トルコ国家暴力団総本部組長エルドギャンと親トルコ国家のクルド民主党マスード・バルザニの意味深な笑み。
クルディスタン南部
☆KDP部隊、Sêmalkaへの”越境”デモを制止
KNK(=KNC。クルディスタン民族会議)副代表Nilüfer Koçは、KDP(クルド民主党)部隊がSêmalka国境ゲートへのデモを制止することによって植民地現地権力機構の政策道具となっていると述べた。
Monday, May 16, 2016
クルディスタン南部でKDP治安部隊が、Sykes-Picot合意や国境往来の閉鎖に抗議してSêmalka国境ゲートに向かうクルディスタン民族会議(KNK)や複数の政党の代表によるデモを制止した。
KNKと複数の政党代表は、クルディスタン西部地域と同南部地域を分断する現地住民の暮らしを無視した統治者共によって勝手に線引きされた”国境”へのデモによりSykes-Picot合意100周年に抗議しようとした。
KDP部隊はDuhok(クルディスタン南部)とSêmalka(クルディスタン西部)の間にあるDerbine道で抗議デモを制止し、Sêmalka国境ゲートに向かう抗議デモを阻止した。
KNK副代表Nilüfer Koçは、KDP部隊がSêmalka国境ゲートへのデモを制止することによって”植民地現地権力機構”の政策道具となっていると述べた。
また同副代表は、Sêmalka(国境ゲート)の閉鎖が単にKDP(クルド民主党)の決定であって、KRG(クルディスタン自治政府)議会の決定ではない事を強調した。
「”国境”閉鎖におけるKDPの役割が暴露された」
KNK副代表は、KDPの治安部隊が、KNKメンバーやゴラン運動、PUK(クルド愛国同盟)、Yekgırtu、自由社会運動、Hızbi Zehmetkêşan、Ayinde党、REPAK、ほかの幾つかのNGOなどにSêmalka 国境ゲートにデモさせないよう阻止するという”国境”閉鎖におけるクルド民主党(KDP)の役割が暴露された事を明らかにした。また、同副代表は、特別作 戦部隊と警察部隊が3カ所の特別チェックポイントを設け、抗議者による不測の事態を阻止するための攻撃的体勢をとって、クルディスタンを分断する統治者共 の勝手な線引きによる”国境”とやらを除去する呼びかけを黙らせようとした事を指摘した。
# ここでのKDP部隊という表現は、ペシュメルガ部隊の中にこのところのクルド民主党(KDP)のトルコ国家の意向を強く受けた不名誉な日和見や、対I$I$のシンジャール解放戦における”PKK”排除策動といったヤジディ教徒クルド人を党利党略の犠牲にしたKDPのあり方をよしとしない兵士たちが既にあることを配慮してのものであろう。先日もKDPのマスード・バルザニがトルコ国家の意向を受けてヤジディ教徒クルド人の隊員に”PKK”を追い出すよう指示したことに対して、少なくない指示にそえないという声が上がったばかりである。なぜなら、”PKK”がシンジャール解放戦やそれに至るI$I$との闘いでヤジディ教徒を山岳戦などで身を張って護りながら数多くの犠牲を受けたことを知っており、そして何度もトルコ国家の意向を受けたKDPの党利党略によってヤジディ教徒クルド人が利用された事を知っているからだ。