一身二生 「65年の人生と、これからの20年の人生をべつの形で生きてみたい。」

「一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」

英国 イラク調査委員会報告

2017年10月15日 | 社会

 7月6日、英国でイラク戦争を総括的に検証する「イラク調査委員会」(ジョン・チルコット委員長の名前から、通称「チルコット委員会」)が報告書を発表する。260万語で書かれた、膨大な書類となる見込みだ。開戦当時首相だったトニー・ブレア氏がイラクへの侵攻の決断をどこまで批判されることになるのかが注目される。英国民にとって忘れられない痛みと怒りを想起させるイラク戦争の全貌を明らかにする試みとなる。


公共哲学

2017年10月14日 | 社会

 

第1期シリーズ(全10巻)

第2期シリーズ(全5巻)

第3期シリーズ(全5巻)

公共哲学 (全10巻)第1期シリーズのご案内

第1巻 公と私の思想史(佐々木毅、福田歓一ほか)
第2巻 公と私の社会科学((福田歓一、今田高俊ほか)
第3巻 日本における公と私(黒住真、水林彪ほか)
第4巻 欧米における公と私(小林正弥、田中秀夫ほか)
第5巻 国家と人間と公共性(佐々木毅、坂本多加雄ほか)
第6巻 経済からみた公私問題(鈴村興太郎、猪木武徳ほか)
第7巻 中間集団が開く公共性(今田高俊、長谷川公一ほか)
第8巻 科学技術と公共性(佐藤文隆、柴田治呂ほか)
第9巻 地球環境と公共性(宇井純、石弘之ほか)
第10巻 21世紀公共哲学の地平(山脇直司、黒住真ほか)

公共哲学 (全5巻)第2期シリーズのご案

第11巻 自治から考える公共性(編者:西尾勝、小林正弥)
第12巻 法律から考える公共性(編者:長谷部恭男、金泰昌)
第13巻 都市から考える公共性(編者:今田高俊、金泰昌)
第14巻 リーダーシップから考える公共性(編者:小林良彰、金泰昌)
第15巻 文化と芸能から考える公共性(編者:宮本久雄、金泰昌)

公共哲学 (全5巻)第3期シリーズのご案内

第16巻 宗教から考える公共性(編者:稲垣久和、金泰昌)
第17巻 知識人から考える公共性(平石直昭、金泰昌)
第18巻 組織・経営から考える公共性(山脇直司、金泰昌)
第19巻 健康・医療から考える公共性(市野川容孝、金泰昌)
第20巻 世代間関係から考える公共性(鈴村興太郎、宇佐美誠、金泰昌


丸山眞男の憂鬱

2017年10月13日 | 社会

戦後日本を代表する知識人として知られる丸山眞男(1914-96年)。政治学の第一人者として「丸山政治学」と呼ばれる仕事を残し、多くの弟子と信奉者を生み出した丸山の主著は、しかし今日に至るまで真に読まれてはいない。 
この紛れもない事実と向き合ってきた著者が、ついに丸山論を書き上げた。 
ここで取り上げられる丸山の主著とは、『日本政治思想史研究』(1952年)である。大学院生の頃に小室直樹博士の自主ゼミナールでこの書を読んだ著者は、改めてこの書を取り上げるに際し、同じゼミナールで読んだ山本七平(1921-91年)の『現人神の創作者たち』(1983年)を併行して読む必要性に気づいた。この山本の著書で焦点をあてられているのは、山崎闇斎(1619-82年)とその学派であり、まさに闇斎と闇斎学派こそが丸山にとっての蹉跌となったことを著者は明確に認識する。 
本書は、不可欠の準備作業として『日本政治思想史研究』を精読し、そこで取り上げられたものと取り上げられなかったものを綿密に腑分けすることから始められる。そこでは本格的に論じられずに終わった対象を、丸山は30年近くのちになって取り上げている。その長大な論文「闇斎学と闇斎学派」(1980年)を精読したあと、山本の『現人神の創作者たち』と対照させること。本書が実行しているのは実にシンプルな作業であるが、驚くべきことに、そのシンプルな作業がこれまでなされてこなかったことは厳然たる事実である。 
闇斎学派に特徴的な正統な権威に対する絶対的な忠誠は、日本の近代化にとって不可欠なエートスとして機能した。その一方で、丸山を一躍スターにした論文「超国家主義の論理と心理」(1946年)で批判した、超越的な天皇への忠誠に駆動された「超国家主義」の淵源に闇斎学派があることもまた否定できない。このジレンマに気づいたあと、丸山と山本はいかなる道を選び、歩んだのか。後年の丸山に著者が見て取る「憂鬱」をもたらした真の理由とは何だったのか。 
本書は、日本の近代化を考える上で避けて通れない主題に正面から取り組んだ画期の書にほかならない。


