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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

アマゴはサツキマス、ヤマメはサクラマス

2020年07月21日 | open


アマゴ

サツキマス



ヤマメ

サクラマス


アマゴとヤマメは同類に近い近縁種ですが
陸封型のアマゴの降海型がサツキマス。
ヤマメの降海型がサクラマス。

マスと名が付くとね、もうシャケそのもの
になります。
特にオスなんて、あ~た、いかついのなんの
って。

サクラマスのオス。陸封型の幼体の形状を保つ
ヤマメとのこの違い。同じ魚です。


ヤマメやアマゴが降海しないのは、氷河期に
河川に陸封されて、川で一生を過ごすように
なったため。
それでも、今でも降海型が時々河川にいたり
することもある。
マスの小判型の斑紋はパーマークといって
日本人の蒙古斑みたいな幼体の特徴なのだが、
ヤマメやアマゴが海に下る前には全身が白銀色
に変化する。それを銀化(ぎんけ)と呼ぶ。

私は、広島県北部山岳の日本海水系で銀化した
ヤマメを偶然釣ったことがある。

なぜここで銀化?と思ったが、あれはいわゆる
サクラマスに分類されるのではと思った。
体長はそれほど無く、体長21センチ、全長が
25センチ程だった。尺以下だ。
仕事がハネてから、どうしても釣りたくなり、
日没が釣り禁止時刻なので、まだ間に合うか
と車を飛ばして狙い目の秘密ポイントに入って
ロッドを振った。たった一尾釣れればいい、
と。

まったく釣れない。
もう日没になる。
流れをしばらく見ていて、「あそこにいる」
と流れを読んだ。
かなり下流に離れて、ロングティペットに
即変更して、なおかつロングキャストをした。
25ヤードのフルラインキャストに近かった。
上の流れから岩横を流し落とすと一発で
ヒットした。それが銀化ヤマメだった。
白銀色の実に美しい魚体だ。
パーマークを煌めかせるコバルト色のヤマメ
もこの上なく美しいが、銀化したヤマメも
何か神々しいものを感じさせた。
しばらく眺めてから流れにリリースした。
この時はカディスにもマーチブラウンにも
ヒットしなかった。
まさかねとか思いつつ、ロイヤルコーチマン
を投げたら一発ヒットだった。
良い出会いでした。
後日、似たようなシチュエーションで、今度
はマーチブラウンに銀化がヒットしたことが
あった。ほえ~と驚いたが、あれは多分別な
子だと思う。

その初めて川で銀化をヒットした日は、
山の中にある管釣りロッヂで
知り合いと
合流して飲んで、駐車場の車の中で早々
に寝た。

夜明け前に帰宅して風呂に入ってから
出勤しただす。
ハマちゃんならみちこさんがいるので

帰るのだろうけど、あたしゃみちこさん
がいても帰らなかったりする。フライと
バイク遠乗りでは。かみさんは文句など
一切言わない。電話連絡すると「はい
は~い」と明るく返事する。ワンコと
猫と娘の面倒はその日は一任する。
ちなみに、フライフィッシングではマス

を家に持ち帰った事は一度もない。
フライでは殺して食うためにロッド振って
るわけでは
ないからだ。
かといって、まったくマスを食わないか

というとそうでもない。フライマンと
しては結構食しているほうだと思う。
ただし、現場で食べる。ベースまで持ち

帰って。大抵は一尾か二尾、持ち帰って
も最大三尾程度まで。3匹殺しなどは殺し
過ぎだ。そんなこと大勢でし続けていたら
川にマスがいなくなる。

広島県広島市は全国でも珍しい都市で、

県庁所在地の都市部の中を流れる川に
天然サツキマス(アマゴ降海型)が遡上
するのです。
広島県三原市の市内を流れる川では天然
鮎が遡上する。
こうした例は全国でも珍しいのですが、
特に広島市のサツキマスはとても珍しい。
それだけ水質が綺麗な川だということです。

ところが中国地区で一番水質が汚染されて
いる川も広島県にはある。
それは、福山市を流れる芦田川という川で
水源は三原市になる。
なぜ水質汚染が激しいかというと、それは
河口堰を作ってしまったから。
土建屋政治の副産物がダムと河口堰なの
だけど、あれは儲かるから建設する。
環境のことや住民や生物の事など一切考慮
してないんですよ。偽アセスいくらやっても。
河口堰を作ると、川は死にます。三面護岸
よりもひどい結果になる。
広島市はその点、環境保全にはある程度
成功しています。

広島市内のサツキマス。(なに?このイケメン)

本サイトこちら


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