Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

DP8

2012-12-08 01:32:59 | 楽器、PC
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Digital Performer 8がようやく販売になり今月頭あたりから出荷され始めたようですが、無償アップグレード対象の我が家にもその案内が昨日やっと届きました。
特に先だって導入しなくても必要に駆られてるわけではないのですが、まあどんなもんやら試してみたくなりますよね


今回の目玉は64bit化、Windows版が出る、VSTプラグイン対応、新しいエフェクト等々ですが、機能的にはさほど目新しいものはなく、むしろオーサライズ方法をはじめシステム的な変更が主たるバージョンかもしれません
しかし、システムが変わるというとそのアプリそのものの動作、挙動に関わってくることですからやはり多少の心配は拭い切れません


早速インストールしてみましたが、以前と同じように古いバージョンはそのまま残されますから安心です
オーサライズはネットを使う形になったので必ず一度はネットに繋がった環境で立ち上げる必要がありますが、その後はネット環境がなくても使えるようになります


まあ気になる動作ですが、OS 10.7.5のCore2Duo、メモリ4GBのMacBook ProでもOWLのライブ用ファイル(同時再生最大約10Audioトラック、チャンクに20曲)くらいならサクサクですからライブでの使用は引き続き大丈夫そうです


と、しかし…なんとチャンクを切換えるとトラックウインドウのトランスポートバーが消えやがるw


一度シーケンスウインドウなどに切換えて戻ると直りますが、そんなこと現場でやってらんないしw
別にライブ中に目で追うことはあまりないので大して支障はありませんが、何だか精神的に嫌ですね


調べるとネット上で既に同じ症状が報告されてますね
出荷前のテストで解らんもんかなと思うんですが…
本国アメリカでは起こらないのでしょうか
まあOS自体の言語環境が違いますが、わざわざ英語で立ち上げるのも面倒くさいので試してはいませんが


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新しいエフェクトではEQとCompがひとつになったDynamic Equalizerなんか良さそうですね
LogicのEQみたいにFFT表示もしてくれるのもありがたいです
Ensemble ChorusはLRとセンターにそれぞれパラメータのあるコーラスですがバックコーラスを広げたりパッドに使っうのに持ってこいです
他にもDynaCompのような往年のコンパクトエフェクターをモデリングしたものも増えてます


前バージョンからあるテーマ(スキン)の変更機能ですが、今回も新たなテーマも増えて楽しませてくれます
ステージで使用するときなんかは白地だと客席からもちょっと画面が目立って嫌だったのですが、黒基調のテーマだと文字だけ浮かび上がる感じなのでその点でうれしいなあ


見た目の部分ではトランスポートセクションも一体化されました
せっかく一画面内で作業するコンソリデイトウインドウなのにトランスポートセクション周りだけ別ウインドウでしたからね
よってフルスクリーン表示にも対応になっております


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そういえば、MOTUからiOS用のDPコントローラーが無料で配布されてるのを思い出したので使ってみました
WiFi経由ですがトランスポートからチャンクの選択まで出来ますし、Mac側でネットワークを作ってiPhoneと直接WiFi接続すればルーターやターミナルも要りません


自分で楽器を演奏しながらDAWも操作しなければならない孤独で寂しいレコーディングの時には役に立ちそうですw
もちろんライブでも使えそうですが、再生中のチャンクがページを変えないと確認できなかったり、何らかの影響でWiFiが切断されたりする事もあるかもしれませんからちょっとおっかないかな


まあまだ込み入った制作には使ってないので何とも言えませんし、前述の表示関係でバグもあるようですから今後のバージョンアップに期待ですかね