Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

シュートボール 2

2010-12-21 00:15:45 | 体育
 ゲームの進め方とルールは,次の通りである。

・1チーム6~7人。
・攻撃チームはローテーションで3人ずつ試合に出る。
 守備チームにボールを取られたときや,ラインからボールが出たときは,次のメンバーと交代する。
・攻めるチームはスタートラインから始める。
・ボールを持っている人は移動することができない。パスだけで攻める。
・シュートしてコーンを倒したら得点になる。
・サークル内には入れない。
・制限時間になったら,攻守交替する。

 攻守入り乱れ型ではなく,攻守交替型とした。
 最初から攻守が入り乱れると,動きが分かりにくくなる子が出てくる。攻めの場合と守りの場合で,状況に応じて動きを切り替えることが難しいのである。

 また,ボールを持った子が移動できないことにしたのは,大きなルールである。
 先日の「フレッシュセミナーin秋田」での間嶋祐樹氏の低学年のバスケットボール型ゲームや,以前「全国セミナー」で参観した村田斎氏の跳び箱を的にしたシュートゲームでは,ボールを持った子が何歩でも走ってよいことにしていた。
 そのルールによって,ダイナミックな動きのゲームができたとは思う。

 しかし,ボールを持った子が制限なく走ったら,学習指導要領で強調されている「ボールを持たないときの動き」を習得させることは難しいのではないかと考えた。

 パスをもらったりシュートをしたりするために,ボールを持っていない子はどこに動けばいいのか。
 ボール保持者と自分との間に守備者がいない場所に移動するのである。
 その動きを考えさせ,身に付けさせなければならない。

 ボール保持者が制限なくどんどん走ったのでは,ボールを持っていない子はどこに動いたらいいのか,全く見通しが持てないのではないだろうか。

 また,守備側の動きの特性をつかませるのにも弊害がある。
 守備者はボール保持者とパスをもらおうとしている子の間に入る必要があるが,そういった動きを習得させることも難しくなってくる。

 偶発的な動きに期待して,ゲームを進めることになってしまう。