旧(アイマスな)駄目人間の溜り場

(アイマスにはまってる)駄目人間の駄目な毎日。の跡地。

地上から消えた動物

2009-05-16 11:29:33 | 
早川文庫から出ていた本、作者はロバート・シルバーバーグ。
原題だと、「THE DODO, THE AUK THE ORYX」になり、
タイトルどおりのドードーの表紙絵に惹かれて古本屋で購入したもの。

内容も題名そのとおりで、ドードーやモア、アメリカリョコウバト、
鳥だけでなくオリックス、ステラーカイギュウなど有名どころの絶滅動物について、
章単位でまとめれて、大抵はその発見から、
大方の所、人の手のせいによるその数を減らしてゆく様、
そして最後には絶滅する所をまとめている。

有名どころのドードーなどは発見から絶滅についての話なども極めて有名ですが、
ステラーカイギュウなど、命名者であるステラーがベーリング海峡を航海して、
発見する話などは、自分もあまり知らなくて、そういう意味でも面白い。
というか、そういうどうでも良い薀蓄その他が楽しい。
あとは、鳥類の話になると途端に何度も出てくるオーデュポンとか。
アメリカの話が多いのはアメリカだからなので、仕方がないですが。
そういえば、アメリカハクトウワシのは無かったなぁ。

また、絶滅した動物だけではなく、絶滅に瀕している絶滅危惧種についても、
最後の方ではかなりページを割いていたり、
人の手により、ひとまず絶滅の危機から脱しつつある動物の紹介等も。
ていうか、スープーシャンって絶滅危惧種的な扱いだった事もこれで知りました。
あっちではもっと一般的なのかと思ってたり。

動物とか、そういうのに興味のある人なら、なるほど、と楽しめるような内容でした。
難点といえば、良くも悪くも解釈がアメリカナイズで、というか西洋的な?
かつ出版されたのが昭和という事もあり、地球の人口が40億だとか、
素敵に古いという事程度。
もしかしたらここに書いてある絶滅危惧種が既に絶滅していないか空恐ろしいな、
と思いつつ、調べてはいませんが。
そんなこんな。
特に何を考えるでもなく買ったのですが、読みやすくそれなりに十分楽しめました。