Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ハンドル グリップの外し方 固い物でも大丈夫

2016-10-29 20:47:54 | 自転車整備 その他 
自転車整備をしていてハンドルグリップの交換をする事も有ると思います
そんな時にグリップが外れなくて困った事は無いですか? 少々固いものでも
大丈夫です、そんな外し方をご紹介します




多くの人が普段の脚に使う自転車 そのハンドルにはグリップが付いています
これを綺麗に取り外す方法を見て頂きます 固着した物も少し頭を捻ってチャレンジします






この自転車は私が普段の脚として使っています
使っているグリップは一般車の物と同じで特別な
物では有りません これを再利用するつもりで
取外します




まずこの方法ではエアーコンプレッサーを使います
私が使っているのはそれ程大きな能力の物では
有りません Max 8kgf/cm2 位の物です






用意しているのは 通常のエアチャックとボール等に
空気を入れる時に使うアダプターです






ハンドルグリップのバーエンドに小さな穴が開いています
そこに先程のアダプターを使います






その穴にアダプターを奥まで差し込みます






反対側のグリップエンドの穴を指先で塞ぎます



 


そこへエアチャックを押し当ててタイヤに空気を
入れる様に ハンドルの中に空気を入れます








これで少しずつグリップが抜けてきます 但し
左右のどちらが抜けるかは分かりません




今回は右側が抜けました こちらは1年前に一度
外しているので 左側より抜け易かったのでしょう








左側を抜きます グリップの穴にアダプターを入れ
逆側のハンドルの穴を塞ぎます






エアチャックで空気を送ります・・・ ビクともしません
7年程経ったグリップは頑固です もう充分使ったし
綺麗に外すのは諦めますか?
いやいやこの程度の事は大丈夫です ちょっと工夫
してやってみましょう






あまり気持ちの良い画像では有りませんが 工作用の
注射器でシンナー等の溶剤をグリップとハンドルの間に
注入します

※ お断りしておきますが医療用では無く 細いパイプの
  先端は尖っていません それでもこの形状の物は
  競技場や試合の遠征先に持ち込むのは絶体に NG です




反対側からも千枚通しなどで下穴を開けてパイプを
差込み溶剤を入れます 今回はペイント薄め液を
使っています 
これで駄目なら注入の場所を増やせば結構です








時間を見計らってエアーを送り込むと外れました
失敗はしませんから・・(笑)




通常グリップを交換するなら切り裂いた方が早いのかも
分りませんが 再利用するならこの様な方法で外します





このコンプレッサーを使う方法は昔から自転車屋さんでは良くやっています
グリップに溶剤を注入するのは 一時ゴルフに凝っていた頃グリップの調整を
する時に覚えた事ですね ゴルフは一向に上手にならないので止めました(笑)

また自転車のグリップを簡単に入れる方法も改めてご紹介させて頂きます
グリップを取付ける時はこちら 【 ハンドル グリップ 簡単な取付け方法 】

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ARAYA Muddy Fox ヘッド小物を取り外す

2016-10-26 20:20:04 | 自転車整備 ヘッド
先日 BB小物を取り外した ARAYA Muddy Fox 今回はヘッド小物を分解し
フレームに圧入された各パーツも取り外します





ARAYA アラヤが 1980年初めに販売したマウンテンバイク Muddy Fox 前回は
BB 小物を分解しました 今回は続いてヘッド小物を分解します






フレームのヘッド周りです フォークはコラムに
ネジが切られたスレッドタイプです






ヘッドスパナを使います しかしサイズが合いません
もう少し大きなサイズの物が必要です






アルミで出来たこのトラップレンチを使います
これは口が 65mm まで大きく開きます






ヘッド小物の袋ナットに工具を掛けて緩めました
ナットにはオーバーサイズと書かれています




ノギスでネジの外径を測ってみます 28.6mm
1-1/8インチの規格です






ブレーキのアウター受けを外します




次は舌付ワッシャーです




ヘッドの上部パーツを外すとフレームがフォークから
抜けてメンテスタンドから落ちる事が有ります 紐で
縛っておきます 落ちた時は本当に心臓に悪いです(笑) 






