Y's クロニクル

旅行等の一生思い出に残る事から日々の小さな出来事まで少しずつクロニクルに残せたら・・・と思っています。

リッチな雰囲気のタイ料理ビュッフェ「サイアム・ヘリテイジ東京」@新丸ビル

2015-11-13 10:18:21 | グルメ

自分の手で勝ち取ったリッチ・ウーマン達
羨ましいの~
頭のてっぺんからつま先までピッカピカ

FBを眺めていると知り合いの知り合いがアップした記事が嫌でも
目に留まる仕組みになっている。
セレブ知り合いは当然、セレブ知り合いが多いわけで・・・

「アマゾンで私の新刊が3位をいただきました~」っていうのが目に留まったワケ。
その女性は知り合いの知り合いなわけで、全く存じ上げないわけよアップされた写真以外では。
まあ、なにかビジネスをやられて著作もあり講演なんかもやって、
それも有名ホテルとかで大盛況らしいというくらいはFBで知ってはいた。

リッチ・ウーマンのお一人・・・というのは他にも目に留まるリッチ・ウーマンというか
「私は成功しました!」宣言の方をやはり知り合いの知り合いで目にするんだけど、
何か異質なものを感じ、調べてみると・・・

目には見えない何かでビジネスをされている場合も多く・・・
その何かをビジネスとか幸福とか成功とかお金とか美容とか・・・と結びつけるお仕事・・・
そういうのって儲かるんだね~ 

共通点は「流産もしましたどん底でした」「離婚をしました子供を取りあげられどん底でした」
今の成功した自分の過去の「どん底」を折に触れチョコチョコっと持ち出すところ。
しかし、今現在は誰を恨むでもなく、自分以外の者の幸せを日々願い、柔和な笑顔を絶やさず、
ご自分はお綺麗にされていて

好奇心が湧きアマゾンの書評を読むと概ね好評価で。
どんな事が書かれているか読んでみると、これがあったりまえの事しか書いてないんだよ
こんな事、いまさら読まなくてもさんざん、言い尽くされているだろう~みたいな・・・

「人に何かやってあげた・・・では、見返りを求めている人です。見返りを求めず
親身に他の人の力になる人だけが神様から愛されます」って
なんだか、こう・・私なんか心でそう思っても自分が本を出すとして、
こんな言い古された言葉を(これだけではなく、ほとんどが)プロとして、したり顔で
書くなんて穴があったら入りたいくらいの気持ちになっちゃうだろうな~ 
いや・・・それとも売れる為なら割り切って、なりきって書くんだろうか・・・? 

でね、そういう方達はご自分のブログとFBを連動なさっていて、
アップされた記事のコメント欄を読むと「先生~ いつも素敵です~ぅ
ってなコメントがほとんどなわけ。
まあさ、だから儲かってるんだろうけどね。

なんか、あれだな・・・私も「昨夜、突然、神様が私に話しかけられ、使命をお与えになりました~ 
これからの人生、困っている方の力になりなさい!自分の事ではなくその方達だけの
為に尽力なさい!気がつけばおぬしもリッチ・ウーマンと仰ったのです~ぅ・・
ご一緒に幸福に、お金がどんどん入りお肌はピッカピカ」ってとこからビジネス始めようかしら 

 

どんなに寝ても神様が夢枕に立ちそうもない私は、雰囲気はリッチなのにお手頃なお店を見つけました

新丸ビル6階の「サイアム ヘリテイジ東京」というタイ料理のお店。
丸の内はお高いお店が多いじゃない?2000円程度でランチ・ビュッフェが食べられて、
それでいて、なかなか美味しいという数少ないお店です。 

「タイ政府公認」って書いてた。
エントランスも豪華よ。

窓際のお席~見晴らしが良いです!

品数が凄く多いという訳ではないけれど、どれも一定以上のレベルの美味しさでした~

お茶もフリーでしたが薄かった~ジャスミンティー 

アサリの炒め物が美味しかったな~

ただいただけないかったのがカレー・・・レッドもグリーンも、甘ったる過ぎるんだよ。

トム・ヤム・クンにもエビがたっぷり。挽肉の炒め物が美味しくてお替りしちゃった。

デザートは少ないの・・・

でも、お米をココナッツミルクで炊いたデザートは美味しかったな

ゆっくりできるし、優雅な気分になれるしおすすめです


えーーっ誰からもらった時間だって~?

