旧(アイマスな)駄目人間の溜り場

(アイマスにはまってる)駄目人間の駄目な毎日。の跡地。

グラスホッパー

2009-05-03 14:39:25 | 
伊坂幸太郎さんの本。
なんでも殺し屋小説らしく、解説によるとハードボイルド小説、らしい。

人殺しが仕事とか、そういう3人の主人公の視点が入れ替わり立ち代り、
交通事故に見せかけて人を殺す押し屋といわれる仕事人を巡って騒動に巻き込まれる。
っていう感じの話でした。

3人の主人公がどれもこれもいい感じの駄目人間ばかりで、悪くなく。
特に優柔不断で踏ん切りのつかない鈴木さんや、
普通のヤンキー崩れの蝉とかは、読んでいて楽しげ。

この作者さんの本全体にいえますが、とにかく読みやすく、サクサク読める。
押し屋と呼ばれる渦中の人物が出てきてはいるものの、なかなか確信に至らないというか、
主人公の一人が戸惑いまくって若干イライラしつつ。
ザッピングというか、視点が入れ替わり立ち代り動いて、最後のほうになると、
3人がまとめて動いていろいろするんですが、そのあたりがさすがにうまくて面白い。

最後のほうの落としっぷりというか、各キャラの始末のつけ方は個人的に、
若干もったいないなぁ、とか思ったりもしたんですが、このあたりがハードボイルドなのかしら?
悪くはなかったですが、まぁ、普通かな、というなんかそんな感じの話でした。
それにしても、これだけちゃんとした(最初から最後までの)ザッピングはすごいなぁ。と。

そんなこんなでした。