facebookのコピペでの手抜きにて失礼致します。
本日、下北沢440へ中川敬のソロに足を運ぶ。
久しぶりだが、ゲストがニューエスト・モデル時代からの盟友・奥野真哉と聞いて俄然来る気になったのでした。
縦乗りのバンド・サウンドの本体ソウルフラワー・ユニオン(SFU)は爺さんにはもはやキツイ。
SFUのオリジナル・メンバーも気がつけば中川と奧野の二人になってしまったね。
最近はSFUも中川ソロも新作はフォローしていないが、古い曲やカバーも演ってくれるはず。どうやらこの日はSold Outらしい
18:05にポーグスの曲(シェイン追悼か)を出囃子に中川登場。アコギを手に"バルカンルートの星屑"そして"戦火のかなた"から始める。
こういった争いの続く時代には彼の歌が現実味を帯びるのが何とも残念です
。
そして能登の震災の話をする。阪神淡路、東日本とその度に震災地を慰問した彼らだが、今回はどうやら行けない様だ。
「もう、送るわ」と伊丹英子からは連絡が来たらしい。
"栄光は少年を知らない"、キンクスの日本語カバー"Waterloo Sunset"などを歌って行く。
ここでゲストの奧野の登場。彼の鍵盤でSFUの"団地のエコー"などを演って1部は45分で早々に終了。
結局、奥野は以降は出ずっぱりとなったのでした
。
15分の休憩後はポーグスの"A Pair Of Brown Eyes"の日本語カバーから始める。奥野はアコーディオンを弾く。
「アイルランドのクリスティー・ムーアやドーナル・ラニーなんかの大御所もシェイン・マガウアンを素晴らしい詩人と認めていたんだ」
と中川は力説する。改めて合掌
そしてここから阪神淡路の震災を思い出してモノノケサミット風に進む。奥野のアコーディオンも大活躍。
「来年で早いもので阪神淡路30年。いつも1/17の頃に神戸へ行くんだけど、27年目かな帰りの車で曲が降りて来たんだ。
それで昨年のソロアルバムに入れたんだ」と"生きる"を歌う。
そして"満月の夕"、"アリラン"、"カチューシャの歌"などを演り、北陸へエールとして北陸メドレー"こきりこ節〜砂山〜能登半島"と演って2部も45分。
神戸へ慰問を行く事によってSFUは変わった。
世代・人種を超えて弱者に寄り添う曲を演る様になっていった。そしてワタシの視界にも大きく入ってくる事になったのでした。
再度の15分の休暇後は"夜に感謝を"から再開。ここでの奥野のアコーディオン演奏は素晴らしかった
"いのちの落書きで壁を包囲しよう"、"石畳の下には砂浜がある"などのソロ新譜から続く。
ソロの時の中川は饒舌だが、この日は奥野がいる事でいつも以上に楽しそうに感じられた。
本編ラストは"聞け万国の労働者"。そしてアンコールで"ホライズン・マーチ"、"地下鉄道の少年"。
後者は南の黒人を北のカナダへ逃すルートを題材にした曲。
ボーダレスの世の中となっても、争いの中では国境は今も大きな壁だと気づかせてくれる。
そして最後にカーティス・メイフィールドの"People Get Ready"の日本語カバーを演ってこの日を終えた。3部も45分。
中川と奧野のデュオは初めてらしいが、完璧な夜。他にも曲は演っているが失念。終始二人の眼差しが暖かかった事を覚えておきます