Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

【開放型の】AKG K141mk2【勧め再び】

2016-07-19 14:16:11 | 楽器、PC


K141mk2の新古品が数千円であったので衝動買い
まあ中身はK240やら同価格帯の機種とそう違いは無いのですが、ミーハー感覚からこのルックスが欲しかったんすよね。
80年代あたりの向こうのミュージックビデオやレコーディング風景によく映ってたヘッドフォンですから。
We are the worldのドキュメントでは10~20本くらいあったんじゃないかな😳
AKGにとってはいい宣伝ですね。



K240シリーズと違うのは耳全体を覆いかぶせる大型の筐体か、耳たぶに乗せるよくあるオンイヤー型かの違いですが、このK141の小ぶり感は思った以上に取り回しが良いです。
さっと手に取る感覚がこれ程まで違うとは両方扱ってみないとわからないもんですね。
オンイヤー型とは言っても装着感は良好だし、これは出番が増えそうな一品。

音の傾向は細い事を除けばK240mk2とほぼ相違ないでしょう。
エージングが進めばLowミッドのポコつきも減り、やかましく無くかつスッキリしたサウンドになります。
やはり900STなどの密閉型と違い、セミオープン(半開放)型というのも長時間の作業には使い心地の良い点ですね。
適度に音像との距離が保たれるので全体を見渡すのに優れており、且つ完全開放型ほど遠くない感じと言えばいいでしょうか。
900STなどはピンポイントで聞く場合に優れたヘッドフォンですから、これら開放型はまた役割が違うヘッドフォンと言って良いでしょう。

日本のスタジオでは大抵900STが置いてあるので皆とりあえず最初の一台として選んでしまいがちですが、アレはあくまでスピーカーメインで作業する場所で役に立つものであって、夜中の自宅で作業するための"スピーカー代わり"として使う機種じゃ無いですからね😁
開放型を経験した事無い人って結構多いのですが、自宅での作曲作業など全体を見回しながら長時間使用するなら断然開放型がオススメです。

また、自分の声がヘッドフォンの外から聞こえるので歌入れなんかでも良いパフォーマンスを引き出してくれたりしますし、ヘッドフォンをしてる時に宅配便が来てもちゃんとわかります👍
ピアノ伴奏だけでクリック鳴ってるなんて時以外は歌入れの時にまで検聴用途の900STを使うことは無いですからね

その音漏れに関しても"半"開放とする事で漏れを抑えており、上記のWe are the worldみたいにメンバーとコミュニケーションとりながら作業する際にもヘッドフォンしたまま会話もできる訳です。
当時のジャズセッションの録音現場とかで使われてるのもそういう利便性もあるのかもしれませんね。