サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

第百二十九話

2013年06月23日 | 夢脳
夕刻、私は繁華街から少し離れたホテルの入り口近くにいる。黒塗りの車がすっと近づいてきて、「おい」と声をかけられる。北野武が車から降りて、こちらに来る。「ちょっとやばいことになってしまって」と彼は言い、私に布で包んだ物体を渡す。ずっしりと重たい。拳銃のようだ。「アウトレイジの撮影ですか?」と私は間の抜けた問いを発する。いきなり、ホテルの入り口から、やくざ風の男が数人喚きながらこちらに突進してくる。武 . . . 本文を読む