稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

木曜会定例稽古(2019年6月27日)

2019年06月28日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時15分まで。今年21回目。
G20のせいか台風接近のためか参加者20名ほど。
恐ろしく蒸し暑い!

---素振りでのお話---
色々考えがある。打ち方でも2通りがある。
右足加重で、右足を外すと同時に前傾して打ち込む方法と、
左足加重の中から体幹をしっかり使って身体の平行移動で打つ方法である。
前者は竹刀を早く相手に当てようとする競技性の高い方法で、
後者は相手の気を動かし機会を捉え、日本刀で斬れるような剣道と考えられる。
竹刀が当たった、勝った負けたとする剣道よりも、触刃交刃から相手の心を動かす
「理のあるところを求める剣道」を目指すべきでは無いだろうか。
それが不老の剣に繋がってくると思う。素振りの方法から見直して欲しい。
右手は押し手、左手は引き手は間違いだと理解して欲しい。

---本日の稽古内容と稽古中でのお話---
面を着けて3人一組。
N嶋七段、K山七段と組みになった。

大きくリズムよくの切り返し。呼吸法の切り返し。
前進で右右左左、後進で右右左左右の切り返し(体幹が出来ていないと振れない)。
剣道は先々の先の技(読みの技)と、先々の先からの反射の後の技(閃きの技)がある。
水平面打ちの切り返し(右手が勝つと振れない)。
左右胴の切り返し(色々な胴打ちに繋がる)(相手の目を見ながら打てるように)。

剣道が高まれば「打てるけど打たない」剣道になる。
「打たない」と「打てない」は違う。

近い間合いで大きく正面打ち、小さく正面打ち、右足一歩出しての正面打ち。
交刃の間から中心を取りながらの正面打ち。(点で相手の竹刀を押さえてはいけない)

出頭面。出小手(出来るだけ遠くから・打ったあとの体捌き)。

表からの摺り上げ面(自分から入りながら勢いを保って摺り上げ打つ)。
摺り上げ面は審査で遣ってはならない。(まず決まらないから)
摺り上げ面は小太刀の入り身になろうとする感覚で遣う。

裏からの摺り上げ面(前に出るのは難しいので打ったあとは下がる)。
玄妙な技なので強く打つ必要は無い。冴え、残心の切れが大事。

面に行こうとした時に、小手を打ってきたのを表鎬に乗せての返し面。
ここだけでなく、普段の地稽古の中に取り入れて稽古するように。

相小手面(自分から入り、小手を空け、打たせて相小手面)。


(稽古前の風景)


【感想・反省点】

右手は押し手、左手は引き手は間違いというのはよくわかる。
自分的には、右手の中で親指と人差し指が押し手、
薬指と小指が引き手になるのではないかと考えている。

左手は引き手を意識し過ぎると「上に引き上げ」てしまい冴えが無くなる。
この打ちは刀法から外れるからNGだと思う次第。
むしろ「左肘を身体に引き付ける」意識のほうが大事かも。

稽古は、八段審査挑戦中のN嶋さんの気迫に圧倒された。
基本の稽古でも、常に審査の意識を持つ姿勢は大事だ。
息苦しいほどの湿気のせいもあるが、クタクタに疲れてしまった。

表からの摺り上げ面は何回やっても決まらない。
苦手なので、普段の稽古でもやらないので上達もしない。
何か、根本的に違っているのだと思うがよくわからない。
摺り上げ面は課せられた宿題にしておく。
コメント
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