Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ロードレーサー アラン ヘッド小物 取り外し

2009-08-31 21:24:11 | 自転車 レストア ロード
前回、ハンガー小物を取り外した ALAN アランのロードフレーム
今日はヘッド小物を取り外します この作業も過去記事で何度も
紹介していますが 折角ですのでもう一度ご覧下さい






ALAN アラン アルミのロードフレーム 今日はヘッド小物を
取り外します ヘッドは 1インチ スレッドタイプです
 
使う工具は
1) アルミ製モンキー型レンチ(トラップレンチと言います)
2) ハンマー
3) ヘッドワンポンチ
4) ボールレースリムバー




最初にヘッド小物最上部の袋ナットを緩めます
ヘッド用のスパナも有りますが 今回は傷が付き難い
アルミ製のレンチを使いました ※ヘッドは全て正ネジです






袋ナットを緩め その下に装着されている 舌付ワッシャーも
取り外します この舌付ワッシャーはネジの供回りを防ぐ重要な
役割をしています






上部ワンを緩めます ここはそれ程固くないので ほとんどが
手で緩みます
上部ワンを外すとホークが下から抜けます この時ホークを
落とさない様に気を付けましょう








次はホークチューブに圧入されている ヘッド小物 下部ワンを
抜きます
ヘッドワンポンチを下から差し込み ポンチの頭をハンマーで
殴ります ここも下部ワンを落とさない様に注意




上部玉押しも同じ要領で抜きます ヘッドワンポンチは上から
差し込み 下からハンマーで殴ります




これでフレームに付いている ヘッド小物は外れました

※ここでヘッド小物の規格を書いておきましょう
ヘッドチューブ用 上下わん 挿入部の外径 JIS 30.00mm
                           ITA 30,20mm
フォークコラム  下部玉押し挿入部の内径 JIS 27.00mm
                           ITA 26.40mm

フォークコラム  スレッドネジ         JIS B.C 1"X 24T   
                           ITA JISと同じ

上記の規格寸法になります 他にフレンチ規格も有りますが 
これは滅多に使う事はありません






次はホークに圧入されている 玉押しを外します
ここでは ボールレースリムバーを使いますが 用意した工具
このホーククラウンが大きく 工具が使えません

この玉押しリムバーは自作です その時の様子は
【 製作風景 1 】  【 製作風景 2 】






そんな時はこれで行きましょう 平タガネ
玉押しに平タガネを当てがい ハンマーで殴ります
この時 1箇所を一気に殴るのではなく 少しずつ玉押しの
外周を均等に殴って行きます








これで全てのヘッド小物が外れました ヘッド小物は
Campagnolo カンパレコード ロード用の鉄です




さてこれで整備の下準備が全て終わりました 次回からは
いよいよ美装と整備の始まりです する事は沢山有ります

まだどの様に進めるか 全てのイメージが出来ていません
それぞれ出来るだけの事はしたいと思います
何から手を付けようかな・・・

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ロードレーサー アラン ハンガー小物 取り外し

2009-08-30 20:00:30 | 自転車 レストア ロード
前回全ての部品を取り外し フレームだけの状態になった ALAN
フレームの美装をする為 ハンガー小物を取り外します 過去にも
B.B小物の整備方法は記事にしていますが 改めてこの作業風景を
ご紹介しましょう






四角テーパー カップ&コーンのハンガー小物です
これの取り外しに使う工具はこれだけ 上から

上: 右ハンガーワン回し HOZAN ホーザン C-358
中: S字型フックレンチ
下: ピンスパナ Park Tool パークツール SPA-2C






ハンガー小物の取り外しは ノンギアサイド 左側から行います
ロックリングに S 字型フックレンチを掛けます






この作業は工具が良く滑ります 気を付けながらロックリングを
緩めます
ロックリングが外れました   ※ここは正ネジです




ピンスパナ カニ目レンチで左ワンを緩めます ※ここも正ネジです






左ワンを外すと ハンガー内部の全ての部品を取り出せます
ハンガーシャフト 左右のリテーナー 防水チューブなどです




次は右ワンです このハンガー小物は JIS規格なので 逆ネジです

B.B(ボトムブラケット)小物の規格をおさらいしましょう

B.B小物の規格
JIS      左 正ネジ 右 逆ネジ 巾68mm 
ITA (イタリアン) 左右共 正ネジ 巾70mm
FRE (フレンチ)  左右共 正ネジ 巾68mm  が有ります

