202231 苦しい立場に立たされているイスラエルの将来を暗示する二つの気になるニュース
猛獣王S ( 30代 営業 ) 09/03/16 AM10
『NO・1237二つの気になるニュース・イスラエルの将来』(中東TODAY)リンクより転載します。
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気になる二つのニュースが伝えられている。第一のニュースは、CIAのまとめた報告の衝撃的な内容「イスラエルが20年後には消滅する」というものであり、もうひとつは、イスラエルのオルメルト首相が言った「大イスラエル構想は死滅した」という内容のニュースだ。
CIAの報告書の中で指摘されているのは、多くのイスラエル人が二重国籍を所持しており、アメリカやヨーロッパ、ロシアに将来移住する気があるということだ。二重国籍を有していないイスラエル・ユダヤ人たちは、いまアメリカやヨーロッパの国籍を取得することに、躍起になっているというのだ。
他方、パレスチナ人はどんどん子供を生んでおり、イスラエル・ユダヤ人とイスラエル・パレスチナ人の人口バランスが、将来、逆転することが明確になっているということだ。
そうなれば、残されたイスラエル・ユダヤ人も、イスラエルを離れることによって、自身の安全を確保しようと考え、イスラエルからの脱出は本格的なものになろう、というのがCIA,報告の骨子だ。
もうひとつの、オルメルト首相の「大イスラエル構想は死滅した」という発言の内容は、イスラエルが周辺の土地を収容し、他国家を侵略してイスラエル領土を拡張して行くようなことは、世界が認めない方向に向かっていて、現実的ではなくなったというものだ。
オルメルト首相は、ヨルダン川から西に広がる土地は、神がユダヤ人に約束した土地だということを認めながらも、既にそうしたシオニズムの根本思想の実は不可能であり、二つの国を作ることによって、共存を考えなければならないという、結論に達したというものだ。
オルメルト首相は、時計はイスラエルの都合のいい方向に向かって、時を刻まなくなったとも、発言している。
レバノンのヘズブラとの戦争における精神的敗北、それに続くハマースとの戦争における精神的敗北は、世界中の非難をイスラエルに向かわせると同時に、イスラエル国内に政治的分裂と、国民の間に大きな将来への不安を、固定してしまったようだ。(ここで言う精神的敗北とは、ヘズブラもハマースも、イスラエルが徹底的に攻撃を加えたものの、消滅することは無く、戦争後ますますその存在を、強固にしたということだ)
イスラエルの存在基盤を、これまで支えてきてくれたアメリカやイギリスも、現段階では自国の利益を優先し、必ずしも無条件でイスラエルの主張を、支持してくれる状態にはなくなっている。
オルメルト首相は首相の座を離れるにあたり、最も強くイスラエル国民に訴えておかなければならないことを、はっきりと語ったのであろう。そのオルメルト首相の発言に対して、イスラエル国民が正しい判断を下すか否かは、イスラエルの将来を決定付けてしまうかもしれない。現在、イスラエルはそこまで追い込まれ、苦しい立場に立たされているということではないか。
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猛獣王S ( 30代 営業 ) 09/03/16 AM10
『NO・1237二つの気になるニュース・イスラエルの将来』(中東TODAY)リンクより転載します。
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気になる二つのニュースが伝えられている。第一のニュースは、CIAのまとめた報告の衝撃的な内容「イスラエルが20年後には消滅する」というものであり、もうひとつは、イスラエルのオルメルト首相が言った「大イスラエル構想は死滅した」という内容のニュースだ。
CIAの報告書の中で指摘されているのは、多くのイスラエル人が二重国籍を所持しており、アメリカやヨーロッパ、ロシアに将来移住する気があるということだ。二重国籍を有していないイスラエル・ユダヤ人たちは、いまアメリカやヨーロッパの国籍を取得することに、躍起になっているというのだ。
他方、パレスチナ人はどんどん子供を生んでおり、イスラエル・ユダヤ人とイスラエル・パレスチナ人の人口バランスが、将来、逆転することが明確になっているということだ。
そうなれば、残されたイスラエル・ユダヤ人も、イスラエルを離れることによって、自身の安全を確保しようと考え、イスラエルからの脱出は本格的なものになろう、というのがCIA,報告の骨子だ。
もうひとつの、オルメルト首相の「大イスラエル構想は死滅した」という発言の内容は、イスラエルが周辺の土地を収容し、他国家を侵略してイスラエル領土を拡張して行くようなことは、世界が認めない方向に向かっていて、現実的ではなくなったというものだ。
オルメルト首相は、ヨルダン川から西に広がる土地は、神がユダヤ人に約束した土地だということを認めながらも、既にそうしたシオニズムの根本思想の実は不可能であり、二つの国を作ることによって、共存を考えなければならないという、結論に達したというものだ。
オルメルト首相は、時計はイスラエルの都合のいい方向に向かって、時を刻まなくなったとも、発言している。
レバノンのヘズブラとの戦争における精神的敗北、それに続くハマースとの戦争における精神的敗北は、世界中の非難をイスラエルに向かわせると同時に、イスラエル国内に政治的分裂と、国民の間に大きな将来への不安を、固定してしまったようだ。(ここで言う精神的敗北とは、ヘズブラもハマースも、イスラエルが徹底的に攻撃を加えたものの、消滅することは無く、戦争後ますますその存在を、強固にしたということだ)
イスラエルの存在基盤を、これまで支えてきてくれたアメリカやイギリスも、現段階では自国の利益を優先し、必ずしも無条件でイスラエルの主張を、支持してくれる状態にはなくなっている。
オルメルト首相は首相の座を離れるにあたり、最も強くイスラエル国民に訴えておかなければならないことを、はっきりと語ったのであろう。そのオルメルト首相の発言に対して、イスラエル国民が正しい判断を下すか否かは、イスラエルの将来を決定付けてしまうかもしれない。現在、イスラエルはそこまで追い込まれ、苦しい立場に立たされているということではないか。
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