稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

木曜会定例稽古(2020年2月13日)

2020年02月14日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
木曜会は「誠先生の剣道教室」の本部道場。
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
誠先生と言っても私のことでは無いので念のため。
20時から21時20分頃まで。今年6回目。参加人数20人ほど。
先週と違って暖かい。いや先週が寒すぎた。


(19時~20時は四条畷剣友会の子供たちの稽古)


(同じく)


(誠先生による指導)

稽古は、面を着けずに素振りのあと、
切返し、面打ち各種、仕掛け技基本各種、
出頭面、返し胴、同時打ち相面、面に対する応じ技(余し技は無し)の稽古。
切返しで終了。

---最初のお話---
打つべき機会は右足の使い方で決まる。
普通に右足出しても相手が無反応の場合はもう一つ出してみる。
鎬と足の使い方で剣道が変わる。

素振りでは左のヒカガミが曲がらないように意識すること。

---面打ちでのお話---
せっかく足を出したのに、そこから手だけが先に出てしまっては駄目。
さらに足を出しながらが大切。ほんの少しだけでも「足を出しながら・・」で大きく違う。

触刃、交刃から鎬を擦りながら打つが、手だけでいくと相手の竹刀を超えてしまう。
足を出しながら竹刀を上げると相手の鎬と接しながら打てる。(竹刀は超えない)
鎬が離れると相手を割れない。鎬を意識しつつ足から出ると相手を割ることが出来る。

基本打ちでも残心を忘れないこと。
肩と肩が交わったところで右足を軸に(1回で)くるりと反転し引き残心をする。

1つ2つ(場合によっては3つ)足を出す場合でも元の構えに戻れるように。
小手の場合も1つ2つ足を出す。相手の身幅分、横鎬で押さながら。
小手面を「速く打とう打とう」とすると技前の「鎬の使い方」がおろそかになってしまう。
技前がしっかり出来ていないとどんな技も打てない。

---仕掛け技---
面を打とうとして防がれるから面、面を打とうとして防がれるから小手は、
最初から面や小手を狙っていては駄目で、あくまで「面を打とうとする気勢」ところが大事。
体(たい)の移動と気攻めが連動していることが大切。

---出頭面---
右足を出すのだが、どこで右足を出すのか?
遠い間合いで右足を出すのか近い間合いなのか、それは相手の「打ち気」を感じるところ。
自分が先に打てる状態を完成させて相手(目や肩、腕、拳などの変化)を観察して起こりを捉える。

誘いの出頭面。ふっと空ける、釣って誘う、拳を攻めるなど、打てる状態から誘って打つ。

---面返し胴---
固く入らない。柔らかくス~とゆっくり入る。
打ったあと抜こうとしないこと。脾腹を打ったら力を抜く。

---面に対する応じ技---
うまく打てない人は打った後の間合いの取り方が下手。

---最後の礼にて---
ここで基本がうまく出來ても、実際の稽古で出来ないのは構えが決まるのが遅いから。
構えが決まらないと相手が先に出てきたら崩れて打ってしまうのである。
いつでも相手より先に構えが決まる(いつでも打てる正しい構えになる)ように。
まず遠間でしっかり構え気を充実させること。その身構え気構えのまま触刃交刃と入る。
ここだと思ったら右足出して思い切って打つ。しっかり距離を開けて残心を取る。




【感想・反省点】

若手と組んだので同時の相面は打たれてばかりだった。
どうも私の面は鈍足過ぎる。足が出ていないし手のスナップが効いていない。
状態は自分でわかっているので意識して改善したい。爺さんだけど。

稽古で苦手なのはまさしく年齢の高いベテランの六段七段。
剣先を合わせない。そして引っかけようとしている。打っていくと下がるか防ぐ。
相手から仕掛けてくることは少なく「何とかうまく返してやろう」的な剣風である。

しかし迷わず木曜会の剣風を実践しよう、と思う。
「打たれても良し」でやっていくことしか上達の道は無い。
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長正館剣道定例稽古(2020年2月12日)

2020年02月13日 | 剣道・剣術
大阪市東住吉区の矢田中学校の体育館で毎週水曜日19時半から。
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【長正館練習生募集中】
初心者、元経験者、有段者を問わず募集中。
レベルに応じて個別指導を行います。
詳しくは長正館ホームページまで。
http://doujyou.net/choseikan/
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それほど寒くは無い。動くと汗ばむ。
本日の参加は少なく8名、うち中学生2名、小学生1名。
いつもより少し早めに終了した。


























