先日 WR Compositi のリアハブに遊びが出ているのを調整しようとしたが
その時は試合前であまり無理をしたく無かったので見送りましたが 今回
腰を据えて分解、整備をしてやりました

WR Compositi のロード用 リア・ハブ 新品の時から回転部に
指先に感じる位のガタが有った 使用後走行が 500Kmを越えた頃に
その遊びが大きくなりこれは放っておけない 調整してやりましょう


この写真で解るだろうか ハブボディとロックナットの隙間を見て欲しい 左右に約 1mm シャフトが動く
使われているのがシールドベアリングなので、縦方向の遊びは発生しないが 自転車に装着すると
固定されたシャフトに対して ハブ・ボディが左右に動く症状になる 当然ハブに良く無いし
ホイールセンターがずれた状態で走行する事になります


ではハブを分解して行きましょう まずはカセットフリーを取り外します



左側のロックナットを外します ハブスパナは 14mm 中空シャフトは
5mm のアーレンキーです そしてネジは正(マサ)です
ロックナットはシールドベアリングに当るまで締め込んであるだけです

シールドベアリングの納まりです ベアリングの外部とハブボディは圧入と言う程でも無く
シャフトを左右に動かすと そのシャフトと一緒にベアリングが左右に動きます、この遊びがガタの原因です
この状態を見ると ベアリングはハブ本体に圧入されているのでは無く、ベアリングの内径部が シャフトに
圧入されている様です


右のフリー側もロックナットを外します これは左側とする事は一緒です
見えているベアリングはフリー用でハブの回転部とは関係が有りません

フリーボディは簡単に抜く事が出来ます


フリーのラチェット部は 3枚爪 しっかりした造りです

フリーのハブ側 boss ボス部です この奥に見えているのが
ハブ本体のベアリング 左右で規格の違う物が使われていました


ハブシャフトのフリー装着部にアルミのスリーブが入っています
この役割は良く解りませんが フリーボディ内部が多少干渉しているのかも
分からないですね


じゃここから回転部の遊びを無くす作業をしましょう
シャフトの直径は 12mm弱 シールドベアリングにサイズが合うワッシャーを
シャフトに通しナットで締め込んでみましょう

事前に用意をしておいた ワッシャーとナット達


ここでピタと合うワッシャーのサイズは 12mmの外径が 23mm
しかし用意した物にそれが無い 10mm X 22mmの物が有るから
その内径を拡げましょう
使う工具は回転工具用のリーマー 私達はタケノコと呼びます
ワッシャーをベアリングに当てがいナットで目一杯締め込みましたが
ベアリングは奥に入りません・・・


う~ん 仕方がない なるべくしたくは無かったが パイプ(鋼管)を
ベアリングに当て、かち込む事にします パイプは SGP 一般的にガス管と
呼ばれサイズは 15A
ベアリングを叩くのは左側 フリー側のベアリングが奥に入りフリーボディが
ハブ本体に当れば困りますから
一気に叩くのでは無くコツコツと叩いていると ベアリングが奥に入って行く
気配 注意しながら何回か繰り返すと上手く遊びが無くなりました
ベアリングはやはりシャフトに圧入されていた様です 調整は成功しました
この後はフリーボディのグリスを入れ換え組上げの作業ですが 長くなって
来たのでそれは次回にさせて頂きます
寄り道


今回ハブを分解する時 ロックナットにハブスパナを使いました
スパナには色々な物が有り 左から一般的な物 薄型 ハブスパナ

これは標準の厚さのスパナ ロックナットに掛かりません


上はハブスパナで 下は薄型スパナ 今回はハブだから何も考えずに
ハブスパナを使いましたが スパナに限らず薄い工具は保持力も弱く力も
充分掛ける事が出来ません この様な工具は使える範囲で しっかりした物を
使うべきでした これはちょっと反省です
では次回はフリーボディのグリスアップと組み付けです
その時は試合前であまり無理をしたく無かったので見送りましたが 今回
腰を据えて分解、整備をしてやりました

