愛聴している『NHKラジオ深夜便』のワールドネットワークによると
エジプトは3月1日からラマダン期間に入っていると、面白い報告が聴けました。
小中学校へ通っているイスラム教徒の子供たちは、昼食時間にも飲食が出来ず
非イスラムの生徒が食事中は、図書館などで過ごしているとか
空腹でボンヤリ居眠りする生徒も多いとか‥。
2005年10月にモロッコを旅行した時も、丁度ラマダンの季節でした。
私たちツアー客が楽しく食事をしている間
敬虔なムスリムのガイドやドライバーは、別室でコーラン書を読んでいました。
日が暮れてモスクからコーランが聞こえると夕食を摂り
夜明け前に朝食を済ませて、日中は飲まず食わずの断食生活が約30日も続くのだそう。
またラマダン中は観光イベントも控えめで
ベリーダンサーの動きは粛々と静かな上、華美な衣装も露出度やや低め‥
エジプト・レポートから甦った、イスラム異文化体験の旅でした。
モロッコやトルコの、比較的アバウトなムスリムに比較すると
イランはかなり真面目にアッラーの教えを守っていたような‥.
テヘランの街を歩いていた時、ヘジャブ姿のシニア女性に頭を指さされ
「オープン (頭髪が見えていますよ)」と、注意されたのも
今は楽しい思い出です。
ラマダンを成し遂げた人々に、また特に小さいお子さんたちにどんなコメントをされるのか、また当たり前の事と話されるとは思いますが
無宗教なるものにとっては、その辺りをきいてみたいものですが・・・・
以前のモロッコ旅行で男性ガイドに聞いた話によると、イスラムの教えは絶対のようで
ラマダンとは「自分の精神を鍛える」「喜捨(喜んで分け与える)を実践する」など一種の修行期間だそうです。
そして信仰心は人間を正しい道へ導いてくれると、かつての日本人を想い出させるような精神論を語っていました。
世界には数多の宗教があり、昔からそれに基づく争いも絶えず繰り返されており‥。
恐らく今後も解決しない問題でしょうね。
現代ニッポンの『神さん構うな、仏ほっとけ』がBESTなのかも‥ねぇ