【感想・反省点】

本日、K芦五段の代理で井上館長の送り迎え。
背の高いデリカスターワゴンではなく低めのアトレー7で行く。
それでもK芦五段のフリードよりは乗りにくそうだった。ま、仕方が無いが。

号令をかけるF六段もK芦五段も休みなので久々に準備運動から号令をかけた。
基本は、ごく当たり前の基本。本当は変えたいのだが勝手に変えるわけにもいかない。

人数が少ないので井上館長とH井七段に稽古をお願い出来た。
稽古の内容は崩れっぱなしだったが汗をいっぱい出したので気分は爽快である。
「打たれても良いから崩れない剣道をする」は本当に難しい。
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犬に噛まれ、血だらけの右手を隠していた思い出

2020年02月12日 | つれづれ
仕事をしながらテレフォン人生相談などをよく聞いている。
いろんな相談の中に人生の表裏、本音、生い立ちなどが見え隠れする。

ある時、一人の相談者が「小さい頃に怪我をしても親に隠していた」という話をした。
するとパーソナリティの加藤諦三は「たいへんつらい思いをしてきたんですね」と言った。

怪我をしたことを親に言えないのは大変なことなんだと驚いた。
実は私も怪我をしても親に言えず隠した記憶がある。

台風21号(2018年9月4日)
https://blog.goo.ne.jp/kendokun/d/20180904/

上の記事にも書いたが、昭和36年9月16日、6才の時に奈良の自宅が台風で飛ばされ、
家の修理が終わるまで半年ほど大阪の小坂(旧布施市小坂)というところに仮住まいしていた。
近鉄奈良線小坂駅前の近鉄マンションの2階。さほど広くも無い部屋だった記憶がある。
通園の関係で幼稚園の年長組に行かなかったので私は一人で留守番をすることが多かった。

仮住まいで、引っ込み思案の私は友達も出来ず、
中庭の砂場で同い年ぐらいの子供たちが遊ぶのを横でぼんやり見ていたり、
家の中で自動車のおもちゃ(と言っても銀行がくれたビニールの貯金箱)で遊んだり、
ともかく時間の過ぎるのがとても長く感じた毎日だった。
テレビはあったが、朝と夕方からしか放映していない時代だった。

2階の窓からは隣の空き地が広がり、そこには犬小屋と繋がれた犬が一匹いた。
白い犬だと記憶しているから当時人気のあったスピッツかスピッツの雑種だったと思う。

生まれた頃から家には雑種のトスという犬がいて、
その犬のごはんを手づかみで食っていたと聞かされたほど犬は身近で親しい存在だった。

その白い犬はビルの1階の散髪屋の犬で、
私は何とかこの犬とお近づきになりたいと毎日のように近くまで行った。
犬は吠えたりうなったりするわけでもなく、尻尾を振るわけでもなく、いつも無表情で無反応だ。

ある日、その犬がいつもかじっている骨が、犬の届かない位置に転がっていた。
私はその犬がその骨をかじるのが大好きなのを知っていたので、
近くにあった棒きれで、その骨を犬のそばに転がしてやった。

どうしたものか、突然、犬は私の右手に噛みついた。
おそらく、犬の鎖は私が思っていたよりも長く伸びたのだ。

私は血だらけの右手を隠し、自宅まで帰った。
帰ったが、6才の子供にはどうして良いのかわからない。
痛みをこらえて家族が帰ってくるまでじっとしていた。
泣きはしなかった。悪いことをしたんだという気持ちでいっぱいだった。

母親と兄たちが帰ってきたが私は何も言えずじっとしていた。
夕食の時間になりテーブルについたが右手は出せない。
噛まれてから時間がたった右手は血が固まりガビガビになっていた。

食べ始めない私に「どうしたんや?」と母親が聞き、しぶしぶ右手を出したら大騒ぎ。
「散髪屋の犬に噛まれた」と言ったら食事どころでは無くなった。

すぐに父親と母親に連れられ、線路を渡った南側の病院まで連れられ消毒と包帯と注射。
注射を嫌がったら父親に「帰りにおもちゃ買うたるさかい我慢し」と言われた。
両親に連れられ踏切が開くのを待つ情景が何故か今でも目に焼き付いている。


(借り物の画像、こんな感じの戦車だった)

同じビル内にあったおもちゃ屋でブリキの戦車を買ってもらった。
怪我のことなど忘れ、欲しかった戦車を買ってもらったのが嬉しくてたまらなかった。
家に帰ると兄たちが「なんでそんなんでおもちゃ買うてもらえるんや」と怒っていたのを憶えている。