神奈川憲法アカデミア

2017年10月12日 | 社会

改憲問題、戦争を情報としてしか知らない人たちがマジョリティになったことを背景に登場。人口減社会になり、下り坂を降りはじめたこの国の在り方をめぐって、強い国の復活を主張する者と、小さく楽しく生きようとする者とが分岐している。老化と衰退は想像以上に速い。省エネで金銭を脱した「さえた生き方」をする人達が少ないながら増えている。少数派から多数派に戻る者はいない。

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神奈川憲法アカデミア・シンポジウム
『岐路に立つ日本
-改憲・TPP・脱原発を考える-』

改憲、TPP、脱原発、労働規制緩和、これらの問題は一体の問題であり、戦後日本社会は岐路に立たされている。
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日時 2013年7月5日(金) 18:00開場・18:30開始
会場 かながわ県民センター 403号室
   http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f5681/

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[プログラム]
基調講演
「岐路に立つ日本-改憲・TPP・脱原発」  
 高橋源一郎(作家、明治学院大学教授)

シンポジウム
「立憲主義と96条改正問題」
 常岡せつ子(フェリス女学院大学教授、憲法学)
「私たちの選択ー憲法学の立場からー」
 永山茂樹(東海大学法科大学院教授、憲法学) 
「日米同盟強化論や国益論を乗り越え、TPPを多国籍企業vs国民の主戦場に」
 田代洋一(横浜国大名誉教授・大妻女子大学教授、農業政策・TPP論)
「脱原発に向けて」
 池内 了(総合研究大学院大学教授、宇宙物理学・科学技術論)
「生存権が保証されぬ現実の前で憲法は無力となるー若者の窮迫をどうとらえるか」
 中西新太郎(横浜市立大学教授、社会哲学・青少年論)
司 会
  阿部浩己(神奈川大学教授、国際人権論)
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問い合わせ先(神奈川憲法アカデミア*)
 久保新一(関東学院大学名誉教授 UGN14301★nifty.com(★→@)
 山根徹也(横浜市立大学准教授) yamane★yokohama-cu.ac.jp(★→@)
*神奈川憲法アカデミアは、県内大学人有志で結成し、改憲問題を批判的に考える催しを企画している集団です。
 http://www.geocities.jp/kngw_dgkjn/academia_top.htm

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撮影・編集:横浜市民放送局
http://yokohama-tv.com
神奈川憲法アカデミア(1)高橋源一郎
Uploaded on YouTube by informationdezine


丸山眞男セレクション

2017年10月11日 | 社会

政治学と日本政治理想史の分野に立ち、戦後日本の思想をリードした丸山眞男。代表的な論考を集め、その思考の特徴と振幅を一望のもとにおさめる。いま、丸山眞男を読みなおすとは何か?その思考から受け継ぐべきものとは何か?編者による懇切な解説とともに、丸山の巨大な仕事に踏み入る最良の入口。


杉田敦

2017年10月10日 | 社会

政治への不信感が高まる今こそ、政治をどうとらえ、いかにそれとかかわるかが問われている。決定・代表・討議・権力・自由・社会・限界・距離という八つのテーマにそくして、政治という営みの困難と可能性とを根本から考えていく。私たちの常識的な見方や考え方を揺さぶり、政治への向き合い方を問う全八章。

杉田/敦
1959年生まれ。東京大学法学部卒業。現在、法政大学法学部教授。専攻は政治理論


コーヒー☕️チェーン店

2017年10月09日 | 社会

僕の好きなコーヒーチェーン店ベスト5

gooのランキング編集部が、2015年3月11日~4月10日の一ヶ月間に調査した「好きなコーヒーチェーンランキング」のアンケート結果の集計によると、

第1位 スターバックス
第2位 ドトール
第3位 コメダ珈琲店
第4位 タリーズ
第5位 サンマルクカフェ
第6位 上島珈琲店
第7位 星乃珈琲店
第8位 ルノアール
第9位 ベローチェ
第10位 エクセルシールカフェ