ワンの規格もそれぞれ異なり
JIS 1.37X24TPI
ITA M36X24TPI
FRE M35X1   となっています






右ハンガーワン回しをセットし 右ワンを緩めます




別の工具で



右ワン工具にはこの様な物も有ります
これは Campagnolo カンパの物ですが 国産でも多数出ています
ただこの工具は 掛かりが浅く良く滑るので注意が必要です




右ワンは良く締まっている物が多く 手の力だけでは
緩まない事もあるので そんな時は質量の大きなハンマーで
殴る事も有ります
これでも緩まない時は過去日記 こんな【 裏技 】






これでハンガー小物の分解が終わりました








取り外したハンガー小物
左右のワンは カンパでしたが シャフトはスギノが使われて
いました 
この時代のスギノは 四角テーパーも含めカンパと互換性が有るので 
この組み合わせで問題は無いのですが 何故こんな事をしたのかな?

アランのフレーム 次はヘッド小物取り外しましょう

 
コメント (9)
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ロードレーサー アラン 分解

2009-08-29 20:12:50 | 自転車 レストア ロード
前回、自転車の洗車をした ロードレーサー・アラン
今日は自転車の分解をし 全ての部品を取り外します
要所要所で部品の取り外し方法も混ぜ 作業風景を
ご紹介します




先日、洗車をしたら キッチンの換気扇の様な汚れ方をしていた
ALAN アランのロードレーサー
これから各部品の取り外しをします この作業の順序の決まりは
有りませんが 次の作業がし易い様に考えながらやりましょう






一番最初にペダルを外しました 次はチェーンを切りましょう
チェーンにチェーン切り工具をセットします 工具のピンが
チェーンのピンの中心に来る様に注意します






チェーン切りのハンドルを回し チェーンのピンを押し出します
最近のナロータイプのチェーンは 一度ピンを抜くと 
次は新たなアンプルピンを使いますが
この頃の薄歯 3/32 や厚歯 1/8 のチェーンはこのピンを再利用
します

よってピンは完全に抜いてしまわず 外部リンクプレートにピンを
残しておきます これはお約束事です




このチェーン良く見ると SEDIS セデス フランスのメーカーですが
おそらく もう手に入りません 前回、チェーンは廃棄なんて言い
ましたが ちょっと生かしてやりたくなりました これは整備を
しながら考えましょう








次はチェンホイールを外します 使う工具はこの 2種類
15mm レンチと コッタレスクランク 抜き工具です








クランクのフィキシングボルトに 15mm レンチを掛け緩めます
ここは 正ネジです このボルトは 14mm の物も有ります
フィキシングボルトが外れました






次はクランクの抜き工具を装着します
工具のネジを一杯に緩めておき クランクにねじ込みます
このネジのピッチは細かく 良くクランクのネジを線切り
するので注意しましょう






15mm レンチを 抜き工具の外側のボルトに掛け 
ネジを締め込みます ここは正ネジです これでクランクが抜けました
左右共する事は同じです








各ワイヤーラインを外します これは部品に依って
使う工具が違いますね




ブレーキのワイヤーも外し フレームからワイヤー関係を
外してしまいます

この後フレームに付いている部品全部を外します 
部品によればペダルの様に整備台に載せる前に外した方が
やり易い物も有りますよ








こうして自転車から取り外した部品達






次回からいよいよ整備を始めます 整備と言うより美装かな?
全ての部品に手を加える必要が有りますが 生かせる部品は出来るだけ
使ってやりたいと思います

さて何処から手を付けましょう こりゃ仕事中も頭から離れないだろうな(笑)

コメント (4)
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ロードレーサー アラン 洗車

2009-08-28 20:05:21 | 自転車 レストア ロード
昨日まで整備前のアランを見て頂きましたが 今回から
いよいよ自転車整備に掛かります
長年の汚れが蓄積した アラン 実際の状態を良く確認
する為に自転車の洗車から始めます






自転車の洗車
MTB やシクロクロスの様に自転車が泥だらけになる物は
避けれない作業ですが ロードレーサーなどは 水を掛ける
様な事はなるべくしない方が良いでしょう

レースシーンでのメカニックは 短時間に多くの自転車整備の
必要が有り またレースで使われた自転車は選手のよだれや
食べ物がこびり付いているので 必要にせまられてやっている
事です




今回は 本来の洗車の目的とは違い 長年の汚れ落としが
目的で その後も徹底的に整備をしますから
マジックリンなどの強い洗剤を使い 出来るだけ汚れを
落とします






マジックリンの原液をシャブリ掛け しばらく置いておくと
何やら茶色い泡が落ちてきました
これを見た時思わず笑ってしまいましたよ 家の換気扇を
洗っている様です(笑)






そしてブラシでこすってやると 泡が黒くなった・・ ははは




かなり時間を掛けて洗いました さて幾らか綺麗になったかな?