上部の玉受けを外しました 内部にはリテーナーが
使われています




これで上部のパーツは全て外しました






転落防止で縛っていた紐を解き、フロントフォークから
フレームを抜きます




ここからはメンテスタンドの上ではなく床で作業を
進めます ここは床がアスファルトなので毛布などの
敷物を使っています






これらのパーツはフレームのヘッドチューブに
圧入されています






圧入パーツを外す為の道具です 先の割れた部分が
この工具の肝です Park Tool RT-1






下側の下部ワンを抜きます 工具の頭をヘッドチューブの
下側から差し込みます 抜かずに割れた先端はフレームの
中に残しておきます








工具の頭をハンマーで叩くと工具が下ワンを
押し出して外れます




フレームを天地逆にしました






工具を下から差し込みます 先端の割れて広がっている
部分が狭まってヘッドチューブの中に入った後 中で再度
拡がります






頭を叩くと工具の先端がヘッド小物に引っ掛かり
パーツを押し出す仕組みです




圧入されたヘッドパイプ上下の小物が外れました






フロントフォークのヘッドコラムの最下部 フォーク
クラウンに圧入されたパーツを外せば完了です 
クラウンレースとかフォーク玉押しなどと呼んでいます






ここで使う工具は色々な物が有りますが これも
取外し専用工具です






これは玉押しとフォーククラウンの間に差し込み
ハンマーで殴って玉押しを押し出す仕組みですが 
上手く使えません
この工具が上手く使えた事が無いので、期待は
していませんでした






ここは平タガネを使います






いびつにならない様に 何ヵ所かを均等に軽く
叩いて行きます これはマイナスドライバーでも
可能な作業です






これで全てのヘッド小物が外れました




基本的な部品構成= 一般的なヘッド小物です





前回にチェーンホイールと BB小物も取り外しています グリスは経年劣化で黒くなって
いましたが、回転部分はとても綺麗な状態で、まだまだ使える部品達でした
これからフレームは自分で塗装をすると言っていましたが どうなるのか楽しみです

前回の作業 【 ARAYA Muddy Fox BB小物を取り外す 】

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ARAYA Muddy Fox BB小物を取り外す

2016-10-24 20:36:47 | 自転車整備 B.B
ARAYA Muddy Fox アラヤのマディフォックス と言うマウンテンバイクですが 
今でも大切にされている方がいらっしゃいます それの BB小物を分解します





或る日一本の電話が有りました Kinoさん今日は自転車小屋に居ますか?
普通は平日にそんな趣味の倉庫には居ないでしょう(笑) その用件は
アラヤのフレームの部品を外したいと言う事でした この日は午後なら時間が
取れるのでフレームを持って来てもらう事にしました






ARAYA アラヤが 1980年の始めに発売した
MTB MUDDY FOX 私はこの自転車の事は良く
知らないのですがオフロードが好きな方は懐かしいと
仰います 今回の彼も子供の頃から乗っていた物を
もう 1台所有しています




今回のこのフレームは自分で塗装をしたいそうで
その為に部品を外さないといけません 
このチェーンホイールから始めましょう






ピンスパナでクランクキャップを外します
※ 正ネジです




キャップの中にクランクを固定しているフィキシングボルトが
見えています これを外します、頭は 14mmです






コッターレスクランクの抜き工具です これの頭が
14mm のボックスになっています

※ 昔はクランクにコッターピンを打ち込んで固定していました
  そのピンが無いこのタイプのクランクをコッターレスと言います






工具のボックス側をフィキシングボルトに装着し
工具本体をモンキーレンチで緩めます ※ 正ネジです






フィキシングボルトが外れました






次は工具の反対側を使います この時工具の突起を
ネジを廻し表に出ない様にしておきます






工具をクランクの内ネジ(クランクキャップを外した所)に
装着し モンキーレンチで工具の外側を締め込みます




クランクがじわ~とクランクシャフトから抜けます






反対側のクランクも同じ手順で抜きました このフレームの
BB小物の巾を測ると 68mm でこれは JIS規格の物です

B.B小物の規格
JIS      左 正ネジ 右 逆ネジ 巾68mm 
ITA (イタリアン) 左右共 正ネジ 巾70mm
FRE (フレンチ)  左右共 正ネジ 巾68mm