2015-11-10 09:35:10 | 日記

先週末、ヤフーの今日の占い金運欄にはこう書かれていた。
「親戚、兄弟が協力してくれ、あなたのやりたい事が実現するでしょ」とかなんとか
この占いを見る前、私は妹に訴えていたのだった。
「無理だよ~お金ないよ~やだよ~私だけ座るとこもない空港で何時間も時間をつぶしてさ、
お宅たちだけ豪華ラウンジで過ごしてさ~」
きのう書いた贅沢旅行をしようといているトラマルコ一家の事なんだけどね・・・

そう訴えると妹はこう言った「だって人間なんて分かんないよ最後の旅行になるかもだから
やりたい事やっておかなきゃね!でね、私なんかお姉ちゃんの為に宝くじ買いまくろうと
考えてるんだから~当てるわよ

「ありがとーーー(棒読み)期待してるわ・・・」

その後でヤフー占い見て笑ったわ!!!
お金のない姉のさぞかし力になるであろう我が妹の協力が宝くじ~って~ 

まあ占いなんて、その程度の物だよね・・・でもどこかの水瓶座さんは兄弟が力になってくれたんだろう。
ついでに松山君の占いも調べてみた。 
 その先週末、松山君はプロになって3回目の棄権をしていたからだ・・

非科学的な事は疑ってかかるって習性がある。
しかし時には非科学的な事もあるかもしれないとも思う。
非科学ではなく未科学なだけかもしれないしね。

そんな事を考えるのは、日本人がゴルフでメジャーを獲る姿をこの目で見たいという長年の夢・・・
それを夢ではなく現実にしてくれそうな唯一の日本人ゴルファー松山英樹の不運を考えているからなのだ。
彼は日本人では卓越した才能を持ち、卓越した戦績を残してきたのだけれど・・・


最初の2回は、世界の最高峰アメリカで戦う権利を得る為、また日本でもプロになりたてだったので、
日本で長期にわたる出場権利を得るため、短い期間で世界を股にかけ目覚ましい結果を生み出したわけだけど、
さすがに若いとはいえ、体が悲鳴を上げて棄権せざるを得なかったのだ。

で、今回の棄権はその前の試合で起きた、ありえないくらいの事故
不運としか言いようのない、個人で避ける事の出来ない事故。 

どうもね~彼にはラッキーが起きにくく、それどころかアンラッキーのほうが見受けられるのよ~
今回はクアラルンプールの大きな試合で最終日に優勝争いをしながら、
なーんと ゴルフのフェアウェイ・・・・ボールを最初に打った時に行く緑のとこね!に第一打を打ち、
第二打を打ちに、ボールの所に歩いて行く途中で突然、フェアウェイの一部が陥没し、
およそ50cm位の深さに右足がはまったわけよ~
ありえる???
これにハマるって、天文学的な確率よ
だって80名くらい出場している選手も他の人もハマってないわけでしょ?
たった4日間のうち、広いフェアウェイのある一点・・・
だってさ、見た事ないもん!プロの試合で選手が穴に片足落ちてるの。

優勝争いするくらい調子も良くて、その矢先の事故。
捻挫して今回の大きな試合に無理して出て(彼はこの大きな大会で本当に優勝を目指していたから)
他の部分に無理がかかり痛めて棄権せざるを得なかったのだ~
今年、海外での優勝は無く最後の試合だったので、入念に準備していた矢先の事故。
こんなタイミングで、仮に神様がいたら意地悪すぎでしょ~ 

2年前も同一大会で上記の事情から棄権を余儀なくされた。

その2年前のこの大会前、日本での試合中にブヨに顔を刺され長い間、腫れあがって
ブヨに刺されると免疫系に影響し長い間、体の不調を引き起こすこともあるんだって~ 

これも見た事ないよ~ブヨに刺されてあんなにひどく腫れてるゴルファー
フェアウェイの陥没といい、なんでこの才能あふれる彼にアンラッキーが起こるのだろうか

それは、まるで全力で何か見えない力が、なんであるかわからないけれど阻止しているような???
滅多にない事が、我がヒーローに2度も起こると、非科学的な事も視野に入れざるをえない。

 

「神様が与えてくれた時間」っていうのがあるそうだ。
最近、web記事で読んだばっかりなんだけど。

今この瞬間、私が何事もなく、こうして呑気にブログを書いていられるのは奇跡の積み重ね
人生の中で数秒の違いで、こんな呑気にしていられなかったかもしれない。
でも、そんな神様が与えてくれた奇跡の時間を私達は意識していない。

な~るほど~と私は思った

 

