天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

秋晴の多摩川競艇場

2014-10-24 15:09:30 | スポーツ
大國魂神社内の図書館から帰る道端で多摩川競艇場へ向かうバスを見かけた。
天気がいいので仕事を早めにやめて自転車を競艇場へ走らせた。

レース待つさはやかな楽水の上に

見はじめてすぐの2レース目、思いがけないことが起きた。
最初のターンの際、一艇がひっくり返った。白の久田選手。舟のへさきが水から突き出てしまった。
ラッキーラッキー! 1号艇の久田選手には悪いが、はじめて転覆事故に遭遇した。
プロレスの場外乱闘みたいで花がありうきうきする。
さっそくレスキュー艇が来て選手を引き上げ、ボートを曳航していった。


転覆の舟は置去り水しぶき



さかさまに舟引かれゆく秋思かな

ぼくのそばに競艇通の青年がいた。
彼は素人のぼくが質問すると、わかるレベルで解説してくれる。ありがたい。
まず今の事故は「転覆でよかったですよ」という。
選手が水につかる事故には二つありひとつは今の「転覆」、もうひとつは「落水」という。
転覆の場合、ボートがさかさまになりその下に選手がいてけがをする率が低い。
しかし落水はボートは浮いて動いていて選手が水に放り出されること。この場合、自分のボートまたはほかのボートに当る。悪くするとスクリューに引っかかって重傷を負う、あるいは死ぬこともあるとか。
ぼくは先日読んだ藤田宣永『女系の総督』で競艇選手となった娘の転覆骨折事故を思っていた。
事故が起きた時点でレースは決着する。つまりその順位のままで抜いたり抜かれたりせず決まる。
競馬では落馬した馬がぐるぐる回っていてもそれと関係なくレースは進む。

彼はギャンブルは競艇のみだという。
競馬は18頭も出てどれを買っていいかわからない、高配当は魅力だけど、とのこと。
ぼくが競艇はインコースが絶対有利じゃないか問うと、関西ではそうだが関東ではインが窮屈な会場があっていちがいにそうもいえない、など

競馬とはいろいろ違う。まず入場料が100円と安い。入場券がなくて100円コインを入れて入る。
東京競馬場とは2キロくらいしか離れていないが別の文化がある。

鯉涼し競艇場を棲みかとし

コメント
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