怪我をしてどうして誰にも言えなかったのだろう。
今にして思えば不思議なことだが、怪我をしても誰にも言えない心理状態だったのだろう。
物心ついた頃から兄弟に馬鹿にされてきた記憶がある。
弱みを見せることだけは嫌だ。そういう心理状態で育ってきたのだろうと思うのだ。
ラジオで加藤諦三が「たいへんつらい思いをしてきたんですね」と言ったのが何となくわかる気がする。

とんでもない失敗をしてしまった。
叱られる、笑われる、馬鹿にされる。
出来るなら誰にも知られずに時間が過ぎて欲しい。

泣きもしないで、痛みを我慢して、血だらけの手を隠していた6才の私。
テレフォン人生相談を聞いていて、6才のちょっとした事件を思い出してしまった。


(河内小阪駅北口にあるビル、正面1階に散髪屋の3色サインポールが見える)

河内小坂駅前をグーグルマップで見てみたら今でも同じ場所に散髪屋があるのがわかった。
このビルの2階に住んでいた半年間だった。たった半年だが私にとって思い出深い場所である。
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なんば養正会(2020年2月10日)

2020年02月11日 | 剣道・剣術


大阪、難波の大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)。
なんば養正会。大人の稽古は19時~20時15分(夜間の場合)まで。
http://doujyou.net/youseikai/

遅れて行ったので稽古時間は短め。
しかし連続10名ぐらいと稽古が出来た。
大脇先生と残業稽古もしたかったが役員会ミーティングのため出来ず。
役員会と総会の件、防具置き場の件、大掃除の件、連絡網の件、
川上村合宿の件、その他諸々、短いが有意義なミーティングだ。
で、私は養正会の役員連絡網のライン管理をすることになった。








(名越先生も養正会の大先輩である)


(稽古終了、六段指導陣)


(名越先生と大脇先生)


(正面)


【感想・反省点】

行って良かった。役員会で話せて良かった。
いろいろなモヤモヤがすっきり解消した。
コミュニケーションは大事だと改めて感じた次第。
養正会は大阪に戻って最初にお世話になり20数年にもなる。
まだ私のパソコンがwindows3.1の時に独学で養正会のホームページを立ち上げた。
今は月に一度ぐらいしか稽古に来れないがあらゆる意味で努力したい。

ーーーーーーーーー

稽古は指導稽古のみ。
指導と行っても手を抜かずに面に打ち込む。
出小手、返し胴、相面、引き技などの稽古台にしてもらえば良い。
相手の技量より僅かに上の気持ちになって稽古した。

それにしてもこれだけ数がいるのに稽古をした事が無い者も多い。
初心者が恐れ多くて懸かってこれないのは仕方が無いが、
五段や六段が積極的に上に懸からないのはどういうことだろう?

私の場合、苦手な相手でも、年に数回は稽古して定期的に腕試しをしたものだ。
相手がよほどの悪剣難剣で無い限り、選り好みをしていては上達は出来ない。

それとも私が悪剣難剣と思われているのか・・・さて?

(余談・・・相手が悪剣難剣でも目的が明確であれば稽古になります)
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ダイキン工業有心館合同稽古会(2020年2月9日)

2020年02月10日 | 剣道・剣術
摂津市剣道協会主催ダイキン工業有心館合同稽古会
基本的に毎月第2日曜日に定期的に開催されている。
日時:3月8日、午前10:00〜12:00
場所:ダイキン工業淀川製作所内道場(駐車場有)










【感想・反省点】

八段3名(住野、田頭、岸本)、七段30名、六段以下20名の豪勢な稽古会。
元には立たなかったので稽古数は少ないが大変勉強になった。
住野先生からは出ようとする間際、鎬を上から乗られ面を打たれた。
田頭八段からは稽古後に「攻めが足りない」と指摘された。
確かに自分の剣道では相手を制するほどの圧力は無い。
構え、気迫ともに見直さねばならない。

---住野先生のお話---
人には4つのタイプがある。
1番目は自分で考え工夫し行動するタイプ、2番目は真似をして学び成長するタイプ、
3番目は人から言われて動くタイプ。4番目は人から言われても何もしないタイプ。

---田頭先生のお話---
奈良の上垣範士が西先生から聞いた話。
蹲踞から立って構えた時は剣先の間合いは10センチ。
そこから触刃、交刃、そこから打ち間にどのように入っていくかが剣道である。
八段審査でいきなり交刃の間に入ってくるような剣道は審査の対象にならない。
また、打ち間に入ってすぐに飛んでくるようなのもいけない。
交刃の間で相手の気持ちを読んで、真に攻め勝って打たなければいけない。
礼法での合気の件。審査では、礼から3歩、蹲踞して立ち上がって構えるところまで相手と合わせる。
そこから15秒から20秒、どう攻め合いをするかを審査員は見ている。