私の場合(多くの人も?)レジ運がないと思い込んでいる。
だいたい早く進む列にはいず、少ないと思って並ぶと前の人の清算が全く進まず・・・
こんなことばっかり・・・かといって他の列に並び直すのもな~なんて考えていると
並び直した人は既に清算済んでるよ~これ昨日実際にあった事。
いつもなら私っていつもこういう運の無い人よ・・・って思うんだけど、
昨日は違った

この一見、無駄な時間が神様が与えてくれた時間だったりするらしい。
その時間のお蔭で、ひょっとしたら出くわしていた事故に無関係でいられたのかも。
いつもならイラーッとする時間でも「神様ありがとー」の感謝の気持ちよ~
まあ、あれだな、自分の意と逆であっても何事も受け入れる気持ちを持てば
人生、幸せなんだろうと。 

しかし、どの時間がもらい物の時間なのか判断は不可能だし見過ごす事がほとんどだろう。
その結果、良くない事に繋がったとしたら「この世に神も仏もない!」と神仏を恨むより
その間、与え続けてもらっていたという事に謙虚に気づかなければいかないんだろうな~ 

そう考えると世の中に無駄な事ってないのだろうな~とも思う。

 

で、で。。。神様~松山君のこのアンラッキーの意図は
おおおーーー出たーーー「ノット・ユワ・ビジネス

 

じゃあマイ・ビジネスに戻って。

昨日、ノートを買いに行った。
旅行ごとにノートをつけようと思って・・・そうすればいつぞやのように予約間違いなんか起きないもんね。
スマホのスケジュールにも書き込んでいるけれど、あれは何度かクリックしなければならず、
その点、アナログ・ノートの方が一目瞭然だもんね~
形から入る私はちょっと良さげなノートを買った。

そして地下によってキムラヤの前を通り過ぎようとすると・・・消えていたかりんとうドーナッツが復活していた
一時、銀座本店でしか買えなくなっていたのだ~

ついでにソフトフランスパンのホイップ入りアンパンも~
食べてみると、普通のあんパン生地の方が断然良い!!!
中途半端なんだよ、ソフトなフランスパンって・・・歯切れが悪い!
かりんとドーナッツは安定の美味しさだった。

文具と言えば・・・伊東屋、新しくなって美味しそうなサンドイッチ屋さんとか
パソナビルのような野菜栽培コーナーとか出来てオサレさんになってた。
 

 


ナッツの蜂蜜漬けと美味しいビリヤニ~♡

2015-11-09 11:30:39 | グルメ

なんなんだよ~もう11月も第二ラウンドに入ったんじゃないのよ~
早すぎるよ~
こんなに一年が速いんじゃあっという間にこの世とおさらばって事になるんだろうな~

そうだ!悔いのない人生の為に、計画、計画、計画見直し

私の一年の一番のお愉しみ~
それは~海外旅行~
最近、気が付いた事だけど(前からうすうす気づいてはいたけれど)乗り物も好き~
子供の頃、極度な乗り物酔いに必ず襲われ、気分最悪でしかし吐く事も出来なく
遠足などというものは地獄でしかなかった為、旅行が大嫌いだった

それが20歳を境に体質が変わった~酔わなくなったのだ~
そうなると、それまでとは反対に乗り物大好きになったのだ~ 

と、旅行の事を書いているのは来年の旅行の予約などを、ここ最近練っていたから。
来年の事を話すと鬼さんが笑うっていうけれど、今年から旅行が前倒しの初夏になった為
早くないんだよ・・・

ホテル予約サイトを見てもね、凄く人気のあるホテルって半年前だと予約とれないしね。
だいたい人気のホテルって大規模なところはほとんどなく、部屋数が少ないからね。

まだメンバーの来年の夏季休暇の予定なんて分からないけれど、
キャンセルはタダだから、適当に目星をつけてお部屋の確保だけはしておいたほうがお利口でしょ
それでも素敵なビラ&スパなんかは、すでにお部屋ないからね~

来年はね、また楽しそうな旅行を計画しています
夜行列車でヨーロッパを南下するってコース。
うふふふ・・・お金をかけずにアルプスを満喫コース 

そこで私は考えたわけだ・・・人間、楽を知ると贅沢になってたまらん・・・
一緒に行くであろうトラマルコ一家が贅沢な事をいっておるのだ
で、私にはお金が無い・・・

倹約しよう
今までも旅行積み立てをコツコツして毎年、旅行に行っているわけだけど、
生活費を浮かせて積み立てているわけよ・・
これをもう1万円、多くしよう・・・
この積み立ては銀行とかではなく、自分預金だからついつい、何かで使っちゃうんだよね~
心を鬼にして使わないようにしよう。