WR Compositi のロード用 リア・ハブ 新品の時から回転部に
指先に感じる位のガタが有った 使用後走行が 500Kmを越えた頃に
その遊びが大きくなりこれは放っておけない 調整してやりましょう


この写真で解るだろうか ハブボディとロックナットの隙間を見て欲しい 左右に約 1mm シャフトが動く
使われているのがシールドベアリングなので、縦方向の遊びは発生しないが 自転車に装着すると
固定されたシャフトに対して ハブ・ボディが左右に動く症状になる 当然ハブに良く無いし
ホイールセンターがずれた状態で走行する事になります


ではハブを分解して行きましょう まずはカセットフリーを取り外します



左側のロックナットを外します ハブスパナは 14mm 中空シャフトは
5mm のアーレンキーです そしてネジは正(マサ)です
ロックナットはシールドベアリングに当るまで締め込んであるだけです

シールドベアリングの納まりです ベアリングの外部とハブボディは圧入と言う程でも無く
シャフトを左右に動かすと そのシャフトと一緒にベアリングが左右に動きます、この遊びがガタの原因です
この状態を見ると ベアリングはハブ本体に圧入されているのでは無く、ベアリングの内径部が シャフトに
圧入されている様です


右のフリー側もロックナットを外します これは左側とする事は一緒です
見えているベアリングはフリー用でハブの回転部とは関係が有りません

フリーボディは簡単に抜く事が出来ます


フリーのラチェット部は 3枚爪 しっかりした造りです

フリーのハブ側 boss ボス部です この奥に見えているのが
ハブ本体のベアリング 左右で規格の違う物が使われていました


ハブシャフトのフリー装着部にアルミのスリーブが入っています
この役割は良く解りませんが フリーボディ内部が多少干渉しているのかも
分からないですね


じゃここから回転部の遊びを無くす作業をしましょう
シャフトの直径は 12mm弱 シールドベアリングにサイズが合うワッシャーを
シャフトに通しナットで締め込んでみましょう

事前に用意をしておいた ワッシャーとナット達


ここでピタと合うワッシャーのサイズは 12mmの外径が 23mm
しかし用意した物にそれが無い 10mm X 22mmの物が有るから
その内径を拡げましょう
使う工具は回転工具用のリーマー 私達はタケノコと呼びます
ワッシャーをベアリングに当てがいナットで目一杯締め込みましたが
ベアリングは奥に入りません・・・


う~ん 仕方がない なるべくしたくは無かったが パイプ(鋼管)を
ベアリングに当て、かち込む事にします パイプは SGP 一般的にガス管と
呼ばれサイズは 15A
ベアリングを叩くのは左側 フリー側のベアリングが奥に入りフリーボディが
ハブ本体に当れば困りますから
一気に叩くのでは無くコツコツと叩いていると ベアリングが奥に入って行く
気配 注意しながら何回か繰り返すと上手く遊びが無くなりました
ベアリングはやはりシャフトに圧入されていた様です 調整は成功しました
この後はフリーボディのグリスを入れ換え組上げの作業ですが 長くなって
来たのでそれは次回にさせて頂きます
寄り道


今回ハブを分解する時 ロックナットにハブスパナを使いました
スパナには色々な物が有り 左から一般的な物 薄型 ハブスパナ

これは標準の厚さのスパナ ロックナットに掛かりません


上はハブスパナで 下は薄型スパナ 今回はハブだから何も考えずに
ハブスパナを使いましたが スパナに限らず薄い工具は保持力も弱く力も
充分掛ける事が出来ません この様な工具は使える範囲で しっかりした物を
使うべきでした これはちょっと反省です
では次回はフリーボディのグリスアップと組み付けです
今回の様なタイプはどうすれば確実な整備が出来るのでしょう
色々と考えるのも又楽しいと思う事にしましょう