ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

朝のミサ

2015-02-01 | 信仰
今日も仕事はお休みでした。

今年初めて、教会でミサに与りました。

休日はいつも6時くらいに目を覚ますのですが、なぜか今日は5時前に起きてしまいました。
何気なくテレビを点けると、ニュースでイスラム国に捕えられていた後藤さんの惨劇が伝えられていました。
まだ映像が確認されて間もない時間で、ニューススタジオも混乱しています。
その様子を呆然と見ていた私は、次第に気持ちが悪く、苦しくなってきました。

私が与る日曜の朝8時半からのミサは、いつも「子供ミサ」と銘打っています。
今日は「スカウトの子供と共に捧げるミサ」とのことで、ボーイスカウトとガールスカウトの制服を着た子供たちが20人くらい参列していました。
神父の福音朗読は、マルコの第1章から読まれました。


…そのとき、この会堂に穢れた霊に取りつかれた男がいて叫んだ。
「ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は分かっている。神の聖者だ。」
イエスが、「黙れ、この人から出ていけ」とお叱りになると、穢れた霊はその人にけいれんを起こさせ、大声をあげて出て行った。…。


いよいよイエスが様々な奇跡を起こし、神の子として弟子たちを牽引し始める場面です。
神父さんはしばらく間をおいてから、
「これからイエス様が、神の国の到来を言葉としるしで告げ始めます。今日来た皆さんに考えて欲しいのは、教会と言う神の家の一員として、人との繋がりを大切にし、困っている人には誰にでも優しく親切に接してほしい…ということです」
というような内容のことを説き始めました。
早朝の衝撃的な事件に触れるかな…と一瞬思いましたが、子供を相手にそんな話をするはずもありません。
いつもより優しい口調で、ことさらに「無分別の友愛」を説いていたように思いました。

もちろん、それで良かったのです。

ミサにはもちろん何度もお祈りする場面があります。

それで、苦しくなっていた私の気持ちも救われた気がしました。