そして毎年、行っている旅行を隔年にしよう (あっ、これ短めのは今まで通り)
来年の次は我慢して、その翌年にその分、贅沢な旅行にするって計画。

トラマルコ一家だけ優先搭乗でさ、私は長い列に並んで入り口は右側~とか寂しいもんね

来年ニースから同じところに向かうSちゃん!(コモ湖のところに夢の様なホテルあるね~
ホテル予約した???その前に韓国でカタツムリパック忘れないでね~ 

 

話は変わって・・・

お嬢その1がマツコの番組で美味しそうな物を紹介していたので、取り寄せたそうで、
私の分も取り寄せてくれてありがとー

鳥取県のMy honeyという会社の「ナッツの蜂蜜漬け」
話をお嬢から聞いた時「ナッツを蜂蜜に漬けて美味しいの?クリスピーじゃなくなるんじゃない?」
と言ったんだけど、食べてみるとまさにそのまま・・・

この商品を思いついて人は、何を思ってこの商品を開発したんだろう?
ナッツを蜂蜜に漬ける事でなんか栄養価があがるんだろうか~
小さな瓶詰なのに2000円近くもするらしいよ
ハチミツも日本産だけじゃないのに・・・

でもでもTVで話題の物を味わえてよかったわ

話題その2。

私はビリアニが好きだ。カレーが好きだ。
しかし日本で美味しいカレーのお店はあっても美味しいビリヤニはなかなかね・・・

それがあったのだ
それも錦糸町に・・・
今や錦糸町は美味しいカレーが食べられる街になっていたらしい。

ビリヤニが美味しいのは「アジアンカレーハウス」というマルイの裏のこれぞディープ・錦糸町って
界隈に夜しか営業していないお店らしい。
銀座にもビリアニが美味しいと評判のお店があるらしく、それをも上回る高評価!!! 
お昼にいってみたけれど、狭いお店で雰囲気プンプン。
まるでロンドンのインド人街にあるお店の様な雰囲気なのだ。 

お嬢その2が夜中に行って食べて絶賛!
それを聞きつけたRも最終便で福岡から戻り、そのまま錦糸町のよって
お土産を持ってきてくれた。

マトン・ビリヤニは金曜だけなの。 メニューはなく座るとその日のカレーが自動的に
出てくるんだって。
1,100円均一?ボリュームは凄い!(なおかつお替り自由なんだって)


お土産はこういう感じ。

 

ビリヤニは保温ジャーからよそるらしいけれど、それでも美味しい
バングラディシュのカレー屋さん。
こんなビリヤニが日本で食べられるなんて~

ビリヤニなのにチキンカレーもついてるの。
辛くはないけど美味しい
私は辛くないカレーは好きじゃないのに、これは美味しい
チキンも揚げた卵・・・なんじゃこれ~揚げた卵が美味しいなんて~

夜しか開いていないので、私が行くにはハードルが高いけど、この店は良い!!! 
開店してそんなに立っていないのに食べログでトップ5000レストランに入っているのが頷ける・・
銀座博品館にカーンケバブ・ビリヤニ ってお店があるけれど、アジアンカレーハウスのほうが
本場チックで断然おいしい! 

 

で、もう一軒、錦糸町に話題のカレー屋がオープンしていた。
「ヴェヌス」っていうカレーの神様と呼ばれているインドの方がやられているそうだ。
美味しいカレーを調べていたら銀座の某店がひっかかり、そこで神様をやられていた方らしい

同じ墨田区には「スパイス・カフェ」という大人気のカレー屋さんがあるけれど、
そこの店主はこの神様の弟子だとか・・・
スパイス・カフェは世間の評価と私の評価は一致しないんだよね・・
毒気を抜いたようなカレーなんだもん・・・

ヴェヌスに興味津々のRと行ってみました。

土日のお昼はブッフェしかないみたい・・・

美味しいと言えば美味しいんだけどさ・・・
ビリアニは・・優しい味でなんだかな~ やっぱりスパイス・カフェのような軟弱さ。

一品を食べたかったな~そうすれば評価が変わったかな~???
隣のオサレ・カポーは女性の方が大絶賛して食べてたよ・・・まあ好みなんだろうな・・・

エスニックタウン錦糸町にはハラール認定モンゴルレストランっていうのも出来てた!
外から見ただけで、さっそくスマホで調べてみると評価が高いのよ~
行ってみたい度マックス! 
近すぎだけど夜の錦糸町は遠い街・・・ でも夜の錦糸町こそ面白いお店を発見できるんだろうな~

