立秋過ぎて
風や
月が
やけに
風情あるモノに
感じられます
生き急いでは
いけないよ
ゆららかに
震える
風鈴の
音色が
そう
諭します
だいすきな
トモダチから
届いた
サマーグリーティングカード
ん?
先日
バードモナミで
元気な笑顔を
見せてくれた
ばかりなのに(笑)
なんか
エアメールが
届く前に
帰国しました~的な
「寝ても覚めてもキミのコト」感が
とても
とても
嬉しかった
ココロを
通わせ合える
瞬間を
体感すると
ヒトリの時間も
あら
不思議
こわくなくなるの
体温に
触れずとも
鮮やかな
記憶の海は
つかれない
泳ぎ方を
教えてくれるの
荒々しく
尖ったコトバも
きっと
時の波が
コロコロ
削って
最後には
マゴコロ
コロコロ
愛に充ちた
本質のカケラが
のこるのよ
夏でも
秋でも
かまわないから
刹那くても
やるせなくても
かまわないから
どうぞ
どうぞ
この美しき
カードのように
ふいに
ココロに
舞い込んで
くださいな
やさしい
キミの笑顔を
知ってしまった
あの瞬間を
忘れさせないで
くださいな
~晩夏~ひとりの季節
荒井 由実
ゆく夏に 名残る暑さは
夕焼けを吸って燃え立つ葉鶏頭
秋風の心細さは コスモス
何もかも捨てたい恋があったのに
不安な夢があったのに
いつかしら 時のどこかへ置き去り
空色は水色に 茜は紅に
やがて来る淋しい季節が恋人なの
丘の上 銀河の降りるグラウンドに
子どもの声は犬の名をくりかえし
ふもとの町へ帰る
藍色は群青に 薄暮は紫に
ふるさとは深いしじまに輝きだす
輝きだす