Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

自転車競技 トラック大会の メカニック用工具

2018-07-31 20:26:33 | 自転車競技
私が関わっている自転車競技にはロードとトラック競技が有りますが、大会に応じて用意して行く道具類は変ります
先日 JBCF のトラック大会に用意していた道具をご紹介します





随分地味な写真ですが現地で持ち運びがし易い様に他の備品と同じケースにして
重ねて運びやすい様にしています




先日の実業団の大会が台風の影響で中止になり 車から降ろした
当日に用意していたメカニック用の道具やケミカル品です





自転車整備に使う工具はこの程度用意します ホイールのハブナットでも以前なら
15mm レンチが有れば良かったのですが 今はそれ以外のサイズも有るので
レンチの種類も増えます しかし現地で車を横付け出来る所ばかりでは無いので
他の備品も含め身軽にはしておきたいですね




アーレンキーとヘックスレンチは各サイズ チェーン引きに使う
10mm のドライバー型の深ボックスレンチも入れています 






4種類のサイズに使えるラチェットレンチ 首の長い物はホイールの交換時に
重宝します 小さなサイズのラチェットハンドルは狭い場所での作業に適しています
ロードではボトルケージの脱着に良く使っています 前ギアの交換が結構多いのですが
ナショナルチームのメカニックは電動ドライバーを使っていますね 実際サポートする
選手が多ければ使いたくなるのは分ります






トラック大会でメカニックは何をしているのでしょう
自転車の整備の他に アップやダウンをする選手の
自転車取りや自転車の汗拭き 自分に時間が有れば 
選手をスタート地点まで送り、側に居る事も有ります





ロードレースと比べ自転車整備はトラックの方が遥かにする事が多いです
種目に依ってのギア比の変更 ホイールの交換  TT 種目の為に
DH バーに取り替えも行います この様な事を選手一人に何度か行うので
先述のサポートも含めると ぼ~ としている時間はあまり無いですね 






もう一つ皮のケースの工具も持って行きます 工具を貸して欲しいと
誰かがおいでになると断り難い事も有ります ただ持って行かれると
自分の仕事が出来なくなるのでその予備として置いています




これだけの工具で特殊な自転車で無ければ充分賄えます
自分が一人で走りに行くならこの工具袋の工具だけで大丈夫です





少しでも気持ち良く試合に臨める様に、選手の気持ちになって構えるのが大切です
色々とする事は有りますが 選手達が試合までにして来た努力と比べると
私達のしている事はしれています

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チェーンにオイルを 確実に注油する

2018-07-29 20:46:10 | 自転車整備 チェーン
自転車のチェーンはとても大切な部品でその整備の仕方で自転車の乗り味を左右します
チェーン用オイルも目的に沿った物を選び、注油の方法にも気遣いが必要です





先日からチェーンオイルの記事が続いています 新しいオイルを使うとそれだけ
確認し感じる事も多いと言う事なんだと思います 一つ一つの作業を丁寧に間違い無く
進めているつもりでいますが、後で考えるとそれで良かったの? と思う事も度々有ります






そんな時は不安に思った事を放って置かず自分自身で考え直す事も
大切だと思います 今回はこのローラーチェーンに新しいオイルを
注油しましたが その方法で正しかったのか?と言う処から始まりました




整備がし易い様にメンテナンススタンドに自転車を乗せました








チェーンを洗浄しオイルアップ後 10 数キロ走行しました
チェーンの量に不足も無くまだ汚れるまでに至っていません




このチェーンには新しく買った Wako's ワコーズのエクストリーム
と言う 雨天やマッドコンデションに強いと言われるオイルを使っています





このチェーンオイルを使った時には 説明書に書かれていた通りに チェーンのローラーと
プレートの間に浸透する様に注油しています 1ヶ所のローラー部分に 2滴ずつ、写真の赤い
指し棒の所に滴下しています しかしこれで良かったのでしょうか




自転車のチェーンにはシングルギアに使う厚歯用
後ろのギアが数枚有る物に使う多段用チェーンが有り
構造的には ローラー部分にブッシュを使うタイプと
ブッシュが無いブッシュレスが有ります 