 

 

 


映画「ヒトラー最後の12日間」を見た。

2015-11-04 22:03:57 | TV・映画の感想、書評など

ヒトラーってあまりにも有名で知ってるつもりでいたけれど、独裁者で~選民思想で~
「アイル・ヒトラー」って手をあげて~ 歴史上最高の部類の悪人で~って事くらいしか
よーく考えたら知らない・・・

文化の日はとても穏やかなお天気で、にもかかわらず珍しく二人だけの休日。
暇なのに夜にこれといって見るべきTVもなく、こんな時のお助け動画サービス。
「ヒトラー最後の12日間」を見た

2004年のドイツ映画。アカデミー外国映画賞にもノミネートされた作品。
正確にはドイツ、オーストリア、イタリア共同制作だけれど、ドイツでヒトラーの映画が制作されたのは
これが初めてなんだって~それくらい国内ではタブー扱いなんだろう。

主演はモノホンかと見まごうばかりのブルーノ・ガンツ
ブルーノ・ガンツといえば「リスボンに誘われて」にも出演していたスイス出身の名優。
まったくヒトラーに似たところはないのに、この映画ではクリソツ~

それにしてもガンツですよガンツ。名前にインパクトあるわ~
私の場合、単にガンツ&ローゼズからのイメージですが・・・ちがう?ガンズ&ローゼズか~
お若いお方は知らんかの~’80に一世を風靡したロスが生んだハードロック・バンドですたい!

おっと・・・話を映画に戻してっと・・・

この映画はヒトラーが地下で過ごした12日間をヒトラーの個人秘書をしていたユンゲの目を通じて
ヒトラーと彼を取り巻く人々の物語で、歴史家の書いたノンフィクションとユンゲの回顧録を原作としている。

見終えて劇中、涙が出るようなことはなかったけれど、見終えてなぜかしら涙が込み上げてきた。
それがなぜだかはっきりとはわからないでいるんだけど・・・


2時間35分中ほぼ地下壕が舞台のスタティックな映画にもかかわらず、全く長さを感じなかった。
スタティックと書いたが、もちろん外ではソビエトが包囲し至る所が爆破され、怪我人は
この地下壕の医療施設に搬送され、負傷した手足をどんどん切り落としてしまうシーンなどはあるのよ

実在のユンゲ自身が映画の冒頭、最後に独白という形をとっている。

「若さは言い訳にはならない。目を開けていれば気づいたはずだ・・・」。。。と彼女は語った。


恐ろしい怪物のようなヒトラー。。。
しかし、当たり前のことかもしれないけれど彼は普通の人間でもあったという事・・・その事実が重い。
地下壕で食事の支度を担当する下働きの女性にも食事の感謝を伝え、
子供には優しく(彼は死の直前に結婚し彼自身の子供はいない)愛犬家でもある。

56歳で長年の愛人であり死の直前に結婚したエヴァと自殺を遂げたのだけど、
その頃には70歳代にしか見えなかったという背中は曲がり正常な思考も出来ない
小男・・・(正確な身長は分かってはいないけれど175cm以下らしい、長身なドイツ系の中では小柄)
しかし最後まで彼と生死を共にしたいという部下もいたわけで・・・

いつの時点でヒトラーはあのアイル・ヒトラー!!!になったのだろう

意外な事に彼はオーストリアで生まれている。ドイツ系ではあったらしいけれど。
名門の生まれではない、父親も今でいう小卒ていど?努力で地方の名士くらいにはなっていた。
ヒトラーといえば勉強は文系、理系共に不得意で、小学校の上の学校の受験に2度も失敗し
美術に関心があり美術学校・・といっても大学とは違い誰でも受けられる技術学校?それも落ちている。
努力で成り上がった父と出来の悪い息子のそりは悪かった。
ヒトラーも学歴でいえば実質、小学校卒業のみ。

成人以降だと思うけれど母親が乳がんで死亡し、これ以来、健康に人一倍気を遣うようになった。
たばこ、お酒を好まなかった。 

第一次世界大戦で軍に所属し、終戦後、政治の道を歩みだした。
そして大きな転機がミュンヘン一揆ということらしい。それ以降頭角を現し実質、大統領の権限を与えられた。

イタリアのムッソリーニに心酔し、彼と同じ独裁政治を行うようになる。
ムッソリーニは学も品もないヒトラーを嫌っていたらしく、ムソッリーニが失脚するまでヒトラーを認めなかった。

