Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

東京発-モスクワ行

2012-06-20 23:13:44 | Weblog
けっこう前から決まっていたことなのですけれども、ロシアの大学で勉強するための奨学金が下りることになりまして、今年の秋から一年程モスクワへ行くことになりました。

こう言うと、バイトの人は「いいな~」という反応で、ロシア関係者(?)からは「おめでとうございます」という祝言を頂戴するのですが、本心を吐露するならば、「不安」の一言に尽きます。不安というのは、主に語学力と生活力に対するものです。ふつう、不安と期待が織り混ざったような・・・などと言いますが、期待なんてほとんどありません。いやもちろん、語学がもっとできればいいなあという覚束ない期待はありますが、それには努力を要するわけで、自分にそれだけの努力ができるだろうか、ということが不安だったりするのです。

いざとなればやる人もいます。でも、これまでの経験上、ぼくはそういう人間ではないことが分かっています。追い詰められてもやらない。ついでに言えば、覚悟も定まらない。ぼやぼやふらふらしながらここまで歩いて来ました。いま急に「覚悟を決めろ」と迫られても、そうそうできるものでもありません。だから、このまま(生き方を)通しちゃおうかなあと思案中です。頑張って覚悟を決め努力するか、それとも目の前のことを愚痴をこぼしながらこなしてゆくか。前者の方がかっこいいんでしょうけれども、それってやっぱり難しいんですよね。

まあしかしあれだ、奨学金を受給するのだって選抜試験があったわけだし、ぼくも一応大学院の試験に合格しているわけだし、それなりに見込みがあるからいまここにいられるんだよな。きっと「やればできる子」なんだよ、きっときっと。いまは全然駄目だけどね。それともこんな現状で精一杯なんだろうか?

むかし『ジャンプ』の漫画に「才能のせいにするな」って台詞があって、当時「すげー台詞だな」と衝撃を受けて、それ以来、折りに触れて思い出すのですけれども、確かにもう才能のせいにする時代は終わりましたよ。それでも、「ひょっとしたら」って希望に未だにすがったりもしているんですけどね。自分はまだだ、まだこんなもんじゃないって暗示をかけて、努力してるのにまだまだ努力が足りないってことにして、頑張って、踏ん張って、呻吟してたら、見えてくる世界もあるかもしれないな。才能のせいにしない生き方は潔いけど、あるかなきかの才能にすがって努力し続けるって生き方も、それはそれで魅力的かもな。

だから、言っておく。おれはまだまだこんなもんじゃない。

(ごめんなさい、明日の夜には撤回するかもしれないけど。)