---岸本先生のお話---
下村先生は合わせようとするのを外すのが得意な先生だった・・という内容のお話。
礼法を合気にするだけでも勉強になるので意識してやって欲しい。
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生駒市武道館宝剣会(2020年2月8日)

2020年02月09日 | 剣道・剣術


生駒市武道館宝剣会の稽古。
七段3名、五段2名の参加。
切返し、基本打ち、地稽古、最後に打ち込みと切返し。
寒いので剣道形稽古は無し。












【感想・反省点】

O畑五段、H田七段、石丸師範、N村五段の順で稽古。
待ちにならないよう、自分から仕掛けることを意識した。
H田七段はスピードのある小手面を持っているので攻め足から面に乗ろうと努めた。
小手面の速い人に返し胴は打てない。相小手面では負けてしまう。
最後の1本では、面を狙っていたが、出小手を決めてしまった。体が勝手に動いたのだ。

石丸師範には最後に「手だけで打つな」と注意された。
手だけで打つクセがあり、それでは伸びないと。確かに足は出ていない。
思い切って飛び込むと肋骨が折れるかと思うほど右胴を叩かれるのだ。
本日、胴の下にサポーターを入れるのを忘れた。
骨折が怖くて思いっきり打てなくなるのだ。
これは弱気な言い訳とも言える。ご勘弁。
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咳が続くのでX線検診に行った。(2020年2月7日)

2020年02月08日 | つれづれ
毎朝、食後に持病の薬を飲んでいる。
高尿酸血症(いわゆる痛風)と高血圧症の薬。
親から受け継いだ体質である。

薬は職場近くの内科&整形外科に月に一回行っているのだが、
何かあるといつもここでお世話になっている。

で、咳の話。
咳は持病のアレルギー性鼻炎のため慢性的なもの。
しかし今回のはちょっと重く長引く。耳鼻咽喉科では治らない。
もしかしたら肺炎かも?という心配も少しある。
熱は無いが、昨日の木曜会での切り返しで息が続かなかったのだ。

実は1月14日にも定期健診でX線を撮ってもらっていた。
(定期健診というものでは無いが、血液検査とともにたま~にしてもらう)

で、医者に経過を説明する。

年明けから鼻水が出始めて咳も出るので耳鼻咽喉科に行った。
アレルギー性鼻炎の薬とうがい薬をもらったが治らない。
その次にここでX線検診で異常なし。
そのあとで女房がインフルエンザにかかった。
うつされたのか、熱は無いが咳がひどく身体もだるくひたすら眠くなった。
女房のタミフルを貰って飲んだら身体のだるさは無くなったが咳だけは続く。
翌週、耳鼻咽喉科に行き、アレルギー性鼻炎の薬とシロップとうがい薬をもらう。
シロップが効いたのか咳はおさまりつつあった。
シロップが切れ、昨日からまた咳き込むようになった。
ともかく咳を鎮めたい。もしや肺炎では?という心配もある。

いまはレントゲンとは言わないみたい。
X線検診と、昔ながらの聴診器で診察を受ける。



1月14日のものと比べるが異常は無し。肺炎の疑いは無し。
「タミフルが効いたということはインフルエンザだったのは間違い無いでしょう」
「咳が長引くのは若い頃と違って治癒力が弱まっているから」
「身体は元気そうに見えても血液中の白血球は年取って活動が鈍ってくるからね」
「まあ、急性気管支炎ということで薬出しておきましょう」と医者が言う。



もらった薬はロキソニン(鎮痛・抗炎)、カフコデN配合錠(咳止め)、セファクロル(抗生物質)。
ついでに常用の痛風の薬(フェブリク)と高血圧の薬(テルミサルタンとアムロジン)ももらっておいた。
しかしながら我ながら薬漬けだワ。





待合室で面白い本を見つけた!「昭和40年男」
宇宙戦艦ヤマトや、相澤ロボット、サンダーバードの記事がある。
私は昭和30年男で、チャンバラ系か大東亜戦争物。
チャンバラと大戦がごっちゃになった「忍者部隊月光」というのもあったなあ。
昭和40年男とは世代は違うが話題はまあ合うので記事は面白い。

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ともかく大ごとで無くて良かった。
剣道で大声あげるせいで咽喉が痛むのはしかた無いのかも知れない。
声を出さずに稽古は難しい。昨夜の木曜会も思いっきり気合を出していたものなあ。
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木曜会定例稽古(2020年2月6日)

2020年02月07日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)


四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時過ぎから21時20分まで。
今年5回目。参加人数20人ほど。
じっとしてると震えるほど寒い!