という順になったそうです。


文化人類学

2017年10月08日 | 社会

 

人類学は一般に、人類の進化生物学的側面を研究する自然人類学と、人類の社会的・文化的側面を研究する文化人類学 (Cultural Anthropology) あるいは社会人類学 (Social Anthropology) に大別される。文化人類学の名称はアメリカにおいて用いられ、イギリスおよび多くのヨーロッパ諸国では「社会人類学」の名称が用いられてきた。他のヨーロッパ諸国や日本においては民族学英語圏での Ethnologyドイツ語圏での Ethnologie)の名称も用いられている(民族学を一分野とする場合も多い)。民俗学Folklore)もまた隣接分野として共通の研究テーマを共有することが多い。

自然人類学は、人類を進化の過程によって形作られてきた生物学的側面から捉える。それに対して、文化人類学は自然の対義としての文化から人類を研究しようとする学問分野である。文化とは、進化の過程を経て形成された遺伝的な形質のことではなく、人類が後天的に学習した行動パターンや言語、人工物の総体を指している。したがって文化人類学の隣接科学には言語学考古学があり、アメリカの学部ではこれらの学問に加えて自然人類学をあわせて総合的に教育されている。

より狭い意味で文化人類学は民族社会間の文化や社会構造の比較研究としても理解されている。社会人類学や民族学という名称は文化人類学という用語とほぼ同義である。ブロニスワフ・マリノフスキによる1914年のパプア調査以後、この分野では数ヶ月から数年に渡って研究対象となる社会に滞在し、その集団の構成員の一員として生活する参与観察の手法を用いることが一般的となった。


六ヶ所村

2017年10月06日 | 社会

六ヶ所村は、青森県の下北半島太平洋岸に位置する村である。 原子燃料サイクル施設などの原子力施設の他、国家石油備蓄基地や、やませを利用した風力発電基地等、エネルギー関連施設が集中している。ITERの建設候補地として誘致を推進していたが、カダラッシュに建設されることが決定した。 

原発再稼動問題で世論は沸騰している。もちろん、福島の事故はなんら収束していない。 
だがその影で、なぜかあまり語られない「原発をめぐる最大の問題」がある。 
それが、青森県六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場である。 
「原発が1年で放出する放射能を、1日で放出する」 といわれる再処理工場だが、原子力行政側は、この秋にも運転を始めようと目論んでいる。 

本書は、3名の識者が「六ヶ所の危険性」を様々な角度から具体的に指摘する。 

・欧州の再処理施設周辺では、すでに深刻な汚染が実証されている。 
・日本はその欧州に劣る原子力技術後進国であり、再処理施設を制御する能力はない。 
・施設そのものが、フランスやドイツの技術を継ぎ接ぎした「無節操」なものである。 
・単に「コストがかかる」という理由で、捕捉すべき放射性物質をそのまま放出しようとしている。 
そのため、稼動するだけで全地球規模に汚染を拡散させることになる。 
・施設の下には、明らかに「活断層」が存在している。 
・ひとたび大事故が起これば、その影響は九州まで含めた日本全域に及ぶ。福島事故の比ではない。 

原発関連書は数多く出版されているが、「再処理工場」に特化した新書は初。 
原発問題・核問題のキーポイントはここにあることを示す、警告の一冊である。 



オリジンから考える

2017年10月05日 | 社会

ベトナム戦争反対の市民運動(ベ平連)をリードし、護憲平和運動(九条の会)の中心として活躍してきた二人の行動的知識人が、民主主義や社会のあり方について本格的に論じあおうとした対話の計画は、作家の死で実現しないまま終わった。本書は、作家小田実が生きていたらという想定の下、哲学者鶴見俊輔が試みた小田実との架空の対話を軸に、時代に屹立する二人の思想家の思想のエッセンスを凝縮した形で収める。絶筆となった作家の未発表の遺作や生前最後の講演の記録、また哲学者の単行本未収録の諸論考で構成する刺激的考察。

