が多いからです。


亡くなった入居者の私物を整理していて、自宅にいた頃に通っていた病院の大量の診察券が見つかることがままあります。
そういうとき、知らなかった若かりし頃の生活の一端を垣間見た気がします。


これからずっと先のことだとは思いますが、私が事切れた後、私の私物から多くの診察券を見つけて、多少なりとも感慨を抱いてくれる人はいるのだろうか…と思ったりもします。