5月24日に人工分割し、6月28日に分割後初めての内検を行ったニホンミツバチの1群が
何故か崩壊してしまいました。分割時に新女王蜂が誕生するであろうと期待していた1群で
した。28日の内検では幼虫は確実に居ましたが、今日内部を調べて見ると、蜂児蓋の掛か
った巣房(中では蜂児が死んでいました)はあるものの、生きたハチは一匹もおらず、巣箱
の底にはミツバチの死骸が積もっていました。
ちょっと生々しい写真ですが、巣箱の底にミツバチの死骸が積もっていました。この現象
はどのように理解すれば良いのでしょうか。月一度の巣箱の底の掃除でこれ程までに大
量の死骸は見たことがありません。せいぜい数匹程度でした。近くで農薬の被爆にでもあ
ったのでしょうか。しかし、同じ敷地内で飼育している分封捕獲群の1群は元気一杯に働い
ています。だったら、原因は農薬ではないのかも。但し、今回崩壊した際の人工分割したも
う1群(旧女王蜂のいる群)も巣門からのミツバチの出入りが少なくなってきています。結局、
人工分封自体が失敗だったということが原因だったのでしょうか。それにしても居るはずの
ミツバチが居なくなるとやはり寂しい気持ちになります。
このように蜜蓋の掛かった巣板が3枚ほどかりました。もったいないから遠心分離器に掛け
て採蜜をしました。貴重なニホンミツバチのハチミツを始めて収穫しました。でも何故かそれ
程嬉しくありません。ニホンミツバチはハチミツが採れるより元気なミツバチが居てくれてい
た方が嬉しいです。
これは昨年夏に鹿嶋市役所駐車場脇のヒマラヤスギの枝に営巣していた群の巣板2枚を
移植した巣枠です。 巣板は成長しましたが、2枚が完全にくっつくまでには至らなかった
ようです。旧女王蜂がいるはずのもう1群の無事を祈るばかりです。