稽古は、伸びやかな面打ち、切返し2種、面打ち基本2種、鎬の力比べ、仕掛け技基本各種、
出頭面、礼から蹲踞、立ち上がってから構えて10秒(もしくは15秒)、初太刀までの稽古。
相面、出小手、相小手面、返し胴の稽古。同じくダブルで。同じく元立ち主導の稽古。

本日も要点のみ記す。

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---最初のお話---
上の先生に懸かり方は、見事に打たれる剣道をすべきである。
正しいところで打って行くから見事に打たれる(返される)のである。
気をつけるべき点はまず間合い。そして攻め、溜め、捨て身の打ち。
「打ちたい、打たれたくない」という気持ちを捨てた剣道をすべき。
打つときに形が崩れたり守りながら打ってはならない。

---仕掛け技での注意事項---
鎬を押さえながら面を打とうとしたところを防がれ面(あるいは小手)は引っ掛け技では無い。
押さえながら相手の鎬を感じながら、相手の竹刀が自分の竹刀に付いてくるところを打つ。

ガバ面(大きな面)ばかり打つ相手に、
打てないからといって、小手(あげ小手になる)を狙ったり横から面を打っていってはいけない。
何回も同じように真っすぐ面を打ち続けると相手が剣風を変えてくる。
自分からあきらめて(真っすぐ打つことを)変えてはいけない。

---相面、出小手、相小手面、返し胴の稽古---
打ったあとは自分から先に構えること。相手を見失っていてはダメ。
元立ち主導で打っていても、懸かり手は先に準備している必要がある。

---終わりの話---
自分から攻め入って仕掛けて打てるような状況はなかなか無い。
打つべき機会は「相手が打とうとしたところ」しかない。
鎬と鎬を接して相手の「打とう」としたところを感じ取る稽古が大事。視覚より触覚。
打とうとしたところを仕留める稽古を普段の稽古で意識するように。




【感想・反省点】

最初の話は私のために話されたような内容だった。
あらためて懸かる気持ちの持ちようを改めてみようと思う。

稽古は3人組。若手六段と若手七段との3人組になった。
相手が熟達者だと「鎬の削り合い」が明確になる。
目で判断せず鎬の感覚で判断(反応?)するよう意識した。難しい。


(構え合って10秒か15秒、剣を交えて相手をうかがう)


(相手が出ようとしたところを自分から足を出して先に打つ)


(面を打った直後、反転しようとしてハスになりつつある)

上は師匠が撮った動画のキャプチャー(静止画の取り込み)である。私は後ろ姿。
動画を見ているといろいろ反省点が見えてくる。

1)構えの後ろ姿に緊張感が足りない。構えに迫力が無い。
2)右足が出ていない。もう少し出すべき。
3)打つスピードが遅い。鈍足の面である。
4)動画では感じられないがコマ送りにすると顕著になったのは、打って、左足を引き付ける前に反転しかけていること。
  左足を引き付けるまでは左腰を入れたまま真っすぐな姿勢を保ち、次の右足で反転を開始すべきだと思う。
5)全体的に勢いが無い。まだるっこい。

本日の初太刀の稽古は非常に勉強になった。
頭で考えていては遅れる。瞬間的に反応する感の動き?
学ぶためにも「打たれても良いから正しい剣道を目指すべき」だと反省する。

しかしながら・・・動画を見ていて・・・
「爺さん化してきてるなあ・・・」が正直な感想である。
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長正館剣道定例稽古(2020年2月5日)

2020年02月06日 | 剣道・剣術
大阪市東住吉区の矢田中学校の体育館で毎週水曜日19時半から。
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【長正館練習生募集中】
初心者、元経験者、有段者を問わず募集中。
レベルに応じて個別指導を行います。
詳しくは長正館ホームページまで。
http://doujyou.net/choseikan/
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寒波の影響で寒い。今年の冬で一番寒いかも。
本日の参加は14名、うち中学生1名、小学生3名。





























【感想・反省点】

皆が基本稽古をしている間に初心者のMさんに面打ちの稽古をさせる。
せっかくなので、すりかぶり、すりかぶりからの正面打ち、一歩入っての正面打ち。
ある程度出来るようになったので切り返しをさせると元に戻ってしまう。
初心者指導は本当に難しい。

