














この夏のロシア旅行を夢見て、鎌田慧(さとし)著『混沌と幻想の街サンクトペテルブルグ』を読んで
います。1996年当時の、ソ連邦の時代にはレニングラードと呼ばれていた現サンクトペテルブルグを
取材したドキュメンタリーもの。確か一度TV番組、『世界・我が心の旅』で観た記憶があるが、今イチ
判然とせず…、どうも此のところ我が記憶装置は危機的状況かも…



広大なロシアの北西部に位置するサンクトペテルブルグは、バルト海フィンランド湾に面したロシア
第二の都市で、1703年からピョートル大帝により、僅か20年ほどの期間で建設された街です。
北緯59度56分と、人口100万人を越える街としては世界最北(因みに札幌は43度05分)に当たります。
当時の強国スウェーデン勢力圏内だった荒れ地に、ヨーロッパへ開く「窓」として造られた街は、現在
モスクワが伝統的なスラブ・ロシア文化を代表しているのに対して、サンクトぺテルブルクはもう一つの
ロシア文化、即ちヨーロッパ・ロシア文化を代表しており、エルミタージュ美術館を初めとする旧い歴史
地区と関連する建造物群は、世界遺産となっています。また白夜が美しい短い夏と、厳しく長い冬は、
ドストエフスキーやプーシキンなどの




“北のベニス”と称される運河と歴史的な文化遺産の街サンクトペテルブルグ。益々ロシアへの夢幻を
誘う、『混沌と幻想の街サンクトペテルブルグ』でした。