今回のチェーンは厚歯用のブッシュタイプを使っています






このブッシュタイプのチェーンの ローラー部分にオイルを注しても
ブッシュ内部のチェーンピンが挿入されている肝心な部分にオイルが
浸透するのだろうか と言う疑問が湧きました





チェーンピンに確実にオイルを浸透させるなら チェーンのインナープレートと
アウタープレートの隙間にオイルを注油すればピンまで確実にオイルが届きます

ブッシュ内部に浸透したオイルは インナーとアウタープレートの接触部にも
回る事になります ここも大切な部分です




容器を良く振り内部を撹拌してから プレートの隙間に
オイルを 1滴注油します






注油直後のオイルが柔らかい間にクランクを回転させ
オイルの浸透を助けてやります






クランクを高回転で回してもオイルの飛散は有りませんが
前回と併せ一つのローラーに 3滴は少し多い様です 前ギアに
多くオイルが溜まっています これは拭き取っておきます




厚歯用のブッシュタイプのチェーンですが
ローラーが有るインナーリンクとチェーンピンを持つ
アウターリンクが有ります






これがインナーリンクですが 真中のブッシュの穴にチェーンピンが
入ります ここの潤滑剤はとても大切です






インナーリンクはプレートにブッシュが圧入され その外側に
ローラーが使われています このローラーの外側にオイルを
注油しても ブッシュ内部にはオイルは回りません・・




ただブッシュはシームレスチューブでは無く 金属の板を丸めた物で
その継ぎ目には幾らか隙間は有りそうです ここからオイルは内部に
浸透するのかも分りません ただそれを確認する術が無いので今回
新たにオイルを追加塗布致しました






こちらは多段ギアに使われる薄歯用 ナローチェーンで
ブッシュレスタイプです






ブッシュレスとはチューブは無く インナープレートに突起を
造型しそれをブッシュとして外にローラーを装着して有ります






インナープレートの内側の形状で 突起が作られています






それが左右から 2枚合わさり そこにローラーが付きます
この構造で有れば ローラー部分に注油したオイルは突起同士の
隙間からチェーンピンにも浸透して行きます






一旦完璧に仕上げたつもりのチェーンでしたが こんな事に考えが
及んだので確実なオイルの塗布をやり直し オイルが落ち着いたら
もう一度試走をしてみます
チェーンの張りは 張り過ぎで回転抵抗が増えない様に丁度良い
張り加減に調整しました





今回はチェーンの構造を考えていると 先日のオイルアップはあれで良かったのかな?
と思い返しました 施工している時は何も感じていなかった事でもたまにこんな事も有ります

チェーンも構造に依りオイルアップの方法も変える必要が有る 良い自転車にする為には
些細な事ですが大切な事だと思います

この注油後の結果です 【 自転車チェーンオイル 注油後の試走 】 随分良くなりました

チェーンを仕上げた時の様子です 【 Wako's チェーンルブ エクストリーム リキッドを使う 仕上げ 】

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第52回 JBCF 西日本トラックが 台風で中止

2018-07-28 20:22:12 | 自転車競技
2018年7月29日(日)に岸和田競輪場で開催予定の第52回 JBCF西日本トラックが
台風の影響で中止になりました 今回もメカニックでお手伝いに行く予定でしたので
少し残念です





今回の実業団の大会に参加する Team ZERO UNO FRONTIER チームゼロフロンティアの
メカニックとしてお手伝いをさせて頂く予定で車に機材も積み込んでいました






事前の天気予報で雨は予想出来たので それに応じたケミカル品や
女子選手が多いチームなので雨天対策用の品々もそこそこ用意していました

しかし当日現地に着いてから中止の決定より早い段階での決断は助かります






岸和田の競輪場です 昔と比べると随分綺麗で雰囲気も良くなっています
私がここを最後に走ったのは 1972年関西学連の合宿だったのを覚えています






何時でも出発出来る様に積んでいた機材を降ろしました
これらの片付けは台風が去ってからすれば良いですね





この日は京都や静岡でもイベントや大会が有り結構早い時期に中止と順延が決定されています
大会の為に準備をして来た役員さんは気の毒に思います 大会を目指して努力を重ねて来た選手も
がっかりしているでしょう 微力ながら気合を入れていた私も同じです

