Skin disease hope through psychotherapy
(皮膚病:心理療法による回復に希望)
by Padraic Flanagan
Telegraph: 7:30AM BST 26 Aug 2012
色んな意味でシンリですなー、と思う私。
でもChannel 4で観た『The Ball Whose Skill Fell Off』は胸が痛かったなー…。
彼のお母様がコメントしていたように「Wicked sense of humour」の持ち主だったのが余計に辛い要因。
そんな人が包帯の取替えの時に、堪え切れずに「あー、ちくしょう、ばかやろう!」と言ってしまって、直ぐにお母様に「ごめん、ごめん」と謝るのがねえ、なんとなく原爆の被害者のことも連想してしんどい。
番組冒頭と最後に亡くなった主人公がしっかり放送されています。
病魔に苦しみつつもいつも「元気」だった彼と、その最後に目にする「なくなった」肉体のコントラストは静かな衝撃をもたらします。
シリアの内戦から全世界に送り出され続ける報道写真とはまた違った感触です。
YouTubeでもクリップかなにか見られると思いますが、視聴は自己責任にて宜しくお願いします。
でも、この後にまた(いつか)『Falling Man』とか観ちゃうんだろうな。
きゃぱーっ!と嬉しくなるものが大好きなのに、こういうものが観たい自分も居る不思議。
なむなむ。
まあ、なにはともあれ、苦しいことに視点を絞ってると、他のものを見えなく(見なく)するから余計に苦しくなる、ってことでしょうか。
ついでに、普段「つらいのつらいの」って言う気の毒な人ほど、周りの人間の不調に鈍感だってのはどういうことでしょうか。
…ま、わかっててつぶやいてるんだけどw
(皮膚病:心理療法による回復に希望)
by Padraic Flanagan
Telegraph: 7:30AM BST 26 Aug 2012
Skin disease sufferers may find relief from their symptoms by seeking psychological help, according to new research.
最新研究によれば、皮膚病患者は心理療法による支援で症状の軽減が見込める可能性があるとのこと。
Scientists have discovered that a range of psychological treatments can ease the physical symptoms of some of the most common complaints affecting the eight million people in Britain diagnosed with a skin disease.
科学者は、様々な心理療法により、英国国内で約800万人とされる皮膚病患者の間で最も一般的な症状の一部を緩和出来るということを発見しました。
Relaxation sessions, meditation and cognitive behaviour therapy were among the techniques found to help sufferers of psoriasis, eczema, acne and the pigment disorder vitiligo, according to experts at the University of Sheffield.
シェフィールド大学の専門家によれば、乾癬、湿疹、にきび、白斑を患う患者に対して、リラクセーション、瞑想、認知行動心理療法などが緩和効果を持つことがわかったとのことです。
In a study, published in the British Journal of Dermatology, a team from the university’s psychology department analysed the combined results of previous studies and found that the emerging field of ‘psychodermatology’ provided real benefits.
British Journal of Dermatology誌に論文が掲載された研究において、同大学心理学部の研究チームは過去に行われた研究結果を分析し、新しい「心理皮膚科学」が本当に役立っていることを見出しました。
”It has long been accepted that psychological interventions can help patients deal with the emotional impact of their skin diseases,” said Deborah Mason of the British Association of Dermatologists. “But for the first time, this shows that they can also improve the physical symptoms.”
「心理療法は患者が皮膚病の心理面の影響に対処するのを助けられる、ということは長らく認められてきました」と英国皮膚科医会のデボラ・メイソン氏は言います。
「しかし、この度初めて、この研究で(心理療法は)身体的症状の改善も出来るということが明らかになりました」
After looking at findings gathered from more than 900 participants in 22 studies, researchers noted that psychological therapies aimed at reversing bad habits had the largest effect, particularly helping patients modify behaviour to deal with itching and scratching.
総勢900名以上が参加した22の研究から集められた結果を検証した後、研究者等が特に注目したのは、悪習慣を止めさせることを目指した心理療法、特に患者が痒みを感じて掻かないように行動を改めるのを助ける心理療法でした。
They found that cognitive behaviour therapy (CBT), which works on changing negative thought patterns, also had a sizeable effect on symptoms. Relaxation techniques and meditation sessions were shown to be only slightly less effective across the range of complaints.
研究者等は、ネガティブな思考回路を変える「認知行動心理療法」が、症状に大きな影響を与えることを発見しました。
リラクセーションや瞑想は、様々な症状に対して僅かな効果しか見られませんでした。
However, the experts found that psychological intervention was less effective the older a patient was, underlining the need for medical staff to tailor therapies when treating older sufferers.
しかし、専門家等は患者の年齢が高いほど心理療法の効果が薄れることを見出し、医療スタッフがより高齢の患者を治療する際に治療法を調整する必要性を浮き彫りにしました。
The psychologists’ ‘meta-analysis’ also discovered that group therapy appeared to be as effective as one-to-one treatment, but they said timely follow-up ‘booster sessions’ may be needed to cement early improvements in symptoms.
心理学者の「メタアナリシス」により、グループ療法は個人療法と同じくらい効果があるらしいと分かりましたが、初期の症状緩和を確実なものにするには、タイムリーに「ブースター・セッション」を行うことが必要かもしれないとのことです。
Bevis Man, spokesman for the British Skin Foundation charity, said: “This is welcome news as it adds more weight to the debate that we ought to pay more attention to psychological intervention and its benefits to managing and treating skin conditions.