ワンの規格もそれぞれ異なります
JIS  1.37X24TPI
ITA  M36X24TPI
FRE  M35X1






BB 小物を分解します 
作業は左側からです、フック型レンチを使います
ロックリングに工具を掛けますが、これは良く滑るので
注意しながら作業を進めます




ロックリングが外れました




次は左ワンです






ワンの小さな穴にピンスパナを使います






左ワンが外れました 内部に使われていたリテーナーも
ワンに付いて来ました 






クランクシャフトを引き抜きます ベアリングの方向を
見て覚えておくと良いでしょう






右側です こちらは逆ネジでしたね




右ワンの専用工具です こちらのワンは特殊な形状を
しているのでスパナ型にしろ専用工具は必要です






工具をセットしネジを緩めます こちら側は多くの物が
強く締まっています 怪我をしない様に注意して下さい






右ワンが外れましたネジに塗られたグリスが良く効いており
ネジの傷みや固着が無かったのが良かったです






あまり使用感も無く綺麗なパーツでした






ARAYA とネジの規格 1.37×24Tが刻印されています
この数字でもBBが JIS規格だと判断が出来ます






これでチェーンホイールと BB小物の取り外しが終わりました




今回の依頼は私のブログにブックマークをしている
プロショップ工具魂 店長の喜多さんです 彼は
柔道家で今でも握力が 90キロ以上有るらしいです
工具魂はWeb店ですが Pak Tool や HOZAN を含め
一流工具の多くを取り扱っており 誠実な喜多店長が
担当しています 一度覗いてみて下さい
【 工具のプロショップ 工具魂 】





外の田園は稲がすっかり黄色くなっていました 自宅の近くではまだこの様な風景を
見る事が出来ます でもある日突然造成工事が始まる事も有りますそうしてこの様な
田んぼが無くなって行くのですね  次回はヘッドパーツを分解します

 
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刈込ハサミのお手入れ 塗装も有り

2016-10-22 20:01:05 | よもやま話
お庭のお手入れなどに使う刈込はさみ 今回はこれのお手入れをしました
錆が浮いていた刃を磨き、汚れていたハンドルに塗装をしましたよ





先日友人が実家の庭の手入れをするのにハサミが無いなんて言っていました
私の所に幾つか有るのでそれを使ってもらう事にしました この様な刈込ハサミです
ただ刃やハンドルも汚れているので綺麗にしてお渡ししたいですね






刃にそれ程酷い錆は有りませんが全体に植物の
樹脂なども付着して黒くなっています 少し磨いて
やりましょう






実はハサミを研ぐのは凄く難しいですよね 油砥石を
使い軽く刃を立てる程度にし その他はシャイネックスで
磨きました シャイネックスはナイロンシートで出来た
サンドシートですがこう言う使い方には便利で良いです




ハンドルですがシルバーなのかグレーなのか・・ 
薄ら汚れてるのでこんなの触りたくないでしょう
気持ち良く持てる様にしてみます






ここは磨くより新たに塗装をします
一旦洗剤で全体を洗い サンドペーパーで全体を研磨し
塗装の下地、足付けをします これで塗料の食い付きが
良くなります 
その後塗装をする所をペイント薄め液で綺麗に拭き取り
脱脂をしました 塗装に油の付着は厳禁です






塗装をする前に色を塗りたくない所はマスキングテープと
養生材を使いマスキングをします これは大切な行程です
マスキングの仕方で塗装の良し悪しも決まるくらいですよ






いよいよ塗装を始めますがいきなり色を塗るのではなく
塗料の密着性を良くするプライマーを吹きます 
その名前がミッチャクロン そのままですね(笑)






ミッチャクロンの吹き付け後 15~20分経てば次の作業です
今回はシルバーを選びました 庭で見付け易い色ですよね
一度目は薄く吹き付けます






15分程度の間隔で何度かシルバーを塗り重ねました
これで上塗りは完了で これを乾燥させておきます






次の行程は透明のクリア塗料を塗りますが この日は
雨で湿度が高いので見合わせます 湿度が多い日は
塗料が湿気を含み色が濁ってしまいます 

時間が開いたのでお使いになる方の名前を書いておきました
ペイントマーカーが乾いた頃にクリア塗料を砂吹き程度 薄く
吹き付け マーカーの表面を保護しておきます、こうする事で
水性のペイントマーカーでも問題なく使えます






天気の回復を待ってクリア塗装をしました 
綺麗な艶が出ています 








塗料が乾き切らない間に見切りのマスキングテープを
剥します 乾燥してしまうと上手く剥すのが難しくなります




これで今回の一連の作業が終わりました ただ、いかにも
解った様に書いていますが 私は塗装屋さんに勤めた事も
その仕事に従事した事も有りません 全くの素人なので
間違った事もきっと書いています 同じ様にして上手く
行かなくても怒らないで下さいね






この刃先の保護カバーも手元に有る材料で作りました
水道の凍結防止の保温材とちょっと丈夫な防食テープです






買ったけど使わなかった小さなハサミも有ります
試すと結構切れるのでこれも使ってもらいましょう
ホームセンターで買った安い物なのでお気遣いは
無しでお願いします




今回の話しは毎年夏に 芦屋市の喜楽苑と言う施設の
ギャラリーで 手作り絵本展を開催される絵本作家の
おのみどりさん その芦屋のご実家での草むしりが
大変だったとのお話しからです そこでお使い頂ければ
何よりです