次の大会でまたお会いしましょう

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チェーンオイルの 耐水性を確かめる

2018-07-27 20:02:30 | メンテ 用品
自転車のチェーンに使うオイルは実に様々な物が有りそれぞれの特徴が有ります
今回は雨天で使う事を想定して何種類かのオイルの耐水性を確かめてみます





色々な種類が有る中で今回は私が普段使っている物を試してみたいと思います
雨天時のレースではチェーンオイルが洗い流されオイルが切れた状態になります
昔ならその対策としてチェーン全体にグリスを塗布し 変速機にもグリスを盛りました
しかし現在は雨天に強いと言われるオイルも有るのでその違いを感じてみます




まず左端のオイルから進めて行きます Spin Oil スピンです
晴天時の決戦用と考え使っているオイルです








容器を良く振り中身を撹拌します それをステンレスのパレットに
2 滴 滴下しました








それを直ぐに指先でパレットに擦り付けます この後のオイルも
同様に作業を進めて行きます






これは Shimano PTFE LUBE フッ素系のオイルで普段の練習や
街乗りで使っています もちろん試合で使うのも OK です








Wako's Chain Lub ワコーズのチェーンルブ これは水置換性が有るので
洗車後のオイルアップに良く使っています 変速機やブレーキの駆動部にも
使います スプレー後に粘度が上がって行くタイプです やはりフッ素系です








Wako's Chain Lub Liquid Extreme ワコーズのエクストリーム
雨やマッドコンデションでも強い皮膜を保ち続けると言うオイルで
MTB では高評価を得ています オイル塗布後に粘度が増して行き
オイルの性能を発揮するまで 6 時間必要です








Super Lube SYNTHETIC OIL スーパールーブの多目的オイルです
普段使いに使っています これもフッ素系です










Super Lube HEAVY-DUTY CHAIN LUBRICANT スーパールーブ
超耐久チェーン用潤滑剤 かなり粘度の高い潤滑剤でこのオイルの持ちは
特筆物です 普段使いの自転車に使っています 雨天時のレースにも良いと
聞き及んでいます これもフッ素系です








この様に比較的普段から良く使っているオイルを準備しました
時間と共に溶剤が揮発し粘度を増して行く物も有ります
オイルが落ち着くまでこの状態で一晩放置します






自転車のチェーンオイルは汚れたチェーンに塗布してもその効果の
全てを発揮出来ません 出来るだけ綺麗な状態にしてからオイルを
注してやるのが良いですね





パレットにオイルを塗布してから 21 時間経ちました




次の作業を進める為にパレットを立て掛けています






一晩経ちオイルは落ち着いている様です






スプレーボトルに水を入れた物を用意しました 中身は
普通の水道水で何も混ぜていません






ボトルに入れた水を全体に万遍なくスプレーします





何処を集中的にと言う方法では無く全体が濡れる様にスプレーした直後です






オイルに依って細かな米粒の様な水滴になる物や 全体に水を
弾く感じがする物など多少の違いを見る事が出来ます

ただ、良く水を弾いている物がどんな状態になるものなのか
知識が有りません 






それでも考察は続けましょう 濡らしたパレットをこのまま放置し
その後 2時間20分経ち パレットが乾きました








一回水をスプレーしてから水が乾いたオイルの表面です
最初の様なオイルで潤っている様な雰囲気は無くなっています




ここでもう一度水をスプレーします





初回と同じ様に全体に水を掛けました 各オイルの違いは私も上手く解説出来ません
ここからは皆さん自身で写真から違いを感じて下さい




水を掛けてから 3時間30分経ちました 乾燥したパレットのオイルの状態です






オイルに依って表情が違いますね




各オイルを指先で擦ってみます もうここでは指先に
オイルの感触は有りません ひょっとすればオイルの皮膜とは
そんな物なんでしょうか




ここでもう一度水をスプレーしてみます






Spin Oil と Shimano






Wako's チェーンルブ スプレーと エクストリーム






Super Lube スパールーブ 多目的オイルと超耐久潤滑剤





ここまで 放水と乾燥を 3度繰り返しました やっている事は耐久性と言うより
撥水性を試している様で、本来やりたかった事とは違ったかも分りません

ここで私が感じた事 ワコーズのスプレータイプのオイルは皮膜が切れるのが一番早い気がしました 
Super Lube の超耐久潤滑剤は 水を掛けるとその周りに 月の周りに出来る月暈(げつうん)
の様な物が出来 それは粘度の高い潤滑剤ではありました

