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泣ける話

2013-07-09 16:45:51 | 塾長のまじめな話
『日本人によってアジアは死の淵から生還した』 こんなタイトルの話を読みました。

日本が戦後、主権を回復したのはサンフランシスコ講和条約(1951年締結、52年発効)によってである。ソ連などから「日本を分割統治すべし」「日本の自由を制限せよ」と強硬案が出る中で、セイロン(現スリランカ)のジャワルナデ代表(後の大統領)は「ソ連には賛同できない。わが国は日本への損害請求を放棄する」と演説し、日本の国際復帰を強力に後押ししてくれた。

スリランカは、16世紀にポルトガルの植民地にされて以降、オランダ、イギリスへと譲渡され、第2次大戦中もイギリス領だった。そのため日本軍が進出するとスリランカも空襲によって被害を受けた。

戦後、1948年に英国自治領セイロンとして独立。サンフランシスコ平和会議には日本を含む52カ国が参加したが、ソ連など3カ国は反対し、調印しなかった。その中で小国セイロンの代表ジャワルナデ氏が、ソ連に真っ向から反論する演説をしたのだ。

「なぜアジアの諸国民は、日本は自由であるべきだと切望するのでしょうか。
それは日本がアジア諸国民の中でただひとり強く自由であった時、我々が日本を保護者としてまた友人として仰いでいた時に、日本に対して抱いていた高い尊敬の為でもあります。
大師(ブッダ)のメッセージ、
『人はただ愛によってのみ憎しみを乗り越えられる。
人は憎しみによって憎しみを乗り越えられない』
は、アジアの数えきれないほどの人々の生涯を高尚にしました。
そうであるから我々は、ソ連代表の言っている、日本の自由は制限されるべきであるという見解には賛同できないのです」

このジャワルナデ代表の演説は、「この会議最高の歴史的発言」(ソルトレイク・トリビューン紙)、「世に忘れられようとしていた国家間の礼節と寛容を声高く説き、鋭い理論でソ連の策略を打ち破った」(サンフランシスコ・エグザミナー紙)と、各国に激賞された。

スリランカがこれほど日本を支援してくれた背景には、実は長い歴史がある。

19世紀末、イギリスの植民地支配のもとで衰退した仏教を再興しようとした「スリランカ建国の父」ダルマパーラ師は、1889年から3度日本を訪れ、こう語った。
「欧米人のアジア人に対する差別的偏見をなくし、植民地支配という悲劇の中にあるアジアを救うことこそ日本の役割なのだ」
そして1905年、日露戦争で日本が超大国ロシアを打ち破ると、日本人に向かってこう賞賛した。
「こんな素晴らしいことはない。皆さんは気づいていないかも知れないが、皆さん日本人によってアジアはまさに死の淵から生還したのだ」

ダルマパーラ師もジャワルナデ氏も、仏教によって日本と深くつながっていた。ダルマパーラ師は1933年にその生涯を終える時、「次に生まれるときには日本に生まれたい」と語った。ジャワルナデ氏は1996年に他界した際、その遺志に基づき角膜が提供された。片眼はスリランカ人に、もう片眼は日本人に。

ジャワルナデ氏の顕彰碑は、鎌倉の高徳院にひっそりと建っている。その碑には、彼が演説で語ったブッダのあの言葉が刻まれている。
日本人として、日本の主権回復を助けてくれた恩人のことを忘れてはなるまい。そして、アジアの国々を勇気づけ植民地解放の道を開いた日本の先人たちのことも。(仁)

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日本人はいまだに、大東亜戦争の敗北の心の痛手から抜け出せないでいます。
中国、韓国、北朝鮮などの国から、70年経た今に至るまでユスリとタカリまがいの「侵略戦争の歴史認識を忘れるな」という方便で責められ、いつまでも頭を下げる態度を続けています。
かつての「東京裁判」では、国際法を無視して、戦勝国による戦敗国が不法不当に裁判の名目でリンチの如く罪を被せられました。
これほど多くの犠牲を伴い、今なおその痛手を拭い切れない戦争に「正義」があったなどと言うことはできません。
が、明治維新後日本に課せられたのは、欧米列強のアジア支配と植民地の歴史を終わらせる、役割でした。
日本の犠牲によって、何百万何千万のアジア人の誇りを取り戻すことができたのは事実です。
敗れて人々が祝福する結果を招いたのは、歴史の皮肉としか言いようがありません。
大きな犠牲と代償を伴う戦争をした国に「いい国」と「悪い国」があるわけではありませんが、他国に「悪い国」と言われるままに頭を下げ続けるのは、もうやめるべきではないでしょうか。(塾長)

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6 コメント

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Unknown (たが)
2013-07-10 21:20:38
スリランカ=セイロンは小国ではありますが、
住民の多くが小乗仏教徒で、日本人よりも
はるかに戒律や仏典を重んじていると
言われています。
文中に出ている2人の偉人は卓越した指導者
ですが、、2人の言動を詳しくご紹介して
いだき、素晴らしい話に感激しました。


国際社会のなかで敗戦後の日本を
正当に評価し、我が国の主権回復を支えて
くれたアジアの人々忘れてはなりません。
日本人はもっと誇り高く、
自信を持つべきです。
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Unknown (gion_hatada)
2013-07-10 23:09:03
今晩は!私は、日本人に生まれてよかっったと思います。日本人は、戦争に負け、長崎、広島に、原子爆弾を落とされ大勢の犠牲者を出したのに、アメリカに、保証等一言も言わず中国、韓国、北朝鮮
等70年近い今でも、保証問題やら領土問題を言ってくる事、間違いだと思う!日本人として、スリランカに感謝しなくてはいけませんね。
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もっと日本を大切にしたい (rokuemon)
2013-07-11 11:26:26
田賀さん、
世界に誇れる伝統と文化と歴史を持った日本は世界でも貴重な存在だと思います。世界遺産の宝庫です。
自信と共に自覚も持たなければならないですね。
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日本に生まれて良かった (rokuemon)
2013-07-11 11:32:32
畠田さん、
台湾も、ベトナムも、ミャンマーも、タイも、欧米の植民地だったアジアの国々はみな親日なんですね。
今も日本に感謝しているそうです。
ただ自信のない今の日本が少し頼りないのも事実のようです。
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仏教の教え (yukomama)
2013-07-17 17:06:04
良いタイトルの本ですね。大変勉強になりました。
ブッダのメッセージを何度も読み返しました。
仏教の教えで日本を深くつながったお二人の話、
植民地支配という悲劇の中でアジアを救った日本
の役割。「ジャワルナデ氏」「ダルマバーラ師」
しっかりと頭に刻み込みました。
人種差別は古来から人類社会に存在する差別意識、
無くさなければいけません。
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自虐史観を払い除けよう (rokuemon)
2013-07-18 09:19:26
優子ママさん、コメントありがとうございます。
日本を好きな外国はたくさんあるのに、日本を好きになれない日本人がたくさんいます。
いつまでも「日本は悪い国だ」と言い続けている国もあります。
日本人の謙遜で控えめな自己主張しすぎない性格は、欠点ではないのに、
今の時代には悪い方に働いているようです。
日本人の自分を責め続ける姿勢は良くないと思います。まして政府は毅然とすべきです。
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