稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

長正館剣道定例稽古(2020年2月26日)

2020年02月27日 | 剣道・剣術
大阪市東住吉区の矢田中学校の体育館で毎週水曜日19時半から。
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【長正館練習生募集中】
初心者、元経験者、有段者を問わず募集中。
レベルに応じて個別指導を行います。
詳しくは長正館ホームページまで。
http://doujyou.net/choseikan/
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参加者少なし。全員で8名+中学生1名。
少し早めに終了したが結果として内容は濃かったかも。
よって写真は少なし。










【感想・反省点】

面を打つことを主目的にF六段の起こり頭を捉えることを繰り返した。
先に動き出しても、相面だと、長身でスピードに勝るF六段とはガッチャンコしてしまう。
これを乗って打ち割るような面を打ちたいがなかなか難しい。

最後は出小手を取られて終了。
出小手を打たれるのは想定内なのでしかたがない。

S口二段から2回目の稽古の後半で「懸かり稽古をお願いします」と頼まれた。
こっちも打ってたら、途中で「相懸かりではなくて打たせてください」と言われた。
「それは打ち込み稽古と言うんだよ」と答えて打ち込み稽古に切り替えた。

半分は打たせていたつもりだが相懸かりと感じたようだ。
頭が混乱してきたので、せっかくなので整理してみる。

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打ち込み稽古
元立ちの空けた打突部位を捉えて打ち込んでいく中で打突の基本的な技術を身に着ける。
大きくしっかりと打つのが基本だが、実戦的に小さく鋭く打ち込む「打ち込み稽古」もある。

※実戦的に打ち込む「打ち込み稽古」は下の「打たせる懸かり稽古」とほとんど変わらなくなる。

懸かり稽古(相懸かり稽古)
打突の結果を考えず積極的に仕掛け打ち込んでいく中で気力と体力を鍛え上げる。
元立ちに懸かるという意識でなくお互いが同じ気持ちで懸かり稽古を行うもの。
結果として技量の劣るほうが一方的に打ち込まれる形になる場合もある。

懸かり稽古(打たせる懸かり稽古)
合気になって元立ちも打ったり(ただし外して打つ)打とうとするところを打たせる。
懸かるほうの技量に合わせること。空けても合気が原則。
元立ちが合気になると見た目には「相懸かり稽古」になる。
合気にならず完全に空けて打たせると「打ち込み稽古」になる。
(このため初心者だと「懸かり稽古=打ち込み稽古」になってしまうのである)

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道場によって、多少認識は違うと思うが概ねこんな感じではないだろうか?
レベルによっても違うし、時間の経過によって変わっていく場合もあるのでややこしい。

指導の場合は、最初は相懸かり稽古だが、
元立ちが疲れてくると一方的に打たせる場合もある。
双方の実力、体力など、状況によって時間的に変わっていくのである。

私が生駒高校の剣道部の1年生の夏休みに、
10分間×3回、計30分間の一方的に打たせる懸かり稽古は、
30度を超える真夏だったので現在だとリンチとも言える過酷なものだった。

奈良県立生駒高等学校剣道部(昭和48年度卒業)
リンク先の「思い出-3」に懸かり稽古の事が書いてある。
https://blog.goo.ne.jp/kendokun/d/20190921/

打ち込み稽古と懸かり稽古を混同している人も多く見かける。
昔、打ち込み稽古をお願いしますと言ったのに相懸かり稽古になったことも多い。
コメント
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