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159721 日本の軍需産業がアメリカ発の戦争に賛同する構造③~イラクで潤った日本企業

2007年08月25日 | アメリカ:闇の支配勢力と略奪闘争
159721 日本の軍需産業がアメリカ発の戦争に賛同する構造③~イラクで潤った日本企業
  猛獣王S ( 30代 東京 営業 ) 07/08/25 PM05


『戦争経済に突入する日本-見せかけの「景気回復」の陰で国が企んでいること』(副島隆彦著)158368より転載します。
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●イラクで潤った日本企業

あのベトナム戦争の時には、日本は兵隊をひとりも出さなくてよかった。それは日本国憲法の第9条があったお陰である。吉田茂の系統の政治家達が「あなたたちアメリカが憲法を日本にプレゼントしてくれた(押し付けてくれた)。これがあるかぎり日本は兵隊を出せません」と頑張り続けたので、朝鮮戦争やベトナム戦争には出兵しなくてすんだ(しかし真実は数人から数十人の日本の兵隊が死んでいるらしい)。

ところが1980年代からあとは、日本の兵隊が外国に出なくてもいいという時代ではなくなってきたのである。それがイラク戦争における国際軍事活動への、強制的な出動命令であった。日本のイラク派兵は、陸上自衛隊の部隊が550名、サマワに駐屯していた(8月に撤収を完了した)。

しかしこれには物資補給するためのロジスティクス(補給路)が必要である。インド洋に浮かぶ島の基地や、オマーンあたりの米軍基地、バスラの港を使って、陸揚げするために、日本の艦船がものすごい勢いでいまも物資補給をしているのである。

さらに真実は、米軍やイギリス軍、オーストラリア軍に対して、日本の自衛隊がイラクで何をやっているかと言うと、水を供給しているのだある。塩水を真水にする高度な技術を日本の企業がもっているから、半透膜の理論を用いた海水真水化のプラントを持ち込んで、米軍を主力とした各国軍隊に水を送り届ける。それが自衛隊と日本政府の最大の貢献なのである。ここに日本の汚水処理など、最新の水に関する技術がものすごく有効に使われている。

あるいは鉄鋼と樹脂の合体したような、新たな高分子化学技術でも日本の企業が先端である。例えばカナフレックスという企業が作っている高性能のシームレスのパイプライン(天然ガスや石油を送る)のも見られるように、日本企業が精力的に活動しているのである。液化天然ガスの技術では、日本がほぼ独占状態であり、千代田ケミカル=三菱系と、日輝=三井系の2社が競争している。

それらは表面に見えないだけであって、イラク戦争で、日本の重厚長大の大企業群はかなり潤っているのも真実である。だが、これらのことも新聞で書かないし、テレビで議論しない。なぜならこれらの大企業はテレビ、新聞のスポンサー(広告主)だかれだ。

私は大きく戦争反対派でありアメリカが命令する国際軍事活動のような活動には反対であるが、もし日本の保守派、体制派の人々、あるいは責任をもって国家経営をやっている財界人達が正直にアメリカの命令を聞いて戦争をし、戦争経済で支えなければ日本の国は生きて行けないのだと正直に言うのなら、一国民としても真剣にこのことを考えなければならなくなるだろう。

許せないのは、舞台の裏に隠れていて、自分達が劇場のドラマすべてを演出し、操っているのだと思っている、彼等のその思い上がりである。

ニューヨークの金融財界人たちに対しては、一言も意見を言えないくせに。
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