










NHK-BS『アジアハイウェイを行く』第3回は、「中央アジア・再生への道」と題して、ウズベキスタン・
カザフスタン・キルギスの3カ国を取材していた。120年の間ソビエト連邦に統治されていたが、突然
ソ連邦の崩壊により独立国となった3カ国の現在を映し出していた。ソ連に押し付けられた画一的な
生活を脱し、民族国家自立への道を歩む人々の逞しさ・明るさが印象に残った。
シルクロードが貫き、周囲をモンゴルやロシア・中国など強国に囲まれた地形から破壊と再生を繰り
返してきた中央アジアの国々。多様な民族と歴史と文化を持つ3カ国が独立後25年を経て、それぞれ
独自の発展を遂げつつある様子に、同じアジア民族として安堵する気持ちだった。
その昔、人・モノ・カネ・情報を運ぶシルクロードのオアシス国家だったウズベキスタンは、緩やかに
オアシス産業を復興させ、工業化も進んでいるよう。またカザフスタンは、豊かな地下資源に恵まれて
目覚ましい近代国家に変貌している。そしてキルギスは、21世紀シルクロードの要衝を目指して巨大
物流拠点となっていた。第1回「変貌する文明十字路~トルコ・グルジア・アゼルバイジャン」、第2回
「知られざるイスラム大国~イラン」、そして今回の中央アジア3カ国。32ヵ国を結ぶ総延長13万kmの
アジアハイウェイ、其処に生きる人々のバイタリティに人類の知力を見たように思う。























『アジアハイウェイを行く』、シーズンⅡは10月以降に放送予定とのこと、楽しみに待つとしましょう。