赤が東芝、黄がサントリー
「赤と黄の府中祭」というものがあるわけでない。きのうラグビー・リーグワン第2節、二つの府中市のチーム東芝ブルブル―パス東京と東京サンゴリアスが戦ったことをそう呼んでみた。リーグワンになってチーム名がやたらややこしいが、東芝とサントリーである。前者のユニフォームが赤、後者が黄。赤と黄が入り乱れて華やかであった。
まさかと思った東芝が26-19でサントリーを破った。東芝はその社名が残るかという経営の混乱の最中にあり、それが影響してかここ何年かラグビーの成績も振るわなかった。けれど今シーズン、ワールドカップ準優勝のニュージーランドから10番リッチー・モウンガを招聘した。それで東芝には注目した。
きのう孫の送迎があったりで全部しかと観戦できなかったが、東芝の防御の出足がよく穴が少ないと思った。粘っこくサントリーにまとわりついていて、防御のすばらしさはパナソニックやクボタ並みであった。ラグビーはまず防御なのだ。
あるメディアが以下のように評した。
同じ府中市に本拠地を置くライバル対決を制したのはBL東京だった。身上の肉弾戦で東京SGを押し込むと、仕上げはニュージーランド代表の新加入SOモウンガだ。前半11分にオフロードパスを左の桑山淳へ、同22分にキックパスを右のナイカブラへ、と両WTBのトライをアシストし、後半19分には右端の難しいゴールを決めて勝利に貢献。プレーヤーオブザマッチに輝いた
「前後の状況を見て準備したことをうまく出せた。3万人超の観衆の前でも、みんな戦い方を分かっていて良いポジショニングをしていた」とチームメートを称賛したモウンガに、リーチ主将は「引き出しが多くて何でもできる。これからはもっと厳しく周りに要求してほしい」とさらなる成長を見据えた。
正直いってモウンガという選手にかつて来たハンドレ・ポラード(南アフリカ)ほどの親近感がない。Wカップ決勝戦でコンバージョンを何本か外したせいかもしれない。けれどオールブラックス代表であるからにはそれだけのものを持っているはずである。それは視野の広さと穴を見つける技量であろう。俊敏な動きと切れのいいパスなどぞくぞくさせるものを持っている。
最後の3分、東芝がサントリーの攻撃を食い止めて勝つことを望んでいた。どちらが勝っても府中市なのだが落ち目の東芝を応援していた。
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