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Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ヤトイの面取り

2025-07-05 20:04:29 | 設備 水道工事
やとい これを検索すると実に色々な物がヒットします 私達設備屋が使うヤトイ これを少し手入れします





鋼管です SGP と言う管種ですが 一般的にガス管とも呼びます それを任意の長さに切っています






私達が使うヤトイとは この様にパイプレンチなどのハンドルの
延長パイプとして使います






これも主にネジを締めるために使う工具ですが 同様に
ヤトイを使う事もあります






今回、ご覧頂いているパイプは 50A 或いは 2inc と言うサイズで
外径 60.5mm 内径 52.9mm の太さです






このヤトイは 30年位前に用意した物ですが、その時の工作が悪く
切断面の内面にバリが出たままです これは工具本体に傷を付けるので
良く有りません 今回はこのバリ取り=面取りをします






旋盤(ネジ切り)が有れば リーマーで簡単に出来ますが
もう処分して有りません ベルトサンダーで研磨します






四つの切断面の全てを研磨しました




今回予定していた仕事は終わりましたが 倉庫内と言え
30年経つと パイプ表面の状態が悪くなっています






劣化したパイプの表面を ペイント薄め液で良く拭き取りました






脱脂もしたので 錆止めをスプレーします 一部分にマスキングをしました




ミッチャクロンを吹き その後、透明の錆止めをスプレーしました
恐ろしく天気の良い日です 2~3時間有れば乾燥するでしょう






塗料が乾いたので 整備テーブルの上でマスキングも外しました




内面と外面も少し面を落としました 指先で触ると
これで大丈夫でしょう





以前は結構鋼管を使ったり ばらす事も有ったので、この太さと長さのヤトイが必要な仕事も有ったのですよね
今の仕事の請け方で、今後使う事が有るか分りませんが また保管しておきます

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困難な 混合水栓取替え

2025-07-02 20:01:23 | 設備 水道工事
システムキッチンのシングルレバー 湯水混合水栓の取替えを行いましたが これが困難を極めました





キッチン用 シングルレバー 一つ穴混合水栓 と呼ばれ 特に珍しい物では有りません
今回はこれの取替え依頼です




キッチンの扉を開くと止水栓が有り 二本のホースで繋がっています




これは違う現場の写真ですが この様に止水栓の上で
38mm の六角ナットで水栓が固定されています 
手や工具が入り難い狭いスペースです







今回は水栓を取り外す為に 六角ナットを緩めようとしましたが
ネジが固着していて回す事が出来ませんでした サンダーを使い
水栓本体を切断しました 荒業です






キッチンの扉の中には ナット用の専用工具と
切り落とした 水栓のネジ部分が見えています







取外し後に新しい商品を取り付けましたが それは問題なく
スムーズに終わりました これは持ち帰った古い水栓です





水栓本体の上部と シンクの下側のナット部分です 仕事として無事に終わり先方にも
喜んで頂きましたが 本職としてこんな荒い方法で良かったのか・・ それを確認する為に試してみます






ネジの部分です 上部には錆で緑青(ろくしょう)が発生しています
下側の六角ナットは CRC をスプレーしたので 綺麗には見えます






現場で緩まなかったのは 私の施工方法や技術が未熟だったのじゃないか・・
パイプレンチを使い その辺を試します サイズは 350 です






ネジ部分と六角ナットにパイプレンチを掛けて
ネジを緩めます




かなり強い力が必要でしたが ネジは緩みました






取り外したネジです この作業には、今回使ったサイズの
パイプレンチは必要だと思います





今回倉庫で試してみると シンク下から専用工具を使って ネジを緩めるのは無理で
私が施工した方法で 問題は無かったと思います ただ使った道具がサンダーですが
この様な事も想定して、レシプロソーやマルチツールも用意しておくべきでした
良い勉強と経験をさせて頂きました

