目指せ!映画批評家

時たまネタバレしながら、メジャーな作品からマイナーな作品まで色んな映画を色んな視点で楽しむ力を育みます★

トランスフォーマー ダークサイドムーン ★★★★

2011-08-08 12:04:12 | ★★★★
トランスフォーマー ダークサイドムーン ★★★★

川崎IMAX 3Dで鑑賞。
満席でした。さすがに公開日の翌日だと混んでますよね。



(あらすじ)
1969年、アポロ11号による人類初の月面到達が達成された。だがその際、人類はそこで異星人のもの(後にトランスフォーマーであると判明)と思われる宇宙船の残骸を発見していた。人類はそれを極秘としたが、それは後に起こる悪のトランスフォーマー軍団ディセプティコンによる地球侵攻の足がかりとなるものを示すものであった。そして現代。トランスフォーマーの存在が公となって以来、善のトランスフォーマー、オートボットは民間人達との間に問題を抱えながらも人類との同盟を続けていたが、同盟が結ばれた際に締結した条約に反してアメリカ政府がその事実を秘匿していた事をオプティマスが知ったことをきっかけに事態は大きく動き出す。
(以上Wikipediaより)

トランスフォーマー ダークサイドムーンですが、かなり面白かったですよ。一作目と二作目はちゃんと直前にテレビでやってましたし、予習はバッチリでした。でもきちんと予習して行くとやっぱり一番気になったのはミーガン・フォックスの降板。あらすじにも大きく影響を与えてしまっており、前二作でのミカエラのキャラの描きこみが全く活かされない結果になってしまったのは本当に残念。メカに強くて勝気でグラマラスなヒロインってハリウッド映画のビッグバジェットムービーでは割合と珍しかったと思うんですけどね。この部分は本当に残念。映画からも大人の事情がぷんぷんと感じられて感情移入を阻害するレベルでした。



三作品目でも主人公サム・ウィトウィッキーを演じるのはシャイア・ラブーフ。


インディ・ジョーンズの息子役だったり、ウォールストリートではデキる金融マンだったりと、カッコいい役柄が多い彼ですが本シリーズでは本当に三枚目。ただ、ミカエラと別れてもやっぱり美人と付き合ってたりするあたりが本当にまあ…といったところ。サムというキャラにはオートボットとの心の交流やピンチでの行動力以外の取り柄が作劇上、あまりないので、ミカエラと別れて、カーリーと付き合ってたりするのも不自然だし、やっぱりミーガン降板は痛かったなあ、と思うわけです。ボンクラはそんな簡単に最初の女を忘れたりはしないの法則を破ってて悲しい。

シモンズは完全に善玉として活躍しますが、本当に相変わらずのクオリティを保ったギャグキャラで安心して見ていられます。


それにしても、彼とセクター7が結局、毎回かなり世界を救うためのトリガーになっているのは皮肉だなあ、と思うわけです。そして、彼が持ち去ったとはいえ、担当者が変わったからと言って第一級の国防に必要な知識などがまるで引き継がれてないところに欧米的組織の価値観が見え隠れするようです。組織が違うと言えばそれまでですが…
本当にまあ、こんなもんなんだろうな、と思うわけです。案外と大事な情報とかが引き継がれないなんてことはよくあるよなあ、と。

オートボットにしろティセプティコンにしても、今回も新メカも出てきたりするわけだけど、2に比べるとちょっと物足りないレベル。ショックウェーブは中々に強烈なキャラですが…。


前作でのジェットファイアみたいなキャラの登場も期待したかったですが…。あと、オートボット側にも2のような合体ロボットが登場して欲しかったなあ。あ、あと、シックスショットみたいなやつとか。まあ、中々にそんなの難しいですわな。ツインズが出なかったのも残念だなあ。オプティマスのトレーラーにはかなりアガりました。子供のとき、持ってたよ!とはいえ、今回のトレーラーは合体用の体ではなく、追加武装パックのようですが…。

それにしても、今回もてんこ盛りの騒がしいアクション映画なのですがここまでやられると本当に天晴れというやつですね。あまり3Dであることで度肝を抜かれるようなことはなかったので、別に2Dでも充分楽しいと思います。見所と言われていた降下シーンなんかはそこまで凄みを感じられなくて残念…。

冒頭のチェルノブイリのシーンはちょっときつかった。今、このテーマを取り上げるのか…とちょっと落ち込んだ。映画製作は震災よりも先に始まっていたのだから仕方のないことだとはいえ…日本映画なら間違いなく差し替えられるレベル。
それにしても、トランスフォーマーはトンデモ歴史観が好きな人には楽しい作品ですなあ。今回はアポロ計画がトランスフォーマーとの関連ある陰謀計画だったという話。なぜ、途中から米国は月を目指さなくなったのか、みたいな謎にこじつけて話が展開していくところとかはムーのような本が好きな人にはたまらないと思います。

ど派手なアクション映画大好きなマイケル・ベイにとってこのシリーズの監督は本当に天職といってもいいものだと思います。続編は…ちょっと無理かなあ…


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