kimitsuku独り言

日々の暮らしから感じたあれこれを
ひとりブツブツ独り言

母を訪ねて日高路へ

2019年05月04日 | 日記
       
 連休の一日、故郷の母を訪ねて日高路へ。何処も桜が満開で、新緑と濃淡ピンクのコントラストが見事でした。
微かな風に揺れる桜花を愛で、緑の牧場で草を食むサラブレットの親子に心なごませながら、いつもよりは渋滞している日高路を3時間走って故郷に着きました。2月に101歳を迎えた母は顔色も良く元気そう…。 記憶力は衰えたけれど日々を機嫌良く暮らしていることが、娘としては何よりも有難いことです。 ちょっと早い「母の日プレゼント」を渡し
思い出話などするうち少しずつ甦る記憶もあり、持参した好物の「かしわ餅」を食べながら楽しい時間を過ごしました。
 表情が乏しいのは目の前の私たちが誰か分からないからでしょう。認知症の人は不安感が強いので無理に思い出させようとせず、誰か知らないけれど優しくしてくれる人…と安心できれば良いのです。それでも時間が経つにつれ柔らかな表情になり、繋いだ手を離さず此方を凝視していました。101歳にもなると夫や子供にも先立たれ寂しくなりましたが、幸か不幸か何もかも忘却の彼方に消え去り、今この瞬間に生きているのでしょう。そんな母を愛おしく思いつつ暫く時を過ごしました。疲れが見え始めたので、「また来るネ、それまで元気でいてネ」と別れましたが、妙に真剣な顔で頷いていました。元気そうとはいえ100歳超の老いた母です、いつ突然の別れが来ないとも限りません。これからは今まで以上に故郷訪問を心掛けなくては…そんな想いで帰途に着いた不肖の娘でした。
コメント (2)
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