作者は伊坂幸太郎。
この間のラッシュライフで味を占めたので間を開けず買って読んでみた物。
連作短編形式で、人の死、特に事故死など病死や自殺以外の死を決定し、見届ける仕事の死神が、
最後にゴーサインを出すか出さないか、最後の7日間で死ぬ予定の人と会って、
可能ならば話して結論を出すという、ファンタジーな部分も入ったお話。
基本的に現代なんですが、上記のファンタジーな部分もありで、
伊坂幸太郎らしいというか、オーデュポンの祈りみたいな印象。
人の死の直前だけを切り取っているので、なんというかとても印象深い。
それでいて、主人公は人外で、人の死ということにはさほど興味がない。
むしろ地上でのお仕事の間に聞ける人間の作ったミュージックの方がよほど気になる。
そんなアンバランスな感じ。
人の死の部分だけを切り取ったような話で、嫌が応にも深い話になるし、
なんとなく、死神のバラッドとかを思い出したり。
とはいえ、それだけでなく、伊坂幸太郎さんの話らしく群像劇としても面白い。
場に出てくる、ちょっとヤンキー入ったチンピラとか、かっこいいヤクザさん。
さらには、途中まで完全に独立しているかと思っていたら、意外な所で話がつながり、
さえないOLだった歌手とか、好きな人と知り合った途端に無くした人とか、
色々と繋がっての最後のお話「死神対老女」なんかは特によかったです。
後は、途中の吹雪の話なんかでは、クローズドサークル内での人の死ぬ話なんかは、
まんまミステリィ風味になっていて、それはそれでおもしろかったです。
淡々とした文章で書かれつつ、人の生き死にが書かれて。
伊坂幸太郎さんの本らしいと言えばその通りな感じの面白い本でした。
それなりにしっかりしているけど軽くても、そんな本でした。
この間のラッシュライフで味を占めたので間を開けず買って読んでみた物。
連作短編形式で、人の死、特に事故死など病死や自殺以外の死を決定し、見届ける仕事の死神が、
最後にゴーサインを出すか出さないか、最後の7日間で死ぬ予定の人と会って、
可能ならば話して結論を出すという、ファンタジーな部分も入ったお話。
基本的に現代なんですが、上記のファンタジーな部分もありで、
伊坂幸太郎らしいというか、オーデュポンの祈りみたいな印象。
人の死の直前だけを切り取っているので、なんというかとても印象深い。
それでいて、主人公は人外で、人の死ということにはさほど興味がない。
むしろ地上でのお仕事の間に聞ける人間の作ったミュージックの方がよほど気になる。
そんなアンバランスな感じ。
人の死の部分だけを切り取ったような話で、嫌が応にも深い話になるし、
なんとなく、死神のバラッドとかを思い出したり。
とはいえ、それだけでなく、伊坂幸太郎さんの話らしく群像劇としても面白い。
場に出てくる、ちょっとヤンキー入ったチンピラとか、かっこいいヤクザさん。
さらには、途中まで完全に独立しているかと思っていたら、意外な所で話がつながり、
さえないOLだった歌手とか、好きな人と知り合った途端に無くした人とか、
色々と繋がっての最後のお話「死神対老女」なんかは特によかったです。
後は、途中の吹雪の話なんかでは、クローズドサークル内での人の死ぬ話なんかは、
まんまミステリィ風味になっていて、それはそれでおもしろかったです。
淡々とした文章で書かれつつ、人の生き死にが書かれて。
伊坂幸太郎さんの本らしいと言えばその通りな感じの面白い本でした。
それなりにしっかりしているけど軽くても、そんな本でした。