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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

映画 「釣りバカ日誌」のみち子さん

2020年07月26日 | open



映画「釣りバカ日誌」の全22
作品を観た。

全編を通して観て、一つ分か
った事が
あった。
それは、これまでは「釣り
バカ」シリーズ
では、浜ちゃ
んの奥さんのみち子さんは

絶対に石田えりさんに限る、
と思っていた
のだ。
その見方が変わった。
変わったというか、分かった。
これは別キャラなのだ、と。

石田えりさんのみち子さんは、
まるで恋人
にしたい、奥さん
になってほしいような
女性を
石田えりさんは演じ切ってい
るの
だ。映画の中でのみち子
さんが物凄く
魅力的だ。女神
のように。



一方、浅田美代子さんのみち
子さんも
かなり可愛らしいし、
魅力ある。

ところが、浅田みち子さんは、
恋人や
お嫁さんになってほし
い感じではなく、
良いお母さ
んになって欲しいような、
そんなみち子さんを演じてい
るのだ。

これはハマちゃんとの掛け合
いでも
色濃く出ている。「女」
を感じさせない
そういう優しさ。
石田みち子さんのよう
なドキッ
とさせたり、ハッとさせる
ナチ
ュラルな色気は無い。



しかし、素晴らしかった石田えり
さん
のみち子さんは、あることに
より降板
となった。
それは、すーさん役の三國連太郎
さん
が石田えりさんに惚れてしま
ったのだ。

役ではなく個人的にプライベート
に。

で、かなりアタックしたのだが、
石田
えりさんは振り向かない。
どうなったかというと、三國さん
強権発動で石田さんを降板させ
てしま
ったのだ。
三國さんのその変化は演技にも
出て
いた。
1994年夏公開のスペシャル版で
三國連太郎のすーさんは全編
でその
作品のみ髪を黒く染めて
若作りして
いるのだ。
これは役柄の演出ではなく、プ
ライ
ベートでの何かの心境の変
化だったと
今になると推察でき
る。

だが、同年1994年12月公開の95
年正月
映画の『釣りバカ日誌 7』
では、石田
さんはいなくなり、
浅田美代子さんが
みち子さんに
なっていた。

スーさん三國はまた髪が白く戻っ
いた。

人気ほのぼの映画作品に、現実
世界では
ドロドロした恋愛裏話
があったのは多少
作品世界を壊
すのだが、映画に限らず、
ドラ
マでも殆ど共演者同士が恋仲に
なる
のはこれは人の常だ。社内
恋愛のような
もの。一番近場に
いる人間に一番目が
行くという
のは人のサガだ。

特に俳優は男優も女優も表現者
である
ので、その演技での仕事
ぶりや、スタッ
フへの気遣いや
素の人柄にほだされて
相手を好
きになってしまうケースが
ゴマ
ンとある。

ある女優は言った。
共演者のことは必ず大好きにな
る。

本気の恋愛をしないと本気の演
技など
できない、と。
そして、撮影が終わったらその
恋も
ピタリと終わるのだという。
そういうものかな、とも思う。

今回、全編を通して『釣りバカ
日誌』を
鑑賞して、石田みち子
と浅田みち子は
別な魅力がある
のだと気づいた。

では、君が結婚したいとしたら
どちら?

と問われると・・・
う~ん・・・両方(笑)。
あ、うちにはもうみち子さんが
いたの
だった(笑)。



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