リアディレーラー おお綺麗じゃない



 


フロントギア周り クランクのアルマイトの腐食が所々に
有ります これが曲者なんですよね F.D は充分使えますね






ヘッド周り カンパのメッキは本当に良いですね
厚いのが良いかは分かりませんが かなり厚くメッキが
されています




フロントブレーキ やっと CAMPAGNOLO の文字が読める様に
なりました

この自転車、今日の汚れが少し普通と違うので 友人に電話をし

Kino: 何処で保管してた?  って聞くと
友人: 家の換気扇の側  だって   なる程、納得です(笑)

今日の作業で自転車の状態がかなり分かって来ました
次は 各部品の取り外しを行いましょう

コメント (2)
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ロードレーサー アラン 整備前

2009-08-27 20:12:55 | 自転車 レストア ロード
昨日は自転車の整備依頼を受け預かって来たロード ALAN
アランの写真を掲載しましたが 今回はその続きです
雨ざらしで無かったとは言え 長く放置されていた自転車 
良く痛んでいます




今日もこのロードレーサーの汚れ具合を堪能して下さい(笑)
良い部品構成なんですけどね






リアディレーラーは SUNTUR SUPERBE サンツアーシュパーブ
当時のお値段は 4680円 この変速機は付けていたカンパの
調子が悪くなったので シュパーブに交換した様です




その調子が悪くなったディレラーは 先日私が 【 整備 】 をしたので
それを又使う事にしましょう





ボスフリーとチェーン このフリーはまだ確認していませんが
リアエンド 120mm 巾で 6速対応の サンツアー・ウルトラ 6
じゃないかな?
チェーンはこれだけ錆が回ると もうどれだけ整備をしても
駄目ですね これは廃棄、新しい物に交換しましょう






フレームのヘッド周り ヘッド小物は CAMPAGNOLO カンパレコード
ロード用の鉄です カンパのメッキは上質なので これくらいの
錆なら復活するでしょう




シートラグ部
このフレームは 当時始めて見た時は なんと無骨なラグなんや
なんて思いましたが 今になればそんなに違和感が無いですね

パイプとの接合は接着剤だと思いますが ひょっとしたら
ピンの 1~2 本は打っているかも分かりませんね 今回、確認して
みましょう








フロント フォーククラウンとフロントエンド
この頃ロードでは珍しい 丸フォークです








チェンホイール左側 スギノ・スーパーマイティは
マイティコンペの後続商品ですが ギア板が凄く良くなりましたね
PCD 144 で インナーは最小が 42 t の歯数が使えます

クランク裏側の腐食が激しい・・ やはりバフ掛けか






この自転車とは別に ホイールをもう 1ペア預かって来ました
こちらは決戦用に使っていたらしく カンパのスモールハブ
オールドカンパでも この頃の直レバーは私の好みです








リムはこちらも スーパーチャンピオン アルカンシェル
タイヤは決戦用らしく CLEMENT クレメンを使っています
でも もう使えない 勿体無いなあ・・




ボスフリーはサンツアーの 6段 126mm巾で軽合金の歯
これはウイナーと言ったかな 先日のウルトラ 6 と違い
通常の 3/32 の薄歯のチェーンが使えます
状態はかなり良く 小気味良いラチェット音がしています




先日の日記には沢山の方からコメントを頂き
又綺麗になるのが楽しみです と励ましと期待のお声も頂きました

自転車整備は得意で有る程度の物も綺麗に出来ますが
今回のこれは整備と言うより レストア作業ですよね(笑)

剥がれたメッキやアルマイトのやり直しなんて処までは
考えていませんので どれだけ綺麗に復活するか分かりませんが
出来るだけ努力をしてみます

ではでは まずは洗車からになりますが今後の作業風景を
お楽しみに・・

コメント (2)
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