寒いせいなのか稽古が足りないのか汗をかかなかった。
K川五段、F六段に相面で乗られてしまった。
同時に打つとスピード負けしてしまう。
相手より早い準備が必要である。

最後にK芦五段と稽古。
右手に力が入るのと一歩入るのが出来ていないのを指摘。
彼とは同門なので、相面、出小手、相小手面、返し胴の連続稽古。
そのあとで返し胴の連続稽古をした。
なんとか4月に六段に受かって欲しいものだ。
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№93(昭和62年10月23日)

2020年02月05日 | 長井長正範士の遺文


○剣道は心を肉体の総合点を見出すために修行するということ。
剣道は昔から心身の鍛錬と言われている通りですが、ただ単に心と肉体の鍛錬をするんだという漠然とした考えだけではその目的を達成することは出来ません。剣道でどの技のとき、肉体のどの部分を使い鍛えるのか、今迄一刀流組太刀の稽古で、その都度お話もし、又実際に体験して貰いました通りであります。

恩師笹森順造先生が嘗て(かって)お元気なとき、長正館の為、何か書いて下さいませんかとお願いしましたら、心よく数枚いろいろと小野派一刀流道場としての心がけを含んだ極意を書いて下さいました。その中に、長正館の為にと書いて“剣身不異”と書かれ「これを手拭に染めあげ、これをかぶり、いつも稽古の時の心がけとして下さい」と有難いお言葉を頂いたのです。この意味はあとから申し上げますが、その当時はまだ深く考えていませんでした。然し剣=心=肉体であるという事を私は私なりに解釈してゆきたいと思っております。

さて本論にかえりますが、ずっと以前№6に書いておきましたように、先ず一番大事なことは精神的な問題が肉体的にどのように影響してゆくか、はっきり知らなければなりません。之が為には形と稽古を車の両輪の如く修行して行かねばなりません。そこで先ず形から入って行くのであります。それも古流の形が良いのです。心身一如の修行はここから始まるのです。以前私が申し上げましたように小野派一刀流のご指導を頂いてから、足かけ18年になり、この古流の形を通じて日本剣道形の大切さも判って参りました。そしてこの形によって、理に叶った竹刀剣道はどうあるべきかを理解することが出来、一刀流をやっている間に、剣道に対する考えが全然変わって来ました。それまでは深い考えもなく、まして理合など研究もせず、一本調子であった事を思うと本当に慙愧に堪えません。

一刀流を習い始めた頃、吉田誠宏先生に言われて、がんと頭にひびいて眼が覚めたことを思い出します。「長井!お前、学校で何を習って来たんや、お前がやってるのは剣道では無うて、しない競技なんだよ。自分の調子で打とう打とうとばっかり思うてやっとる。それでは年いって体が動かんようになった時、決っと行きづまる。古流をしっかりやらにゃいかん。丁度幸い、小野君がお前のために、わざわざ東京からやって来て、一刀流を教えているが、有難いこっちゃ、と思うて一所懸命やれよ、俺もお前の知ってる通り、天眞正伝神道一念流(流祖は飯篠山城守家直)を親爺から受けついで毎朝励んでいるが、税関も時間の半分を使うて一刀流をやらせ、あとは切返し、かかりげいこでいいんじゃ」と。(以上は吉田先生の仰った、そのままの言葉です)

今にして思いますに、私は笹森順造先生、小野十生先生、そして小川忠太郎先生のご指導を頂いて、よくもこんな素晴らしい一刀流を習うたものだと、己れの幸せをうれしく思って、いつも度びある毎に、先祖様に感謝しておるのであります。話は一寸横にそれましたが、心身一如の修行とは形と剣道の技と一如の修行するということに外ならないのであります。即ち「稽古は形の如く、形は稽古の如く」のようでなければなりません。ただ単にしない剣道ばかりでもいけないし、と言って形ばかりやって理に走って、実際の剣道の実力が伴はず未熟で、変な稽古をするようでは何もなりません。故に剣道では事理一致の大切さをよく言われるのであります。事とは単的に言いますと剣道では技で、理は、大きくいうと、天地自然の筋道に合った理想の概念であり、すべて古流の形の中に含まれております。この事理が車の両輪の如く一如でなければなりません。そこで古流の形について、もう少し深く入って行きますと、心という問題が浮かび上って来ます。心については既に№61~62に(続く)
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№92(昭和62年10月2日)