近くの人のお家のお庭で綺麗な実を付けています みかんにしては大きいですが
何なんでしょうね 人のお家のものでも成長して行くのを見ているのは楽しいものです

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フロント シングルギア チェーン脱落防止パーツ 制作 取付け

2016-10-20 20:08:52 | 製作・加工
シクロクロスバイクのフロントシングルギア化によるチェーン落ちの対策として
チェーン脱落防止パーツを制作しています 前回はチェーンガイド部を作りましたが
今回はその続きを行います





前回はチェーンガイド部をステンレスの板を使い制作致しました
それを自転車に取り付ける為にこの FD 取付け用直付アダプターを
使いますがボルトの裏側が丸く凹んでいます このままではここにナットが
使えないのでまずその対策を考えましょう




今回フロントをシングルギアにした友人のシクロバイクです
これのチェーンが頻繁に脱落するのでそれの対策を行って
います






前回までにフロントギア部に使うチェーンガイドを
制作しています これを取付ける為に前述の直付
アダプターを利用します






今回の FD用アダプターのボルト(5mm)を使う為に
裏側の丸く凹んだ部分にアルミの丸棒を用意しました






まず丸棒を加工し易い長さにカットし ボール盤で
4.2mm の穴を開けています 棒の中心に真っ直ぐ
穴を開ける必要が有ります 丸棒の外径は 10mmです






4.2mm の下穴が開きました
この後、ここへ 5mm のタップを建ててメスネジを
作ってやります






整備台に移りタップハンドルを使いネジを建てて行きます
ハンドタップを真っ直ぐに入れるのは結構難しい作業です




アルミの丸棒に 5mm のメスネジが作れました これは
なかなか気に要ったネジが作れず 何度か同じ作業を
繰り返しました 約束の取付け日までに準備が出来るのは
ここまでです



さて



約束の日に友人が自転車を持って来訪してくれました
チェーンキーパーを取付けるバイクです 手前の黄色い
奴は今回新車を降ろしたらしいです






新車の方は油圧ディスクブレーキに 剛性を確保する為の
スルーアクスルが使われています もはやクイックレリーズも
使われていません これには最初からチェーンキーパーが装着
されておりますが 完全に専用設計で汎用性は有りません






今回脱落防止ガイドを取付けるシクロバイクです
チェーンを覆うガイドと直付アダプターが使える様に
用意はしていますが 自転車を見るのが今回始めてなので
取付けをどの様にするのかはこれから現物合せで考えます






とは言いながら事前にどの様に取り付けるかは
有る程度考えています これは 1.8mm のプレーン
スポークです






幾らかの取付け位置の調整が出来る様に加工して
いますが 自転車に合せるとチェーンガイドとの
距離が近くここから取付け用に加工する事が大変
難しいです これを使うのは止めておきます 
この様にアイデア倒れと言うのは自作をしていると
良く有る事です






では用意していたもう一つの方法で行きましょう
コの字型をしたチェーンガイドと取付け金物は
ハンダ付で行っています 
金物は T字型をしたステンレスの物掛け用のフックを
利用し 丸穴を横に拡げ左右の位置調整を可能にして
います T字部分の向って左側は切り落しています




取付け位置は事前に 知人の優秀な MTB のメカニックに
意見やアドバイスを貰い 併せて新しい自転車のガイド位置を
参考にしました






何度も装着位置を確認して、金物とガイドをハンダ付し
自転車に取り付けてみました メンテスタンドの上では
問題は有りません




丁度お昼になったので試走を兼ねてランチにします
ネパール料理を楽しみましょう






今回相談をしてくれた兵庫県の松岡さん
今年のスポーツマスターズ 2016 にも参加し
好成績を残しています 昨年は 3000mIP=
個人追い抜き競走で優勝されており 全ての
事に対してとても真面目に取り組む方です








ランチから再び帰って来ました 取付けはこの様な
状態で行っています 前後方向以外全て調整が可能
ですが 何度も位置確認をしてからガイドと金物の
ハンダ付を行っています




変速機用のアダプターの裏側にはアルミの丸棒を使い
結構しっかりしたネジが出来ていますが素材が柔らかい
ので 念の為に長いボルトを使いナットを併用しました





試走後の微妙な位置調整は 決戦用の歯数の大きなリアスプロケットを
使う事も考慮しやや高めにセットしました この様に調整をしてみると 
あらゆる方向に調整が出来て これは想像以上に良く出来ていました
私もこのタイプの自転車の事はほとんど知識のない処からの制作でした
上手く機能してくれる事を祈ります

前回の作業 【 フロントシングルギア チェーン脱落防止パーツ 自作 取付け 】

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