ここまで調べて、なおさら疑問が
なぜそんな男があんな権力を手に入れる事が出来たのだろう

その頃のドイツはワイマール憲法のもと民主国家であり、ヒトラーは民主的な選挙によって選ばれたのだ・・・ 

歪曲したダーウィニズム・・強いものが弱い種を駆逐するという・・・アーリア人こそが遺伝的に優勢である・・・
金髪の美しい髪、青い瞳、長身。
ヒトラー自身は青い瞳は持っていたものの、子供の頃、金髪だった髪は成長共に黒に変化し体格も小柄。
有色人種を嫌い、日本にも偏見を持っていたけれど政治的な立場上、同盟を結ばざるを得ず、
公の場で日本への嫌悪感を現したこともあったらしい。
側近であるヒムラーが親日家であった事もヒトラーい良に影響を与えた。 

キリスト教会に通い一時、牧師を志したこともあったらしいけれど、信仰心というよりは教会の荘厳な建築や
その教会音楽などの雰囲気が好きだったという事。
イエスを磔にしたユダヤ人に対する憎しみ・・・という事になっているけれど、
おそらく不況に突入し金融などで成功しているユダヤ人に対してヒトラーだけではなく、貧しさを余儀なくされているアーリア系の人々が
政府に不満を持ち、社会主義的な運動へと傾いて行ったのだろう。
その国家事情はムソッリーニを要するイタリアと酷似している。 

人間というのは自分の生活に光を見いだせない時に、自分の内に原因を探ろうとはせず、外にその原因を見出そうとするのだろう。
その対象がユダヤ人であり有色人種であり障害のある人々だった。 
驚くことにヒトラーの時代ドイツにはT4作戦と呼ばれる暗黙の安楽死法があった。(法律として制定せず、一切をヒトラーが判断)
選民思想から障害者、遺伝的病気、不治の病 を劣勢な遺伝子・・とし同じアーリア人であっても安楽死という名のもとに
ガス室のような施設に送られ殺された。

ドイツ国民はユダヤ人の迫害、劣性遺伝子と決めつけられた人々の運命を見て見ぬふりをしたわけだ。 

どう考えても劣等感の塊だったヒトラー。
その証拠に名門出身、高学歴の者を嫌った。
必要な分野は後に独学で身に着け、その分野の専門家はヒトラーと対談した後「独学で学んだ者の偏った頑固さがうかがえる」と語ったらしい

なぜヒトラーはヒトラー足りえたか???
有名な話で彼は弁舌に優れていた。
人心を掴む演説の才能はあった。
が、、、、彼は対人とのコミュニケーションをとる事が下手だったとある・・・

グダグダ書き連ねてきたけれど、そんなヒトラーに心酔した国民が多かったからこそドイツはあのような道を突き進んだのだ。
人となりを良く知る腹心たちも彼と運命を共にしている。

映画を見ていてあの地下壕で上官達にはワインも食べ物も豊富にあり、ソビエトが近くまで来ている緊迫感と
別世界に生きているようだった。

しかし・・・心酔しているように見えた上官達は、分かっていたのではないだろうか?
ただ見ないようにしていただけ・・・見てしまうと自分自身が壊れてしまうから・・・

ヒトラーと親戚関係にあるスポークスマン役の大臣一家は終結が近づいていると理解し、
6人の子供達を地下壕に呼び寄せ、母親の手で毒殺する・・・ナチス無き世界で
生きていくことは考えられないと。
もちろん、大臣と妻もその後、自決するのだけれど。 

彼らはヒトラーの描いた世界の外を考えようともしなかったわけだ。
見ない事が彼らの中の絶対的な何かを満足させていたのだろう。
それが何かは私には分からないけれど。

精彩の無いしょぼくれて時にはエキセントリックになり妄想の様なビジョンをまくしたてる
ヒトラー・・・
それでも、なお心酔する人達・・・客観視すればコメディでさえあるのに。

人間は見たいと思うものしか見ないといったのはカエサルだ。

この映画の原題は「 DER UNTERGANG」英語題は「DOWNFALL」
滅亡、没落・・・というような意味。

人間は滅亡、没落そのような過程に身を置かざるを得なくなった時、現実を見ないようにすることでしか
自分の尊厳を守る事ができない生き物なのだろうか

であれば、なおさら秘書のランゲの独白のように「目を開けて見なければならない」どんな現実に対しても。