慈善団体、British Skin Foundationの広報担当者、ベーヴィス・マン氏は、次のように語りました。
「心理療法と皮膚病の対応と治療に対する心理療法の効果に、我々はもっと注目しなければならない、という主張の説得力を増してくれるのですから、これは歓迎すべきニュースです」
“It is already widely acknowledged that distress, trauma and stressful periods of a person’s life are often triggers for the initial development of psoriasis and eczema, as well as subsequent flare-ups. It therefore makes sense that we attempt to tackle some of these underlying issues in addition to treating any symptomatic problems caused by the various skin diseases.
「既に広く知られていることですが、苦痛、外傷、人生の苦しい時期が乾癬や湿疹の発症、そしてその後の再発を引き起こすことはよくあります。従って、様々な皮膚病による症状への対症療法に加えて、これらの根本的問題への対処を試みるのは理に適っているのです」
“It is interesting to see which psychological interventions are most successful and at what intervals, as this hopefully gives an insight into what treatment structures incorporating such techniques may look like in the future.
「そのようなテクニックを組み込んだ治療システムが今後どのようになっていくのかについて洞察を与えてくれそうなので、どの心理療法が最も成功しているのか、また、どういったインターバルで行うのかを知るのは興味深いと思います」
“There has been a dogged approach to treating skin disease using the more conventional and accepted methods of treatment, yet we know these are not always completely effective. Having an additional means of managing and treating common skin conditions through interventions can only be a positive step in the right direction.”
「より一般的で認められている治療方法を用いて皮膚病を治療する、忍耐強いアプローチが確立されていますが、これらが必ずしも効果的ではないということは分かっています。治療を通じて一般的な皮膚病を治療する方法を他にも有することは、正しい方向への前向きな一歩に違いありません」
The Sheffield University team said their study highlighted the need for further research through controlled trials to develop treatments targeting specific complaints and to evaluate them across a wider range of skin conditions.
シェフィールド大学の研究チームは、自分達の研究は、特定の症状をターゲットにした治療を開発し、様々な症状にわたって評価するための、対照試験による更なる研究の必要性を浮き彫りにしたとしています。
Mr Man added: “Hopefully this study will be a catalyst for further research looking into which of the other stress-related skin diseases may benefit from psychological intervention, as well as what other forms of intervention can be used in a similarly effective manner.”
マン氏は続けてこう述べました。
「この研究が、他にどのようなストレス関連の皮膚疾患が、心理療法や同じように効果的な他の方法によって緩和され得るのかを研究する、更なるリサーチへのスプリングボードになってくれることを願います」
A snapshot survey last month of dermatology doctors and nurses found many calling for counselling to be more readily available on the NHS for their patients, some of whom suffer acute psychological distress because of their skin conditions.
先月、皮膚科の医師や看護師を対象に行った調査では、皮膚病の症状により心理的窮迫に苦しむ人もいるNHSの患者が、もっとカウンセリングを受けられるようにして欲しいと考えていることが明らかになりました。
They said stress was a significant factor for eczema sufferers, as well as those with acne, psoriasis – characterised by dry red patches of skin covered with silvery scales – and vitiligo, in which pale patches appear on the skin.
回答者等は、ストレスは湿疹の他にもにきび、乾癬、白斑に悩む患者にとって特筆すべき要因だとしています。
The British Skin Foundation said people self-harm and even contemplate suicide as a result of skin conditions. It found that half of people with skin conditions have suffered some form of verbal abuse in public.
British Skin Foundationによれば、皮膚病の結果、自傷行為や時には自殺に及ぶ患者もいるとのことです。
また、皮膚病患者の半数が人前で何らかの言葉による虐待を受けたことがあることも分かりました。
Dr Anthony Bewley, a psychodermatologist, said: “Patients with skin disease often feel enormously upset about their skin condition, as it affects their confidence and self-esteem in so many different ways.
心理皮膚科学者のアンソニー・ビューリー博士は次のように語っています。
「皮膚病患者は自分の皮膚の状態に酷く苦しめられることがよくあります。自信や自尊心に非常に様々な形で影響するからです」
“All too often the impact of skin disease is underestimated … Many patients consider their skin conditions to be more psychologically damaging than diabetes or heart disease.”
「皮膚病の影響は過小評価され過ぎています。多くの患者は、皮膚病の方が糖尿病や心疾患よりも心理的ダメージが大きいと考えています」
色んな意味でシンリですなー、と思う私。
でもChannel 4で観た『The Ball Whose Skill Fell Off』は胸が痛かったなー…。
彼のお母様がコメントしていたように「Wicked sense of humour」の持ち主だったのが余計に辛い要因。
そんな人が包帯の取替えの時に、堪え切れずに「あー、ちくしょう、ばかやろう!」と言ってしまって、直ぐにお母様に「ごめん、ごめん」と謝るのがねえ、なんとなく原爆の被害者のことも連想してしんどい。
番組冒頭と最後に亡くなった主人公がしっかり放送されています。
病魔に苦しみつつもいつも「元気」だった彼と、その最後に目にする「なくなった」肉体のコントラストは静かな衝撃をもたらします。
シリアの内戦から全世界に送り出され続ける報道写真とはまた違った感触です。
YouTubeでもクリップかなにか見られると思いますが、視聴は自己責任にて宜しくお願いします。
でも、この後にまた(いつか)『Falling Man』とか観ちゃうんだろうな。
きゃぱーっ!と嬉しくなるものが大好きなのに、こういうものが観たい自分も居る不思議。
なむなむ。
まあ、なにはともあれ、苦しいことに視点を絞ってると、他のものを見えなく(見なく)するから余計に苦しくなる、ってことでしょうか。
ついでに、普段「つらいのつらいの」って言う気の毒な人ほど、周りの人間の不調に鈍感だってのはどういうことでしょうか。
…ま、わかっててつぶやいてるんだけどw