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逆止弁を磨く

2025-06-30 20:05:10 | 設備 水道工事
仕事で使う部品を磨き綺麗にします その部品は違う用途に使います





これは洗面用水栓の接続部分に使われている 逆止弁と言う部品ですが 取り替えた水栓の古い奴を持ち帰ってきました
これを綺麗にしてやります






長年使われていた部品なので 金属表面も汚れています
これを洗い、貼ってあるシールも剥がします




部品を磨きます ピカールを用意しました






この金属の材質は多分砲金だと思いますが確証は有りません
スポンジにピカールを付けて 良く擦り、磨きます






良く擦りました ウエスで汚れを良く拭き取ります
綺麗になり良い艶が出ています 気持が良いです




二個とも綺麗にしました





私が良くやっている作業ですが ルーターを用意し 名前を刻みます






ダイヤビットを使い 英字の筆記体で下書き無しで 書いてしまいます




この様な金属は 時間が経つと艶を失います
クリア塗装をします ペイント薄め液で良く脱脂します




クリア塗装をする前に 名前を彫った部分に色を入れます
水性のポスカです 何色にしましょう・・






今回は赤と青を使う事にしました






入れた色が有る程度乾いた時、厚紙を使い
はみ出した塗料を擦り落とします






彫った部分に完全に色が入っていなくても これで充分です
ここは意地になっても あまり変りません






塗料を用意し 逆止弁の一部にマスキングをしました






まずはプライマーのミッチャクロンを吹き
透明の錆止めをスプレーします






塗料が乾いたのでマスキングテープを剥がしました




綺麗にした 古い逆止弁ですが 別の用途に使います






このブルーの奴は私の自作工具で 作ったのは 30年程前でしょうか
先端には フレキニップルを付けています






このステンレスの部材が フレキチューブやフリーチューブと言い
自在に曲げる事が出来ます






フレキチューブの両端には フレキナットが付いています






自作の工具はこの様に使います 工具のニップルにフレキナットを
ネジ込みます 手で充分です






フレキチューブをナットの真近で曲げるのは難しいのですが
この工具を使えば チューブを潰す事なく 曲げる事が出来ます






磨いた逆止弁のネジの規格も同じで これを使う事も出来ます






一度試しに使ってみると 凄く具合良く使えたので
これを工具箱に 入れる事にしました




こんな事に時間を掛けるのは無駄かも分りませんが 結構楽しい時間を過す事が出来ます
メッキがされた逆止弁を道具箱に入れていたのですが バタバタした現場に忘れて来ました
そんな事が有り 新たにこれを用意をしました

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矩手を出せない時の 給水配管

2025-05-25 20:20:41 | 設備 水道工事
給水配管で 矩手(かねて)いわゆる直角が出せない時にどの様に配管を行なうか
その作業風景をご紹介させて頂きます





今回は給水配管で良く使う HIVP 耐衝撃硬質塩化ビニール と言うパイプを用意し 模擬配管をやってみます
模擬施工は実際に私達が行なっている手順でご紹介させて頂きます






HIVP 20mm とその継手、エルボを使います
この継手を使うと 矩手に曲げる事が出来ます
しかし現場の状況に依り 直角以外の角度での配管が
必要な時も出てきます






任意の角度を可能にする配管をやってみます
パイプの先が汚れていました パイプカッターで
管末を切断します






切断面は 外径面に多少返りが出ます






外面リーマーを使い 面取りを行いました
継手に差し込む時に ストレスを無くす為に必要です




パイプに、継手へ差し込む寸法を罫書くマーキングゲージです
スケールでも出来ますので 今回はスケールを使います






スケールを使い 継手への差込寸法 20mm のパイプの場合
35mm でマーキングします 13mm のパイプなら 26mm です






接着剤を用意します 塩ビ管 HIVP 用を使う必要があります
その中でも透明と白色が有りますが 今回は白糊を使います
用途は双方同じです




パイプの外周全体に塗布します 使う量ですが 沢山使うと
弊害が有ると言う人もいらっしゃいます、でも少ないより
多少多目の方が経験上良いと思います




継手の内部にも塗布します この接着剤は潤滑剤の役目も
担っています






継手にパイプを差し込みます わずか左右にねじり
接着剤を馴染ませ 奥まで挿入します マーキングで
奥まで入っているか確認します
直ぐに手を離すとパイプが抜けますので 継手を押さえ付け
20秒程度保持します 手を離しパイプが抜けてこなければ
大丈夫です




もう片方に 同様の方法でパイプを接続しました






継手の先 35mm を残してパイプを切断しました






面取りをして、35mm パイプが残っているか確認しています
この寸法は継手の入り代一杯です 我々はカッツケと言いますが
この寸法での切断は普段はあまりやりません






もう一本のパイプを用意し そこにエルボを取り付けます




ここまでの行程で この様な物が二つ出来ています






この二つをこの様に組んでみます 接着剤は使っていません






継手、エルボをこの様に使う事で 任意な角度の
配管が可能になります






角度が決まれば 最後にこの継手部分に接着剤を使い
接続します その時は継手同士が突き当たります
それをカッツケと呼んでいます





継手では角度や方向が合わない場合の一つの配管方法です 昔ならまずトーチランプを使い
パイプを炙り、柔らかくして好きな様に加工しましたが 最近は火を使えない場所も増えています
一つの方法としてご紹介させて頂きました

コメント (2)
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仮設給水配管

2025-05-21 20:10:00 | 設備 水道工事
仮設給水工事とは 新しく始まる建築現場で 工事に使う為の給水設備を設置する事を言います





今回は大阪市内の新築マンションが建つ現場ですが、まだ更地でこれから工事が始まります
まず水が使える様に依頼があります 今回の 水道メーターは 40mm の既設、そこから配管を行います







通常の給水栓を幾つか設置し これから始まる杭打ち用に バルブも用意します
今回はバルブも 40mm です ボールバルブの両側にインサートバルソケをネジ込みます
ヘルメシール 119 とシールテープを併用します





給水管は HIVP = 耐衝撃硬質塩化ビニールを使います 必要寸法に切断した後
リーマーで切り口の面取りをし、継手の差し込み代にマーキングをしてから接続します
現場の景色や場所が特定出来る写真の掲載は大きなクレームになる事もあり 手元だけのご紹介です

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