サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

第十話

2009年03月22日 | 夢脳
大通りで人込みの中を歩いていると、海岸の方から、津波のような轟音がする。 その方角から赤いセルロードのような物体の四角い断片が、無数に押し寄せてくる。 空も真っ赤に染まっている。 その断片は、地上に蓄積し、人や車や建物をあっという間に埋めていく。 人々は、先を競うように、海とは反対側の斜面を駆け上がる。 足元から物体が迫ってきて、力尽きた人たちは次々と呑みこまれていく。 ようやくのこと、私は、高台 . . . 本文を読む