2020年02月04日 | 長井長正範士の遺文


早く手当をしなければ死んでしまう恐れがある。私はこんな時は必ず本人の眼を見るのです。あの時の車夫の眼をみると、黒眼が稍上(やや上)だと背中、黒眼がうんと上になって、殆んど白眼になっていたら頭、黒眼が大分下になっていたら腰を打っているというふうに、打ち身で気絶する瞬間、必ず打った部位に本能的に黒眼がゆくのです。だから先ず黒眼を見てその方向の体の部位を見極めてその部位に活を入れれば気絶者は必ず息をふき返すのです。と教えてやった。医者は良い勉強をさせて貰ったとお礼を言って帰った。という話だ。

以上、先生のお話を承ったが私(長井)も大変勉強になった次第です。ただここでおことわりしておきたいのはこの生活死活も未熟者が見よう見まねでやって貰うとかえって人命を落とす結果にもなりかねないので、あえて細部の方法を省略させて頂き度くこの点何卒諒せられよ。以上で活を入れるお話は終りますが引続いて吉田誠宏先生に関することを述べておきます。

○吉田誠宏先生のお人柄を大変慕っておられた関大の広岡教授(英語の先生であり乍ら、いつも紋付き羽織姿でいらっしゃった愛国精神に満ちた立派なお方で私も可愛がって頂いた方)が、折にふれて次のような歌をつくられて吉田先生に書いて渡された。そしていつも広岡先生は遠慮されてか歌の冒頭に「お座興に」と書かれた。

“君恩を 神の恵みと剣道を 説き給いつつ 吉田師範は”
“波乱多き八十八年の祝賀の日、尚、剣を説きつつ笑みていますなり”
“米寿なかなかに得がたきものよ、尚かくしゃくと吉田師範の腕の太さよ”
“わが身をば人に打たせて教うるは、つるぎの道の慈悲とこそ知れ”
“ど阿保どあほとどなれれつつも、甚六のめんめん育ちぬ人の世のため”
以上が私が同席した折り拝見したお歌でした。

吉田先生が関大の剣道師範の頃、教えられた剣道部の連中が卒業後もずっと吉田先生の人柄にひきつけられ、どあほ、どあほとどなられ乍らも先生に仕え自ら甚六会(甚六とか宿六とか言って役にたたぬろくでなしの者の意)と名のり、吉田先生亡きあとも十数名結束して今でも先生の道場に集まり会合している。

これをしても吉田先生の関係は亡くなっても先生の精神は脈々として生き続けている。言葉で言い表わせない不思議な大きな力を感ぜずには居られない。今は吉田先生の門下生として筆頭であった松本敏夫先生も既に亡くなられ一番末端の弟子である私は非常な打撃を受けましたが、これからも折りにふれて先生の御徳をしのびつつ、ありし日の先生の教えを書きとめて行きたいと思っております。

○いつか吉田先生が仰ったが、笹川良一氏がテレビで広告をやっているが、あれが武道の本質なんだよと。私は今まで漠然としか見てなかったのですが、ハッと気がつき武道の本質なるものを教えられた気がしました。又、吉田先生がお元気なとき京都大会にはいつも出席され上の先生方の特別試合を観られ、私にいちいちその良いところ、学ぶべきところを理論整然として語られ指導して貰い大変勉強になったものです。中でも松本先生と玉利先生の特別試合をご覧になった時は涙ぐみ「長井、判るか文句なしに最高の立派な試合をしてくれた」と私に言ってあとは絶句され何遍も溢れる涙をふいておられた事を今も尚私ははっきりおぼえています。以上

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長正館、月例稽古(2020年2月2日)

2020年02月03日 | 剣道・剣術
長正館の月2回の日曜稽古。
前半(17時~)は一刀流、後半(18時半~)は剣道稽古。
通称「月例稽古」は東住吉区湯里小学校の体育館。
詳しくはホームページまで。
http://doujyou.net/choseikan/
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一刀流(刃引)の稽古

17時~18時。7名+井上館長。
打方はK藤氏とF氏。私は仕方の手本と指導。

刃引は奥が深い。理合がわかれば本当に面白い。
出来るだけ細かく分解し、ゆっくり遣って説明した。


剣道稽古

18時半~19時半。8名+井上館長。
人数が少ないのでいつもより早めに終わった。


























【感想・反省点】

連続5日の稽古でさすがに疲れが残っている。
足で攻めるのは良いとしても打ってからの勢いが無いのが反省点。

早めに終わったので、帰り道にホームセンターに寄り、
仕事用の一番安い事務用の椅子を購入した。3980円。
早く終わるのもたまには良いもんだ。
これでずっと壊れたままで使っていた椅子とおさらばだ。
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往馬玄武会と小野派一刀流定例稽古(2020年1月31日)