雨の中でのレース、私はこの中の物なら Super Lube HEAVY-DUTY を選ぶかな・・

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チェーンオイルの 粘度を比較する

2018-07-25 20:39:15 | メンテ 用品
先日から良くチェーンのメンテナンスをしています 自転車の乗り味を左右する
チェーンオイルですが普段使っているオイルの粘度を比べてみました





チェーンオイルは色々なメーカーから様々な物が発売され、選択肢が広く選ぶのに困る程ですが
皆さんそれぞれお気に入りの商品が有る事だと思います 






今回粘度と言う性質を調べてみようと思ったのは 
この極限コンデション向けオイルがどの程度の粘度なのか
少し興味が湧きました とに角マッドコンデションで
長持ちすると言います




私もチェーン用オイルは結構な数を置いています
これ以外にもまだまだ有ります 用途に応じて使い別けて
いますが全てを頻繁に使っている訳では有りません






比較的良く使う 3種類と ワコーズのリキッド エクストリームを
比べてみましょう






ステンレスのパレットにそれぞれのオイルを滴下し
その違いを観察します オイルの容器を良く振って
中身を撹拌します






まず決戦用と位置付けして使っている Spin Oil を
2 滴パレットに落しました






次は Shimano PTFE LUBE シマノのフッ素系のオイルで
特に用途を決めずに使っています 透明感が有りとても
綺麗なオイルです








最近一番良く使っている ワコーズの CHAIN LUB スプレー式で
水置換性が有り洗車後に使うのに便利です スプレーが飛散しない様
ビニールテープの内側に塗布しました






そして今回興味が有った ワコーズの CHAIN LUB Liquid Extreme
やはり容器を良く振ってから 2滴落しました




各オイルを滴下した直後です これからパレットを傾けて
流れ具合も見てみます




パレットを手前に傾けています その瞬間から
オイルが流れ出します






奥行 177mm






奥の高さ 39mm 手前の高さ 16mm 高低差 23mm
約 13 %の勾配ですね




塗布直後に勾配を付けて 1分後にはここまでオイルが下がっています






各オイルのアップ画像ですが 以外にも右端のエクストリームが
一番良く流れています これには揮発成分が添加されており
それが蒸発するにしたがって粘度を増して行くらしいです




MTB の大会でワコーズのチェーンルブ スプレーだと
1日しか持たないのが このエクストリームは 3日持つと聞きました
そこから粘度の高いオイルだと勝手に想像しています




さてオイルが落ち着く様に一晩放置しました 最初の滴下から
22 時間経っています ワコーズのスプレー以外はパレットの
下まで流れています




それぞれのオイルを指先で擦ってみます






このワコーズのスプレーは全く流れていません 何時もチェーンに
スプレーすると液状になっていますから 噴射の仕方が悪かったのでしょうか
指で触ると、粘度が高くて流れないのではなさそうです




最後にワコーズのエクストリーム パレットの底に溜まった
オイルの見た目は硬そうでしたが触るとそれ程では有りません





近くの他所のお家にみかんが生っています かなり大きくなるからみかんじゃ無いのかな?

今回のオイルの粘度は流れる速度で有る程度判断出来ますが 時間が経つに従い粘度が
増すタイプが有ればそれは比較になりません それで今回の様な方法を取りましたが
やや違いを感じるものの、指に取った時の量が少なかったり粘度以外の感触の違いも有り
順位付けは難しかったです

オイル持ちが良い=粘度が高いと言うのは安易な考え方で有り 吸着力の強さなど
色々な事が関係します 
Wako's のエクストリームは乗った時の感触で かなり違いを感じるだろうと
思っていましたが良く分りませんでした 今回は実りの無い試行でした、最後まで
お付き合い頂き申し訳ありません・・

関連記事 【 Wako's チェーンルブ エクストリームリキッドを使う 仕上げ 】

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