渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

マイク・ホアー

2022年12月07日 | open


第二次大戦後、退役軍人だった
アイルランド人マイク・ホアーは
公認会計士になり、その後、冒険
家として世界を飛び回った。
オートバイでアフリカ大陸横断も
成し遂げる。
その点は後年に敵味方となるチェ・
ゲバラと似ていた。
両人ともモーターサイクル好きだ。
やがてマイクはコンゴ動乱の際に
傭兵としてカタンガ独立軍側を第
4コマンドゥ(4 CMMANDO)を
率いて戦う。
そして、第二次コンゴ動乱時に
第5コマンドゥ(5 CMMANDO)
の指揮を任されて、白人1600名
を救出する作戦に成功して西側
の英雄となった。
第5コマンドゥの部隊名は俗称で
ワイルドギースと呼ばれた。


毎年、冬が来るとマイク・ホアー
中佐を思い出すようになった。
一昨年2月に100才で死亡した
からだ。
ホアー中佐の伝記は、姪のジャー
ナリストが執筆中だったが航空機
事故で亡した為、絶筆だった。
そして、その書は、息子のクリス
が引き継いで書き上げた。


戦後の東西冷戦の中にあって、一つ
の時代を作った人でもあった。
まだ、傭兵が今とは全く違う性質の
ものだった時代に生きた人だった。


マイク・ホアーは東側からは「血に
飢えた狂犬」とのレッテルを貼られ
ていた。マッド・マイクと。
残虐に白人を殺戮する共産主義者
の兵士を戦闘で5,000人以上殺害
したからだ。

実物のワイルドギース。












だが、それは、時代の中での事で
あり、現代の価値観で云々する事
はできない。



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