鶴見/俊輔 
1922年生まれ。哲学者。ハーヴァード大学卒業。『戦時期日本の精神史―1931~1945年』で大佛次郎賞受賞 

小田/実 
1932年生まれ。2007年死去。作家。東京大学大学院在学中にハーヴァード大学留学。世界各地を旅して綴った『何でも見てやろう』がベストセラーに。


地政学

2017年10月03日 | 社会

地政学(ちせいがく、Geopolitics:ジオポリティクス、Geopolitik:ゲオポリティク、Géopolitique:ジェオポリティク)は、地理的な環境が国家に与える政治的、軍事的、経済的な影響を、巨視的な視点で研究するものである。イギリスドイツアメリカ合衆国などで国家戦略に科学的根拠と正当性を与えることを目的として発達した。「地政学的」のように言葉として政治談議の中で聞かれることがある。

歴史学政治学地理学経済学軍事学文化学文明宗教学哲学などの様々な見地から研究を行う為、広範にわたる知識が不可欠となる。また、政治地理学とも関係がある。


権力の病理

2017年10月02日 | 社会

世界の最貧困層と超富裕層のグロテスクな格差が最も深刻なのは医療の分野だ。安価な薬が手に入らず失われる膨大な命がある一方、医療技術の最先端は日々更新される。さらに医療「倫理」学の主な関心は、そのような高度医療の是非の問題であって、多くのアフリカの子どもが、下痢性疾患によって5歳以前に死亡することではない。

ポール・ファーマーは30年以上にわたって貧困国で無償医療活動を行ってきた医師であり人類学者である。その活動は世界保健機関(WHO)のエイズ治療計画のベースにもなった。本書でファーマーは、偉大な豊かさの時代においても最も基本的な権利(生きるための権利)が無残に蹂躙されていることを、多くの例証によって示している。権利侵害は「権力の病理」の現れであり、それに苦しむ者と免れる者を決める社会的条件と密接に結びついている。しかし社会的条件が差別的に及ぼす悲惨な影響には人為が働いている以上、これは人間社会につきものの悲劇としてではなく、現代の諸学が取り組むべき最も緊急な問題として認識されるべきである――それがファーマーの主張であり、実践してきたことでもある。
真の解決策は、貧困や格差問題の本質と、苦しみへの深い理解の上にこそ成り立つ。本書はそのためのバイブルとなるだろう。


タックスヘイブンの闇

2017年10月01日 | 社会

世界中で行われている金融取引の半分はケイマン島やバージン島などのタックスヘイブン(租税回避地)を経由している。世界三大バナナ会社からマードック率いるニューズコーポレーションまで、タックスヘイブンを利用しない大企業などなく、そこを経由した資金が様々な政治腐敗を生み出し、途上国の貧困をますます悲惨なものにしている。世界金融の中心地に君臨するニュヨークのウォール街やロンドンのシティ、また近年著しい発展を遂げているドバイ、上海、香港などの振興金融都市は、いたるところに存在するタックスヘイブンをどのように利用し、世界から巨万の富を「盗み取って」いるのか? 『フィナンシャル・タイムス』紙、『エコノミスト』誌などの名門メディアで活躍する国際ジャーナリストが、タックスヘイブンの闇に迫る渾身のノンフィクション。 
〈目次〉 
プロローグ 表玄関から出て行って横手の窓から戻って来た植民地主義 
第1章 どこでもない場所へようこそ・オフショア入門 
第2章 法律的には海外居住者・ヴェスティ兄弟への課税 
第3章 中立という儲かる盾・ヨーロッパ最古の守秘法域、スイス 
第4章 オフショアと正反対のもの・ジョン・メイナード・ケインズと金融資本に対する戦い 
第5章 ユーロダラーというビッガーバン・ユーロダラー市場、銀行、および大脱出 
第6章 クモの巣の構築・イギリスはどのように新しい海外帝国を築いたのか 
第7章 アメリカの陥落・オフショア・ビジネスに対する姿勢を危惧から積極的参加に切り替えた変えたアメリカ 
第8章 途上国からの莫大な資金流出・タックスヘイブンは貧しい国々をどのように痛めつけるか 
第9章 オフショアの漸進的拡大・危機のルーツ 
第10章 抵抗運動・オフショアのイデオロギーの戦士との戦い