2020年02月02日 | 剣道・剣術
往馬玄武会

昨夜は、昨晩の稽古で注意された事を思い出して悶々としてよく眠れなかった。
私は案外とけっこう気に病むタイプかも知れない。

で、朝起きて、仕事をして、疲れが残っていたが、思い切って生駒の武道館まで出かけた。
往馬玄武会は複数の剣友会の有志が集まる稽古会で気楽に参加できるのが良い。
遅れて行ったので最後の回り稽古だけ参加した。

「面しか打たない」と決め、一歩入って面、膝攻めで面ばかり打ち込んだ。
3分間の稽古を5人としただけだが、おかげで心のもやもやがスッキリした。


(生駒市武道館、往馬玄武会の稽古)


長正館(小野派一刀流)

大阪市東住吉区の中野中学校の格技室で毎週土曜日17時から。
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【長正館一刀流館員募集中】
武道未経験者でも構いません。
詳しくは長正館ホームページまで。
http://doujyou.net/choseikan/
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久々に人数が多い。理事と指導員が全員揃うのは何ヶ月ぶりだろう。
人数が多いと意識も高まり稽古の内容も濃くなるというものだ。


(田村鍼灸師による井上館長の鍼灸治療)

鍼灸 潤氣堂(じゅんきどう) TEL.06-7500-9598 大阪府門真市栄町9-16
http://jyunkido.com/medical/














【感想・反省点】

剣道稽古は面技だけと決めた地稽古だった。
以前は面が不得手だったが、少しはマシになりつつある。
苦手を克服するには失敗してもいいからやり続けることだ。

一刀流では、久々にJM氏やY氏など、
ベテラン勢が打方に入ったので緊張感のある稽古が出来た。
形稽古はやもすると単調になり易いが、技の仕掛け方やスピード、捌き方など、
「どう来るかわからない」という適度な緊張感があると格段に面白くなる。

いくつかの技で、刃先の向きを意識して対処してみた。
日本刀だとかくあるべき・・・というところ。
形稽古でも、理合を考えると興味は尽きないものだ。
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なんば養正会(2020年1月31日)

2020年02月01日 | 剣道・剣術


大阪、難波の大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)。
なんば養正会。大人の稽古は19時~20時15分(夜間の場合)まで。
http://doujyou.net/youseikai/












【感想・反省点】

今年初めての養正会の稽古になる。
基本稽古は少しだけ参加。
回り稽古3回、あとは自由稽古(地稽古)。

地稽古では最初に太田師範に稽古をお願いする。
懸かるのは2年ぶりである。前回は「君の剣道は打ちたい打たれたくないの剣道だ」と言われた。
本日はその反省も交え、勝負は捨てて懸かることにする。

気合を入れて立ち上がり気迫を充実して構え、慎重に触刃交刃の間になり、
右足攻め入りから真っ直ぐに面を打ちに行く。
下がられ防がれ左右の横面が来た。あえて避けずに受ける。
また向き合い、触刃交刃から膝攻め、右足出そうとしたところを出小手に来るのがわかった。
わかったがそのまま面に行く。いつもなら相小手面にいくところだ。
きょうは面しか打たないと決めたのだ。そして案の定、見事な出小手を打たれた。
なぜかすぐに「1本勝負」と言われ、面に行くと逆胴を打たれて終了。異常に短い稽古だった。

回り稽古を含めると15人ほどと稽古した。
課題は「足を出しながら」もしくは「膝攻め」である。
うまく行く場合と行かない場合がある。
相手に技量があると足を出してもこちらの思う通りの反応はしてくてない。
ここでは木曜会の復習の場と位置付けて色々試して試行錯誤をやってみた。

終了後に太田師範に挨拶に行くと、
「自分の稽古姿を客観的に見て見たら良い、
 他の人との稽古を見ていたが、打ちたい打ちたいばかりで見苦しい、
 そんな剣道をしていたら今後何の進歩も無いぞ」と言われた。

これは少なからずショックである。
自分の剣道が否定されたということは(私が)師匠の剣道を汚したことにもなる。
どこが悪かったんだろう。確かに相手によっては見苦しいところもあったかも知れない。

ここは意地を張らず素直に反省することにする。
この道は間違えてはいないはず。まだまだ未熟なだけ。
帰りは深江橋のチャンピオンで餃子を買って帰る。
少しだけヤケ酒の気分である。肉体より精神的に疲れ切ってしまった。


(深江橋のチャンピオン)
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